見出し画像

女性のキャリアアップを応援!時代に対応したクラウド会計システムも使える経理人材の育成・輩出を目指す【株式会社Cuel|事業紹介】

現代の女性を取り巻く、結婚や出産、育児、介護などのライフイベントによってキャリアの途切れや、働き方の変化を余儀なくされる状況。この状況を解決しようと、令和5年度から、株式会社Cuelと一般社団法人愛媛デジタル女子プロジェクトが愛媛県内に住む女性向けにオンライン経理講座を開講。自分らしく働きながらキャリアアップを目指すことを目的とした本事業は、2年目に突入した。

▼令和5年度事業紹介記事

▼令和5年度実装報告記事


今年度実施すること

昨年度は、キャリアアップを目指す「財務・経理コース」1期生10名に対して、経理初級および中級の動画閲覧と課題提出、公認会計士による週に1度のオンラインやオフラインでの授業を提供。その結果、現職においてやむを得ない事情がある場合を除き、7名が年収アップという形でキャリアアップ率70%を達成することができた。

令和6年度は、「財務・経理コース」の2期生22名(内12名は特別枠)を対象に、未経験者向けのコンテンツ提供、及び週1度の専用授業のコースと、月に1度のオフライン授業を実施。

昨年度と違う取り組みとして、会計ソフト「freee」に実際に触れられる環境を用意した実践的な授業を実施。さらに、実際にリモートで経理の仕事をしている人や、卒業後の仕事に繋げるという目的で企業・登壇者を招いたオフラインセミナーなどを積極的に開催する。

また、講座とは別に、愛媛県松山市にある丸木公認会計士事務所と連携し、県内企業へのクラウド会計導入及び、経理スタッフへの教育も実施する。導入後も継続可能な環境づくりを行い、今後の人材確保の際に、全国の経理人材が対象となるような実務環境の構築を行う予定だ。すでに、県内企業にとってベンチマークとなる企業を2社ピックアップしており、重点支援の上で事例発信・共有会を実施する運びだ。

11月16日にスキルアップイベントを開催

2024年11月16日(土)に、サイボウズ松山オフィスにて、オフラインのスキルアップイベントが開催された。参加したのは、財務・経理コース2期生と愛媛県内で経理に携わる女性の計18名。

【イベント詳細】
テーマ:リモートワークで広がる経理キャリアの選択肢
日時: 11/16(土)13:00〜15:00
会場:サイボウズ松山オフィス
対象:経理に携わっている愛媛県内の女性
登壇者:メリービズ株式会社 社長室 室長 石川淳一さん
https://merrybiz.co.jp/

今回の登壇者は、メリービズ株式会社社長室の室長である石川淳一さん。同社は、『バーチャル経理アシスタント』と『メリービズ経理DX』の2事業を展開する東京都のスタートアップ企業だ。「バーチャル経理アシスタント」は、同社が抱える全国1700名以上の在宅ワーカーがあらゆる経理業務を企業ごとのフルカスタマイズでオンライン代行するサービス。「メリービス経理DX」は、クラウド会計導入から業務プロセス変革など、完全ハンズオンで経理課題を解決するコンサルティングサービスである。

【今回のイベントで目指すところ】
(1)経理に携わる方々の現在地と今後の業界トレンドを把握し、キャリアパスを具体的に描けるようにする

(2)リモートワーク・フリーランスの働き方について、理解を深め、行動の第一歩を踏み出せるようにする

(3)数多くの働く場所の中から、メリービズを選んだ理由とその具体例を共有し、選択肢の一つとして認識する

イベントの中で石川さんからは、2023年に女性の仕事満足度職種ランキングでも1位に選ばれた経理という職種について、専門性・汎用性の高いポータブルスキルを獲得できる、他専門職種に比べ、未経験からもチャレンジしやすい、リモートワークで仕事ができるなど、経理は十分な魅力がある仕事だと話しがあった。

さらに、経理の人手不足の状況については、経理に携わる専門人材の供給に余剰がない状態を、厚生労働省が公表しているデータに基づき示し、併せて今後の経理職種の将来性についても説明した。また、2024年3月に1000名の経理担当者を対象にSansan株式会社が「経理の人手不足に関する実態調査」(※)を行ったところ、特に四国地方では、担当者の高齢化による担い手不足が顕著に現れているという事実を踏まえながら、経理未経験者がキャリア戦略を立てる上で、これからの時代に必要不可欠な能力として、テクノロジーへの適応が挙げられると石川さんは語った。具体的には、クラウド会計ソフトの習得(公式認定資格の取得)や、表計算ソフト(Excel・Googleスプレッドシート)、生成AI(ChatGPT)などのデジタルツールを駆使して業務効率を向上させることなど。これらのスキルは、一つずつ身につけることで、あらゆる業界で役立つ「潰しの効く」強力な武器となると説明した。

また、フリーランスの雇用形態は業務委託が主となり、「業務の遂行」に対して報酬が発生する。そのため、今後フリーランスの経理として働くには、業務遂行の責任、マニュアル等のガイドラインの確認・理解、主体的に調べる・学ぶ、困ったときはヘルプを出す、などの意識が重要になると説明。

最後に、実際にメリービズと契約し経理スタッフとして働く井上さんがオンラインで登壇。「リモートワークという選択をしたことで、仕事とプライベート(子育て)のバランスを取れるようになりました。精神的な余裕ができました」との前向きな声があった。

経理としてスキルを獲得するための細かいロードマップや、実際にリモートワークやフリーランスとして働いてみてのメリット・デメリットなどの詳しい話、そして未経験から経理として活躍している人のリアルな声を聞くことができ、これから新しく経理としてキャリアアップをしたいと考えている参加者にとって、非常に参考となる時間となったようだ。

イベント後には、参加者同士の交流の場と、メリービズ株式会社への登録案内もあり、現在抱えている悩みの解消や、仕事獲得に向けてのサポートも行われた。

Sansan、「経理の人手不足に関する実態調査」を実施 ~経理の半数以上が「人手不足」、うち9割弱が「深刻」と回答。時間外労働の増加や月次決算の遅れによる経営面への影響も~

イベントに参加してみて

財務・経理コース2期生 井上 恵理さん
私は現在、3人の子どもを育てながら税理士事務所に勤務し、税理士補助の仕事を行っています。今回財務・経理コース2期生の募集をみて、私自身の働き方の視野を広げるきっかけになればと応募しました。実際に受講してみて、何から勉強すればいいかわからなかったところを、講師の先生や、他の受講生のみなさんにも相談しながら進めることができるので非常に心強いです。今回のスキルアップイベントも、卒業後の働き方のイメージがより具体的になったので非常に良い時間になりました。今後、子どもが成長するにつれて、自分の働き方も変化していくと思うので、その際の選択肢を増やせるように、引き続き前向きに勉強していきたいです!

今年度の意気込み

株式会社Cuel代表取締役 鈴木ひとみさん(左)
Cuelの講師を務める公認会計士の齋藤和也さん(右)

株式会社Cuel代表取締役 鈴木ひとみさん
株式会社Cuel代表取締役の鈴木ひとみです。女性がライフイベントを経ても、自分らしく、「ありたい姿」で働ける社会の実現を目指し、Cuelを設立しました。
昨年立ち上げたトライアングル愛媛の「財務・経理コース」は、おかげさまで2年目を迎え、受講生も22名に増えました。これは、女性たちがキャリアアップへの熱い想いを持ち、学び続ける意欲の表れだと感じています。

本年度は、クラウド会計ソフト「freee」の実践的な授業や、企業との連携によるオフラインセミナーなど、より実践的で卒業後の解像度を上げるカリキュラムを導入しました。11月には、メリービズ株式会社 石川様を講師にお迎えし、リモートワークで広がるキャリアの可能性について学ぶイベントも開催。参加者からは「働き方のイメージが具体的になった」という嬉しい声が聞かれ、大変意義深いイベントとなりました。

このように、Cuelは、単なる経理知識の習得だけでなく、最新のテクノロジーや多様な働き方への適応力を身につけることで、受講生のキャリアの可能性を最大限に広げるサポートを目指しています。

愛媛から全国へ、そして世界へ。女性たちがそれぞれのライフステージに合わせて活躍できる未来を目指し、Cuelは、質の高い教育とサポートを提供し続けます。2期生の成長を、そしてチャレンジを続ける受講者のみなさんが未来を切り拓く姿を、心から楽しみにしています。引き続きのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

一般社団法人愛媛デジタル女子プロジェクト代表理事 飯野めぐみさん(右)
理事 山内葵さん(左)

一般社団法人愛媛デジタル女子プロジェクト代表 飯野めぐみさん

(一社)愛媛デジタル女子プロジェクトは、愛媛県に暮らす女性の「働きづらさ」を改善し、働き方の選択肢を広げるために、現地に根差した支援を行っています。デジタルリスキリング支援を中心に、コミュニティ型のサポートを通じて、一人ひとりが愛媛という地域で、ライフスタイルに合った希望どおりのキャリアを築ける社会の実現を目的に活動しています。
 
これからの時代、自分らしく満足できるキャリアを形成していくためには、デジタルスキルを身に付けることが欠かせません。
 
しかし、地方ではスキルを学ぶ機会が限られているだけでなく、リモートワークやフリーランスなどの柔軟な働き方や、社内でのキャリアアップに関する情報も不足しています。そのため、私たちの取り組みでは、スキル習得に加えて、こうした実践的な情報も得られることを大きな魅力としています。
 
2期生として参加した22名の受講生が最後までモチベーションを保ちながら学びを続けられるよう、仲間と連帯感を深めるため、オフラインとオンラインを活用したコミュニティ作りを進めてきました。また、地元ならではの温かいつながりを感じられる環境や、キャリアカウンセラーとの個別面談を提供することで、卒業後もそれぞれが自分のキャリアに向けた一歩を踏み出せる環境を整えています。
 
新しいチャレンジには、不安や迷いがつきものです。ひとりでは難しくても、仲間となら一歩踏み出していける。これまでの支援の中でも、そのような前向きでパワフルな変化を目の当たりにしてきました。仲間と励まし合いながら成長し続けていける未来を、私たちは現地で見守り、支えていきたいと考えています。
(一社)愛媛デジタル女子プロジェクトは、今回の学びをきっかけに、愛媛の女性たちが自分のキャリアと向き合い、新しい一歩を踏み出す姿を応援するとともに、当事業を通じて愛媛をさらに盛り上げ、地域社会の活性化に貢献していきます。


「財務・経理コース」の2期生の教育は、2025年1月末に終了する。2月には、受講生にどのような変化が現れたのか成果が見える予定だ。その成果は、次の実装報告レポートで詳しく紹介する。

■公式ホームページ
https://dx-ehime.jp/

\SNSもやっています/
■Instagram
https://www.instagram.com/tryangle_ehime/

■Facebook
https://www.facebook.com/tryangleehime

■X
https://twitter.com/tryangle_ehime

いいなと思ったら応援しよう!