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“リモートワーク”への移行がスムーズにいかないのは “業務” という問題でなく “人” の問題

1.多くの“改善”の機会が訪れたのだから、経営者サイドにとっても喜ばしいはずでは?


多くの日本型経営企業は

“リモートワーク”のデフォルト化

“リモートワーク”のメインカルチャー化


へのパラダイムシフトが急務と考える。


緊急事態宣言によって、否が応でもリモートワークを進めざるを得ない状況に追い込まれた。

“オフィスワーク”という選択肢しか持ち合わせていなかった企業にとって、“リモートワーク”という選択肢が増えたのだから喜ばしいことだと思う。


出勤・出張・会議・はんこ文化・飲み会 などの多くのタブーが表面化して見直す機会を与えてもらった。


ホワイトカラー業務(企画・管理)や事務サービス的な業務の大部分は

【デジタル化⇒オンライン化⇒リモートワーク】

で十分に対応できる。

当然のことながら、

“リモートワーク”に向いてる業務

“リモートワーク”よりも“オフィスワーク”が効率的な業務

“オフィスワーク”でないと出来ない業務

がある。

経営者陣が言葉にしがちな、双方のメリット・デメリットを明確にした

『“リモートワーク”と“オフィスワーク”のハイブリッド型の働き方』

ということだろうか?

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2.素朴な疑問として、“職場クラスター”は発生していないのだろうか?


政治家を初めとする偉い人々は、連日 “我慢”だ “勝負”だ と“外出自粛”を国民にお願いしている。

“夜の街での会食自粛”が声高に叫ばれているが、サラリーマン・サラリーウーマンだって会食しているはすだ。

“職場クラスター”は、発生しているが、風評被害は発生するので公表は控えられているのだろうか?

感染経路として『家庭内感染』がトップだ。

夜の街にも行かず、職場と家庭を行き来している人の感染者は少ないのだろうか?

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3.『通勤ラッシュ時電車の乗客減少』というニュースは聞こえてこない。


満員電車での通勤は、“不要不急”の外出でないという暗黙の位置づけで
あきらかに“密”状態なのだが、

換気対策が万全

人が“お喋り”をしないから“飛沫感染”対策も万全

ということなのだろう。


政府から経済団体や大企業に対して内々では要請されているかもしれないが

「リモートワークへの移行率向上」

「時差出勤推進」

といった数値化して見える化しやすい要請を政府は公表しないのだろうか?


お上からの通達をバックボーンにして、人事権という権力を持っている経営者が社員に対して

「リモートワークの義務化」

「“不要不急”の外出禁止。違反が発覚した者は“処分対象”とする」

といった強烈なメッセージを出すと効果的と思うが、、、

まぁ 難しい問題があるとは思うが、個人に対して“自粛”と要請するのに、なぜ?法人に対しての要請はしないのだろうか?

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4.問題は【業務】ではなく【人】だ。


リモートワーク移行を進めるには、“業務”という切り口で考えるのでなく

【リモートワークに“向いてる”人】 

【リモートワークに“向いていない”人】

という切り口で整理していかないと抜本的な解決にはならない。


“リモートワーク”は、ITリテラシーが低くて、自己完結的に業務遂行できるスキルも経験もない人にとっては、“非効率”なのかもしれない。

特にオッサン世代にいるのが、せっかく便利な機能が備わっているのに、自分がよく知らないという理由で、ITツールを利用せずに(利用できない)ので、総じて“電話”がコミュニケーションツールだ。


“電話”という同時双方向通信は、相手の状況が分からないにも関わらずに、自分本位の“わがまま”“自己中心”的立場で“相手の時間”にずけずけと入っていくツールだ。


本人は言って伝えたつもり。相手には伝わっていないので何も受け取っていない。

この「言った言わない」のトラブルの元凶。

メール・SNSで依頼事項のエビデンスを残した方が効率的ということが理解できていない。


しかし、この“電話依存症”の人々に

「電話は止めてください」

と注意したところで止めるはずがない。


ITリテラシーが低い“電話依存症”の人が決裁権者である限り、導入の際にかかるほんの少しのコストを嫌がって、組織全体が非効率なことを続けてしまうだろう。


問題は【業務】ではなく【人】ということだ。


5.“リモートワーク”のデフォルト化 “リモートワーク”のメインカルチャー化


2010年に楽天の三木谷社長は「社内の公用語を“英語”にする」と発表した。
理由は大きく分けて2つだろう。

① 世界レベルでのビジネス競争に勝ち続けること

② そのために、世界から優秀な人材や情報を集める必要があること


【英語嫌いな社員の離職】 【業務ペースの低下】という一時的なデメリットはあっただろうが、成功すれば会社に大きなメリットがあるだろう。

“リモートワーク”をデフォルト化して、“オフィスワーク”をサポートツールへ移行。

“リモートワーク”をメインカルチャーにして、“オフィスワーク”をサブカルチャーに。


企業も大胆に『形』から入ってみればいいのではないだろうか?

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6.どんなことでも、実際にツールをいじってみることにつきる。


アマチュアがゴルフ・テニスなどを始める場合に、スーパースターに憧れ、同じウェアーに身を包みテンションを上げて練習を始める人も多いものだ。
ウェアーやシューズといった『形』から入ることも重要だ。


当然ことながら、スポーツ毎の道具は必要で、上達するにはスキルを学ばなければならない。

例えば、オッサンには、ITリテラシー向上に向けて、『“最新鋭のスマホ”利用』を義務付けるというルールはどうだろうか?


(会社がスマホを支給するか、購入補助制度といったサポート策と併せる。)

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7.イジられる上司になろう


ITリテラシーとは?の問いに

【パソコンやスマホを使って情報収集したり、適切に活用したり、発信したり、加工したりできる能力】

と私は説明して、

【情報モラル】

と付け加えるようにしている。


ITリテラシーが低い上司に対して若手の部下がら

「部長!“形から(カタチ)”から入っていくのもいいじゃないですか。
そんなに“肩力(カタチ)”入ってたらナイスショットできないですよ (笑)」

「社長も言ってるじゃないですが、『“リモートワーク”と“オフィスワーク”のハイブリッド型の働き方』って(笑)」

「そんなに電話に依存するって時代遅れです。」


って 【上司をイジれる】 職場環境も重要だ。




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