youtubeとの関係性

少し前までニコニコ派だった私なのですが、最近youtubeを見ることが多くなりました。恐らく直接的な切欠になったのは「くまがいさんがyoutubeに移ったから」と「ライバルズの動画配信を見るようになったから」だと思います。ただ生放送に関しては、ニコニコと違って文字が流れてこないからさみしく感じていましたね。慣れてきたらどうってことなかったんですけど、やっぱりコメントが見えない分だけ書き込む回数は減ったかな。

最近はライバルズの動画からも少し距離が開いてきてるのですが、少し前に「おくら帝国」のイーリスSさんからホロライブが面白いから是非見てみてと甘い誘いを受け、ちょっと流したところ…マリン船長とぺこーらにハマりました。最近はちょこちょこと生配信に行って見て笑っています。

ホロライブというかVtuberを見て、一番「時代が変わったなあ」と思ったのは「役者の役割」でした。舞台なんかでは1人の配役がいくつかの役割を演じます。もちろん1つの舞台では1人ということもありえますが、複数の舞台をまたいで複数を演じるというのは普通のことでしょう。例えば「寅さん」で有名な渥美清さんも他の映画では当然寅さん以外をやっていますし、木村拓哉さんも配役が「全部キムタクじゃん」と言われつつも複数の人間を切り分けて演じています。

声優でも同じで、ドラゴンボールの野沢雅子さんは悟空のイメージがもちろん強いですが、同作品では悟飯、悟天。別のものならいなかっぺ大将からナレーションまで幅広く演じています。ですからもちろん、声優さん個人のプライベートとは大きく切り離されています。

しかしVtuberは1人のキャラクターを1人が専任するという新しい役者の使い方をしています。もちろん長い目で見れば、昨日引退を発表した織田信姫さん(すみません、存在は知ってましたが見たことはありません)のように終わりがありますし、それから別の役へ進むなんてこともあるかもしれません。ただ1人のキャラクターの持つ寿命(賞味期限)まできっちり演じ切ってから次に移る、と言う事を考えるとかなり不思議な感じがします。

しかも物語の上での役割を中心に演じる役者と違って、プライベートのギリギリの部分まで踏み込むVtuberはかなり特殊かなと思います。例えば宝鍾マリン船長で言えば先日は引っ越しを行い、回線の速度に悩まされていました。普通ならそこは物語の設定なのですが、配信が行われることで見えるリアルの生活の部分です。言わばドキュメンタリーなんですよね。しかも物語には終わりがあることが完成形なので、本来それも自然と終わるエピソードなんですが、継続し続けることが完成形となっているから対応をしなければ終わらない。そう考えたときに、これまでにはなかった異質な役者と役の二人三脚なんだろうなと感じました。

そんな感じでとても興味深い目でyoutubeを見るようになりました。

そしてその「興味深い目」の延長上に引っかかったのが、何故か武道。恐らく前述の仮面ライダーとの親和性もあったのではないかと思いますが、空手にハマっています。最近は空手の解釈や中国拳法、古武道の動きの秘密などを動画にしているkuro-obi worldを見ていますが、面白いですね。一応、私も昔は剣道と空手を齧ったことがありますし、勝つことに執着していた時代がありました。

今はライバルズなどのゲームを含めても「目の前の一勝」にそこまで興味がないのですが、そんな少し冷めた目で空手の原理や型の理由などの解釈を見ていると熱くなりますし、何度もと唸ってしまいます。もっとそういうところに目を向けて稽古していれば…もしかするとこれまでとは違った人生を歩んでいたかもしれませんし、結局同じだったかもしれません。

まあそれは置いておいてもVtuberという未来の世界から、過去の武道の世界に興味が飛ぶと言うのも接点が遠すぎて面白いなと思いますが、どちらにも共通するのは「未知の世界」だったってことでしょうね。未来にも過去にも触れられなかった世界があり、そこが自分の興味の距離感に同時に引っかかったのではないかと考えています。

そんなこんなで、今は新しいメディアであるyoutubeを楽しむことが出来ています。というどうでも良いレポートでした。

ではまたいつか。

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