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みんな待っていた!2年ぶりのフェスティバル IN KAGA

10月30日、加賀市の山代温泉にて『山代大田楽 2021湯入れ行列』が行われました。今年は社会状況を考慮し、本来の「山代大田楽」を「山代大田楽2021湯入れ行列」と銘打ち例年と大幅に内容を変更しての実施となりました。
それでも、去年は完全に中止で今年も夏に開催予定でしたが延期になり、ようやく開催できるということで、加賀の小さな町ではこの伝統行事を心待ちにしていた人達も少なくありませんでした。
事前に『ご覧の方はマスク着用やソーシャルディスタンスの確保など感染予防対策にご協力をお願い致します。』と告知されていました。おかげで当日は地元の方、観光客の方が入り乱れて黒山の人だかりが現地の会場に集まっていましたが、それほど、みんなの注目と期待が大きかった証なのでしょう。

「大田楽」とは中世に大流行し、姿を消した謎の芸能「田楽」。八世野村万蔵(1959-2004)により、学術研究者、音楽家、舞踊家と共に「田楽」を今日的に再生し創り上げられました。躍動感あふれるリズムと躍りや華やかな装束、冴えわたる笛の音と松明の炎が新たな感動と大きな興奮を与えます。

例年の様子はこちらの動画を参考下さい。
https://youtu.be/hH9h_uSuAwc

さて、例年とは形式をガラッと変えての開催にはなりましたが、
個人的には変わらず大変感動しました。
舞台に演者がいて、それを取り囲む様にオーディエンスがいて、夜空に響き渡る笛の音とスポットライトに照らされた踊り手から伝わる躍動感。
ようやくここにお祭りが戻ってきたことへの実感が湧いてきました。

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周りを見渡すと、地元の知り合いがチラホラ。
やっぱりみんな待っていたんだ!お祭りが必要だったんだ!
そんな嬉しそうな表情をみられるだけで、こちらもハッピーな気持ちになります。
いつもよりも短時間でサクッと終了しましたが、その余韻はいつまでも通りに残っていました。

この日確信できたのは、私たちにはフェスティバルが必要なのだ!
そしてそれはきっと誰も取り上げられない。
ずっと、続いてきた意味はみんなわかっていたのだろう。
わたしも少しだけその意味を感じ取れた素敵に夜でした。

P.S. 妻も子供達もみんな大興奮。私の10倍以上は盛り上がってました。彼らの心に残ったものはなんだったのだろう。こんな会話も楽しみたいですね。

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