3-1.拍子の原理
拍子の基本
このブログは、もうひとつのトランペットに関するブログ「ラッパの吹き方:Re」と毎週交互に更新をしております。そして先日、そちらのブログでも「拍子」について基本的な内容を扱いました。今回「技術本」でお話しする内容は、その記事内容がすでに理解できている前提で進めてまいりますので、確認のためにもぜひ「ラッパの吹き方:Re」をご覧いただければと思います。
拍子とは何か
とてもとても大昔、人類の祖先が木を叩いたら良い音がして、なにこれ!すげーたのしー!とか、洞窟で声を出したらグワングワン響いて「おもしれー!」とか、音楽はそんな感じから始まったんだと思います。多分。
おもしれーので、みんなで音を出して楽しんでいると、バラバラで鳴らすよりは一緒に叩いてグルーヴ感を求めたくなると思うので、ある程度の規則性のある反復が生まれ、もっとおもしれーとなり、なんか興奮して焚き火囲んで踊ったりしたのではないかと。テンポやリズムの誕生です。
実際に見たわけではありませんが多分音楽ってこんな感じで始まったのだと思います。
自然界ではあまり出会うことのない規則性のあるリズムは、意思を持った人工的な存在に感じます。
音楽は、この規則性のあるリズムを基本として作られていて、それを「拍子」と呼んでいます。
例えば4/4拍子であれば、4分音符という音の存在(音価と呼びます)が4つ並んだらその枠の中がいっぱいになると設定し、それと同じサイズの枠を次々と並べていくわけです。これを楽譜に記す場合、枠が「小節」であり、枠の境界が「小節線」になります。
音楽のパターンは、このように拍子によって枠組みされているわけです。
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