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半二次創作、自作AU『IDtale』の公開をしております。非常にマイペース。

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マガジン

  • 本編

    IDtaleの本編を投稿していきます。

  • 設定/イメージ等まとめ

    ラフ中心。イメージを膨らませたり、設定などを書いたり描いたり。

  • 雑記

    日記のようなものなど。

  • 語り(仮題)

    色々と。雑記。

  • イラスト

    一枚絵など。

最近の記事

Story-02(2/2)

その1件から更に数ヶ月頃、仕事中のロールに緊急の連絡が入った。マナが校内で倒れたという。大急ぎで向かうと、彼女は保健室に居たが、至って平気そうな顔をしていた。傍についていた教員も、貧血だろうか、くらいに話していた。しかし、この時ばかりは、彼女が無理をしている事に、ロールは気付いた。 一緒に家に帰り着くと、そこでようやく、糸が切れたように、マナは泣き出した。なだめつつ、何があったのか訊ねた。答えを急がせたわけではなく、話し始めるのをゆっくりゆっくり待ったが、マナは上手に説明で

    • Story-02(1/2)

      ロールとマナは兄妹だ。しかし、繰り返すが、血の繋がりは無い。 彼はモンスターで、彼女は人間なのだ。それでも互いを兄妹だと、家族だと言う。 ふたりには両親がいて、もちろんそれは、マナの両親、人間だ。 母親はマナに似て、穏やかであり明るく、優しい人だった。父親は、物静かだった。 4人で暮らしたのは、そう長い期間ではない。 両親は亡くなった。残された2人は、両親の祖父母から援助を受けつつ 暮らすようになった。施設に預けられる話もあったのだが、ロールは拒否されてしまった。様々な姿

      • Story-01 オマケ

        鬱蒼と木々が茂る森の中、何か大きなものが、荒々しく速く、動く音が響いている。何度も大きな木が倒れ、あちこちの枝がバラバラになって飛び散り、土煙があがった。 荒れ狂うものの視界が開け、一瞬チカチカと光った。目の前は浅い川が流れ、そこに誰かが、こちらへ正対していた。 「―――しつけーなぁ」 口の両端をくっと持ち上げて笑う。人型だが、人間ではなかった。 深くかぶったフードやズボンの端から見えるのは、白い骨だ。 彼は自分よりも大きなモンスターに怖気づく様子は無く、音も無く現れた長

        • Story-01(3/3)

          蜘蛛のモンスターは太く棘のように鋭い足で、何度も地面を刺した。泥混じりの水飛沫が上がる。当たればまず無事ではないだろう。 ロールは攻撃をかわし、逃げるばかりだった。襲われているとはいえ、無闇に傷付けるつもりは無い。 なぜここまでしつこく自分を狙うのかと、逃げ回りながら考えていた。 相手の足が腹部をかすめた時、白い煙が辺りを包んだ。肋骨のあたりに着けていた煙幕弾が破裂したようだ。 その直後、ポケットの中の携帯電話が震えた。ロールはそれを取りつつ、少し離れた木の陰に隠れた。 ハ

        Story-02(2/2)

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        • 本編
          7本
        • 設定/イメージ等まとめ
          6本
        • 雑記
          5本
        • 語り(仮題)
          3本
        • IF/Anotherネタ/おふざけ等
          3本
        • イラスト
          3本

        記事

          Story-01(2/3)

          ロールは、数ヶ月ほど前まで軍に属していた。たいした階級ではない。ただの一隊員だった。彼には『マナ』という妹がいた。彼女は人間であるが、幼い頃からずっと一緒だった。お互いにお互いが、本当の家族で兄妹だ。 そんな彼女に、不幸な事が起きたのは、2~3年前だろうか。 彼女は原因不明の病気になった。見た目に特に異変は無いのだが、酷く辛いようだ。 だが、あちこち医者に診てもらったが、誰も治す事はできなかった。 そんな時、ロールに特別な情報を与えたのは、同じ隊員の『B』という、炎の姿を持

          Story-01(2/3)

          Story-01(1/3)

          炎の体を持つモンスターは、苛立っていた。 目の前には3台連結させた、大きなデスクトップパソコン。それと手元の携帯機器を交互に確認し、操作している。 それぞれの画面には、どこかの地図が表示されていて、『R』の文字が山の中で点滅していた。それは、その名前の誰かがそこに居るマークではなく、その場所を最後に位置情報を得られないマークであった。 最後の受信は1時間ほど前だ。 「あれほど山奥に入るなと…」 彼は眉間をつねった。 言う事を聞かず、面倒な状況にさせられ腹は立つが、今は考

          Story-01(1/3)

          花の話

          昔ある国の王子が、原因不明の病に侵された。どんな薬も魔法も病を治す事はできず、王は国を挙げて治療法を探した。 ある場所に不思議な花を見つけた。金色に輝く花だった。持ち帰った花を王子へ差し出すと、花は1滴の雫を零し、ボロボロに朽ちて消えていった。 その雫に触れた王子は、朽ちる花とは逆に、みるみるうちに元気になった。病は完全に消え去った。 王子を助けた花は『奇跡の花』と呼ばれ、瞬く間に広く知れ渡ったが、ある日を堺に花の話は無くなっていき、今ではもう誰も知らない。 『奇跡の

          花の話

          今後の方針というか、色々

          ようやく気持ちが固まりました。言葉にして書くのはうまくいかなくて、上手には伝えられないと思いますが、記事としてつらつらと書いておきます。 やはりAUを制作していく、というのは、私の性に合わないという考えに落ち着きました。しかし制作を完全にやめるというのも、そうしてしまうには人と数々関わってきました。存在を消す、という事はしません。その為、これまでは、あれをしたいこれをしたい、本編を…というように、色々と考えていたのですが、そういうものをごく最小限にしていく事にしました。あら

          今後の方針というか、色々

          悩みの反復

          こんばんは。ここの更新は久しぶりです。 さて…ここ最近、ずっとずっとずっと悩んでいる事でも、自分の中でまとめられたら…というか、整理できたら、改めて考えられたら…などなど、とにかく、つらつらと書いてみようかなと思い、久しぶりにPCに向かっている次第です。 一応にもAUの制作をする1人として、本末転倒というか、致命的な事だと思いますが…最近非常に、ファンダムの事を考えるとか、目に入れるとかが辛いです。理由はいくつかありまして、まずこれが1番大きいかもしれませんが、私は、我な

          悩みの反復

          退院しました。

          お久しぶりです。先週末に色々ありまして、急遽入院していました。今日のお昼頃に退院しました。期間は2日半くらいですかね。入院についての経緯や詳細は、ここでは控えさせていただきます。本日の退院前の面談でも、退院か、入院続行かという微妙なところでしたが、どうにかこうにか家に帰りました。ちょっとくたびれています… 企画アカウントにて上記のようにツイートしたのは、この事でした。入院中は携帯電話やPCは使えないので、当時いつ退院できるかわからなかったので、こういったお知らせをさせていた

          退院しました。

          もうすぐ1年が経ちます

          来月はIDtaleの誕生記念日とも言える日がやってきます。そしてその日はロールの誕生日でもあります。制作をしようとして、始めて、もう1年経とうとしているのですね…しみじみします。まだ本編は全然進んでいないし、こんなペースで大丈夫なのかって常々思っていますが、無理はできないのでやれる時に頑張っていけたらと、これからもそうしていきたいです。

          もうすぐ1年が経ちます

          昨日のぼやき

          最近ちょっと、気持ちだけ焦っているような気がします。焦ってもしょうがないけれど、ここ最近親しい方が制作を進めていらっしゃるのを見て、私も頑張りたい、頑張らなくちゃ...と。そう思うのは良いけれど、どうにもこうにも、体調が落ち着かなくて。 ここのところ、1日殆ど寝たきりです。体が痛くて、体を起こしているのが辛い。でも何かしたい、制作を進めなくちゃ、でもできない...そうして段々と、歯がゆさや苛立ちが募っていったのだと思います。 ここ数日の私は、少しメンタル面も弱っていたよう

          昨日のぼやき

          2020/04/21_けだるいラクガキ

          2020/04/21_けだるいラクガキ

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          2019/06/19_表情や場面のイメージ色々

          2019/06/19_表情や場面のイメージ色々

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          2019/06/17_雰囲気は好きな一応没ネタ+オマケ?

          2019/06/17_雰囲気は好きな一応没ネタ+オマケ?

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          シュガークラッシュifについて

          上記リンクの4枚の内容についてです。これは親しいフォロワーさんとの会話からうまれた『もしもロールにシュガークラッシュが起きたら』という、もしもネタです。シュガークラッシュというのはAUネタで軽くご存知の方もいらっしゃるかと思います。私が知っている範囲で話しますと、UndertSwapのSwapSans(ブルーベリー)が、糖分を摂取すると発狂/暴走する、といったものです。もしもロールに起きたら…重度のブラコンが発動するんじゃないかといった妄想です。ちなみに、このラクガキを描いた

          シュガークラッシュifについて