香度®︎チャートを活用し、愛媛の日本酒を全国へ、そして世界へ広める。3年目の挑戦がスタート!【株式会社レボーン|事業紹介】
令和6年度でトライアングルエヒメでのデジタル実装が3年目となる株式会社レボーン(以下:レボーン)。今年度は海外市場やインバウンドに訪日客に対する「香度®︎チャート」を活用した日本酒の販売が大きな柱となっている。その実現に向けて、「羽田空港」隣接の商業施設で開催されたイベント「えひめ香る地酒フェスタ in 羽田エアポートガーデン」に参加。空港を行き交う人に「香度®︎チャート」を使い愛媛の日本酒をアピールした。今回の記事では、そのイベントの様子をレポートする。
▼株式会社レボーンの事業内容はこちらをチェック▼
輸出やインバウンド向けの販売・県内の酒蔵への普及・香度®をベースにしたフードペアリングの開発の3本柱で展開予定
日本酒の魅力を可視化する取り組みを行っているレボーン。令和6年度の柱は、(1)香りの指標「香度®︎チャート」を使った、インバウンド向け販売や輸出などのユースケースの確立(2)県内の酒蔵元への「香度®︎チャート」の普及(3)香度®をベースにしたフードペアリングの開発といった3本の柱で実装を進めていく予定だ。3つの柱については具体的に下記のように進めていく。
(1)インバウンドに向けて
・越境EC販売での活用ユースケースを確立
・国内インバウンド客向け店舗試飲販売
・輸出プロモーションイベントへの出展
・アプリ開発
(2)県内の酒蔵への普及
現在、愛媛県内の酒蔵の各所と「香度®︎チャート」について協議を重ねている。「香度®︎チャート」を利用するメリットを伝えることで、今後さらに県内の酒蔵に普及していくことが予想される。
(3)香度®をベースにしたフードペアリングの開発
国内外イベントや飲食店でのフードペアリング情報と組み合わせた試験実装を行っていく予定だ。
■アプリ開発
輸出プロモーションや越境EC、あるいは訪日インバウンド客向けの販売ユースケースの1つである、香りや味わいから好みの日本酒を検索できるアプリの開発も着々と進んでいる。このアプリには、レボーンが有する香り・味わいの専門的知見と、各日本酒銘柄の香度データを活用したフードペアリング提案も搭載。プロトタイプ版の開発が完了しており、今後は対象銘柄の拡充やUI/UXの改良などブラッシュアップを行っていく。
日本酒のペアリングフード・利き酒チャレンジ・日本酒のアプリ検証を実施
2024年9月21日、第一段階として、羽田空港隣接施設で開催された「えひめ香る地酒フェスタ in 羽田エアポートガーデン」の企画・運営にレボーンも特別協力。空港を行き交う人々に「香度®︎チャート」を使って愛媛の日本酒「愛媛さくらひめシリーズ」をアピールした。
イベントでは、「ペアリングフード」「利き酒チャレンジ」「日本酒のアプリの検証」の3つの企画を準備。中でも最も人気だった企画は「ペアリングフード」だ。
■ペアリングフード
「愛媛さくらひめシリーズ」の日本酒とその日本酒にあうフードを提案。A〜Dの4セットを準備し、1セット1,000円(ペアリング2種)で販売した。メニューは以下の通り。
外国人客を意識して、英語のメニューも準備した。
フードと日本酒の組み合わせは、主観的な意見になりやすい。しかし香りを分析し、見える化した「香度®︎チャート」を使うことで、なぜこの日本酒と食事がマッチするのか科学的根拠を持って伝えた。実際に、ペアリングのセットを購入した来場者からは、以下のような感想があった。
【参加者の感想】
・めちゃくちゃよかった!日本酒もお料理もそれぞれ単独でいただいても美味しいと感じたが、一緒に頂くとお料理も日本酒も、それぞれ更に美味しく感じて感動した!
・今まで、なんとなく「日本酒はお刺身だよね〜」くらいの感覚でしたが、鴨とかアイスにも合うなんてミラクルでした!
(※一部抜粋)
■利き酒チャレンジ
1セット300円で、「愛媛さくらひめシリーズ」の4つの銘柄を当てるゲーム。15mlずつ注がれた4つの銘柄を「香度®︎チャート」を見ながら予想していく。
全問正解すると、豪華賞品が贈呈されるということもあり、参加者は真剣な面持ちでチャレンジ!
35名が参加したうち中全問正解者は3名だったが、半分以上を正解した人は比較的多く、「香度®︎チャート」の表現の分かり安いという意見も聞かれた。
【参加者の感想】
・とても面白かった
・チャートを見ながら利き酒しているうちに、最初は気づかなかった香り(いちごなど)に気づけるようになり、そのあとは、その香りはいちごとしか思えなくなった
・素人だとついつい無濾過だったら濃いのかな?とか淡麗だったらサラッと水のような喉越しなのかなと思ってしまうけれど、そうは当てはまらないことにびっくりしました。300円という価格でやってもらえたらかなりのお客様が喜ぶと思います
(※一部抜粋)
■日本酒アプリの評価
イベント内では、「お酒検索アプリ」のお披露目も実施。実際に来場者にアプリを利用してもらい、率直な評価・意見を聞くことができた。
実際、評価に関しては、21人中18名が「また使ってみたい」と高評価。残りの3名は「難点はあるが、改善されたら使ってみたい」という意見だった。
アプリは、「きっと見つかる、好みのお酒」というキャッチコピーのもと、「香りと味わいから選ぶ」「肴・おつまみから選ぶ」の2つの方法から好みの日本酒を選べる仕組みになっている。実際にこのアプリをフックに「フードペアリング」コーナーへ流れる来場者が多く見受けられた。さらにその後、蔵元出展ブースでの日本酒の購入に至った来場者もいた。当日イベントに参加したレボーンのスタッフからも、「香りから日本酒を絞り込むことができると、手応えを感じた」という意見も。
日本酒ごとにフードの説明文は異なっており、個別のお酒とフードの組み合わせについて、それぞれペアリングの開発をして文章化するなど、アプリのテキスト自体にもこだわりを持って作成。さらに、フェスタ現地で提供しているメニューも含まれており、このアプリでの検索結果で興味をもって、ペアリングブースに行くことに決めた来場者も少なからずいた。アプリを利用した来場者からは以下のような感想があった。
【参加者の感想】
・酒屋とかに置いてあると知らない銘柄を選ぶ際に参考になる
・味わいの検索をもう少し細かくしてほしい 3→5段階評価?
・日本酒を選ぶ際に相性の良い食べ物の情報が役に立った
・日本酒は種類が多くて旅先で飲んでも忘れてしまう。自分の買ったお酒、気に入ったお酒が保存できるような機能が付くとより嬉しい
インバウンドに向けたユースケースの確立を目指す!
香りを可視化する新しい概念「香度®」を使い日本酒の特徴を表現する本事業。これまでの2年間の実装を経て、日本酒と「香度®︎チャート」の相性の良さに確かな手応えを感じている。
今回のイベントで、「香度®︎チャート」を利用すれば、日本酒の特徴と魅力を分かりやすく伝えられることが明らかになった。日本人だけではなく、「香度®チャート」を利用すれば、外国人に対しても日本酒の魅力をアピールできるのではないかと期待されている。そのため次は、輸出プロモーションや越境EC販売、訪日インバウンド客に向けたユースケースの確立を目指す。
トライアングルエヒメ1年目では、「香度®」の活用方法を模索していたレボーンだったが、3年目の今、明確な目標を見つけそれに向かって一歩一歩、着実に歩みを進めている。
■公式ホームページ
https://dx-ehime.jp/
\SNSもやっています/
■Instagram
https://www.instagram.com/tryangle_ehime/