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若手指揮者インタビュー!鏑木蓉馬 3/3今回の公演に向けて

2021年7月5日(月)に開催される「若手指揮者と特別編成オーケストラによるトライアウト・コンサート2021」には4名の若手指揮者が出演します。
公演を控えた6月下旬、オンラインインタビューを実施!プロフィール文だけではわからない。それぞれの素顔を探るべく、制作担当がインタビューを行いました。

第3弾は、鏑木蓉馬(かぶらぎ・ようま)。
今回の公演でモーツァルト:交響曲第38番「プラハ」を指揮します。

前回までの記事はこちら:
1/3 指揮と私編(https://note.com/tryout_concert/n/n790cf0493806
2/3 プライベート編(https://note.com/tryout_concert/n/nc033bee83114

—今回の企画のどんなところに魅力を感じて参加することにしましたか?
まだまだ経験も浅く、実績もまだまだ少ないので、プロの演奏家の方と演奏をする、音楽をするっていう機会がなかなか少ないんですね。今回、本当に素晴らしい、豪華なプレイヤーのみなさんがお集まりいただいて、その中で一緒に音楽をできるっていうのが今までの僕の音楽人生のなかでも本当に、本当に貴重な経験となると思います。その経験を元に、多くのことが学べるのではないかなと。そして自分の学んできたことっていうのも、そこで実践していけたらなと思い、今回参加させていただきました。
オーケストラメンバーを見て、背筋が伸びる思いです。

—少し哲学みたいな質問ですが・・・あなたにとってオーケストラとは?
これ本当にすごい質問だなと思って、聞かれたらどうしようって思っていました(笑)
沢山考えたのですが、答えは正直出てないです。今の自分にとって、特に何が特別なものっていうものではなく、あくまでもまだまだ未知の存在であるって僕は思っています。完全にそれについて知ることも、理解することはできない、僕が誰か、例えば目の前にいる皆さんを、理解しよう、他人なので全て理解しようと思ったら難しいと思うんです。オーケストラもオーケストラによってやはり、キャラクターやしきたりだったり今まで積み重ねてきたものも。本当に未知のものです。未知のものであるからこそ、これからずっとそれを知っていこうという努力、理解しようという努力をどこまでも追求していきたいなと思っています。

—今回の演奏への意気込みをお願いします。
指揮を始めて十数年、高校のときから数えると十数年経ちます。今回の演奏会は、その中でもっとも貴重な機会、最も尊い機会だと言えると思います。今まで経験してきたこと、学んできたことっていうのを、オーケストラに全て余すことなくぶつけて、聴きに来てくださった方に楽しんでいただけるような演奏会にしたいと思っております。
その一方で、色んな学びだったり経験だったりをさせてくださった、最初のピアノの先生だったり、合唱部でずっと指導してくださった先生、高校の吹奏楽で指導してくださった先生、大学でお世話になった先生だったり、師事してきた指揮の先生だったりっていう方々への感謝の気持ちっていうのを強くもって望んでいけたらなと思っております。
また、今回演奏するモーツァルトの楽曲についても思いがあります。実は、私は大学入るまでモーツァルトが大嫌いな人間でした。ピアノでモーツァルトのソナタとか弾いても、しっくり来ず、楽しくなかったんです。ベートーヴェン弾いているほうが、楽しかったです。でも、大学入って色々な演奏に触れるにつれて、やっぱモーツァルト素晴らしいな、楽しな、面白いなって思えてきたので、今回「プラハ」の1楽章、本当に生き生きとした楽しい楽曲となっているので、それを伝えられる演奏を目指したいなと思っております。

鏑木蓉馬

—ありがとうございました。


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