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「帰りたい」と思える地元へ!これまでのキャリアと今後の展望をインタビューしてみた(Webデザイナー / 広報・山本ちひろ)

社内外から「ちーさん」の愛称で親しまれているTRUNK DESIGNのWebデザイナー/広報として活躍する山本ちひろ。
彼女がデザイナーを目指した理由や、キャリアの軌跡、地元への思いについてインタビューしました。


Webデザイナーを志したきっかけ

兵庫県加西市で三世代同居家庭の長女として生まれたちーさん。高校卒業後に大阪の大学へ進学し、7年間の社会人経験を経て兵庫に戻りました。そもそも彼女がデザイナーを志した理由はなんだったのでしょうか?

- - デザイナーを志したきっかけを教えてください。

山本ちひろ(以下、ちーさん):コミュニティデザイナーの山崎亮さん(studio-L)を通して、デザインが単に物を作るだけでなく、思考や仕組みづくりにも関わることを知り、デザインの仕事に興味を持ちました。

高校生の頃、地元が閉鎖的に感じ、早く出たかった。いざ出てみると「帰りたい」と思うようになり、地元に愛着があることに気がつきました。幼少期に地元で過ごした経験が今の自分を形作っているのに、好きになれないって自分を否定してるような気がして。私含め周りの友人も地元を好きになれないことに悲しさを感じました。

「みんなが地元を好きになるために、デザインの力で何か貢献できるのではないだろうか?」と思い、デザイナーを目指すようになりました。

大学卒業後、1社目では営業として働きながら夜間はデザインスクールに通っていた。苦労の甲斐あって2社目でWebデザイナーに転身

- - ところで、なぜWebデザイナーを目指したのでしょうか?

ちーさん:さまざまな分野のデザイナーがいる中で、大学で学んだプログラミングとデザインが掛け合わさるWebデザイナーなら、やっていけるかもって思いました。
幼い時は絵を描いたり習字をしたり、話すことよりも考えを平面に残して伝えるほうが上手かった。パズル的な思考というか、情報を整理するのが得意でした。デザイナーになって、そのスキルは大いに活かされています。

TRUNK DESIGNとの出会い

- - TRUNK DESIGNに入社した経緯を教えてください。

ちーさん:デザインのスキルが身についてきたところで地域での働き方やデザイナーの関わり方をひたすら調べていました。地域の移住イベントや地域プロデュースに関するイベントに参加していたときに、堀内さんのことを知りました。
実際にお話して、こういう方と一緒に仕事をできたら学べることがあるんじゃないかなと思い、TRUNK DESIGNに興味を持ちました。

入社前にTRUNK DESIGNがプロデュースした越前漆器『Lr』の工場へ行き、実際に会社がやっていることのイメージができた

お会いしてからずっと堀内さんとはやり取りをしていて、「一緒にやらないか」と声をかけてもらいました。でも、コロナでなかなか兵庫に帰れるタイミングがなくって。ようやく移動できるようになって、2020年に入社しました。

- - 入社後、すぐに馴染めましたか?

ちーさん:TRUNK DESIGNは、つくり手さんのいる現場にしっかり通うスタイルで、いわゆる現場主義。プロジェクト化する一歩手前から関わることが多く、プロジェクトのゴールをクライアントと決めるところから伴走します。
前職までは「Webサイトをつくる」など成果物ベースでプロジェクトに関わっていたので、これまでの仕事のスタイルと違うことに戸惑ったり、わからないことだらけで、理解して追いついていくのに必死だった1〜2年目でした(笑)

当時の大変さをリアルに物語るリアクション

- - 会社ではWebデザインと広報の一人二役をこなしていますよね。どういう経緯で広報を担当することになったのでしょうか?

ちーさん:TRUNK DESIGNはプロダクトデザインにも強みがあって、その領域は今まで触れてこなかったからスキルを上げるチャンスだと思ったんです。ところが、ある商品開発のプロジェクトに参加したもののうまくいかず。その時、何か商品を作る「0→1」よりも「1→100」が向いていると気づきました。
当時、会社の広報に課題があることを聞いて、自分のスキルとコツコツ頑張る性格が活かせるのではないかと思い、自分から手を挙げて広報を担当することになりました。
広報では、SNS運用をはじめ宣伝用のチラシ制作、ポップアップやイベント企画まで幅広くやっています。

デザイナーの冥利

- - 入社してからさまざまなプロジェクトに携わったと思います。その中でも印象深かったプロジェクトを教えてください。

ちーさんはっくるべりーさん(兵庫・姫路市)のWebサイトの立ち上げプロジェクトです。
現場へ行き、実際にパンを作る様子やお客様の反応を直接見ながら仕事をしたのが新鮮でした。自分のデザインがこの人たちに届くんだとリアルに実感できた瞬間でもあって。

彼女の語気から思い入れのあるプロジェクトだったことがわかる。はっくるべりーのパンはTRUNK DESIGNの塩屋カフェで提供中

Webサイトはアクセス数などのデータは取れるけど、リアリティがない。それまでクライアントには満足してもらえてたけど、その先のお客様が喜んでいるのかどうかわからず、モヤモヤしていました。
このプロジェクトでその『答え』になる部分を直接感じることができて、本当に嬉しかった。
デザイナーをやっててよかったなと心から思っています。

山本流インプット術

- - デザイナーとして普段からやっていることはありますか?

ちーさん:常に最新のWebトレンドをキャッチアップしていますね。TRUNK DESIGNにジョインしてからは工芸品や雑貨など日用品などの「物」の知識を広げるようにしています。元々、アンティークとか民芸は好きでしたけど全然詳しくはなかったので、理解を深めるために展示会に行ったり、フィールドワークや出張・プライベートで出かける時も現地の雑貨屋さんとかセレクトショップなどになるべく行くようにしています。

そこで配っている資料とかありますよね。それを地域ごとにファイリングしています。何かプロジェクトの相談があったときは、その地域や類似する事例を調べられるように、いつでも見返せるようにしているんです。
気になったお店、ものづくりの情報は片っ端からファイリングしています(笑)

インプットの工夫にクリエイティビティが発揮されている。ぜひ参考にしたい

今後の展望について

- - さいごに、今後、挑戦したいことはありますか?

ちーさん:お話ししたように地元に貢献したいという強い想いがあります。TRUNK DESIGNの強みを活かして、地元の事業者と一緒に新しいプロジェクトを立ち上げたいですね。仕事を増やしていきながら地元との関わりを増やしていきたいです。

- - ありがとうございました!

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