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リップスラーって結局何?(ツキイチレッスンでできること6)

毎月複数回開催しているツキイチレッスン。音楽のレッスンの多くは、教室などに入会し、継続してレッスンを受講するため、生活の中に組み込む必要が出てきます。もちろんその少しの時間が生活に潤いを与えるものであればベストですが、仕事や学業、家庭のことと両立させるのが物理的に困難になると途端にストレスになってしまい、本来楽しむためのものが苦痛になる可能性もあります。

それなら単発でも参加でき、意志さえあれば自分のペースで継続もできるレッスンがあれば良いのでは?と考えて作ったのが単発参加型のツキイチレッスンです。

単発だっらたスケジュール的には気軽に参加できると思いますが、では1回のレッスンで何を見てもらえばいいの?という疑問が湧いてくる方も多いと思います。
そこで、数回に分けてこのブログで、どんなレッスンがオススメか書き出してみようと思います。「そういう内容だったら受けてみたい!」と思ってもらえたら嬉しいです。

今回はこんな提案をしてみたいと思います。

リップスラーって結局何?

トランペットはピストンやロータリーと言ったバルブを押すことで管が長くなり、長くなった分だけ今出ている音より低くなる、という機能が付いています。
少々雑な言い方をすれば、ロングトーンをしている最中にバルブが押されれば自動的に低い音に変化するわけです。

しかし、バルブで変化するのは、バルブを押していない状態をスタートとして半音で7つ下の音までです。ドからソに移動するなど倍音を移動する機能は楽器本体には搭載されていませんので、これは人間がやるしかありません。その倍音移動の方法や、それを演奏で使えるよう確実にできるための最もベーシックな練習がリップスラーと言えます。

リップスラーの最も基本的な練習は同じフィンガリングで自然倍音を移動するパターンです。そして同じ音列パターンをバルブを押すことで半音ずつ低くし、7つの倍音列すべてで行います。

ただ、僕のレッスンではこれ以外の方法も採用していて、特に高音域に移動するのが苦手な方に積極的にチャレンジしていただくのが、途中の音も入れたリップスラー練習です。

ある程度楽器が吹ける方は初心者だった頃を思い出していただきたいのですが、例えばチューニングでよく用いられるB音(第4間)からひとつ上のC音(第4線)にスラーで上がるのが難しく感じる時期、ありませんでしたか?
その後、音域が広がり、五線上のF音までは出るようになったけれど、その上のG音がなかなか出せなかったり、外しやすかったり、あと1,2のピストンを押しているのに低いFの音が出てしまったり、そんな経験ありませんか?

楽器の構造や倍音についてご存知な方はその理由がわかると思いますが、実際の演奏中にそうした隣同士の音なのに音がひっかかったり出なかったりすることがとても多いです。その理由と練習方法を解説しながらリップスラーや音域変化の原理について実践的に学ぶ、そんなレッスンも度々しています。

文字にすると少しわかりにくかったと思いますが、ツキイチレッスンでは楽譜を使ったり、その都度解説をしながら実践していくので、理解しやすいはずです。原理と方法をバランスよく学べます。

システム化されやすい基礎練習ですが、それぞれの練習にどんな意味があるのか、どんな目標を持つべきか、そしてそれを達成するにはどんな練習や考え方が必要か、具体的に理解し、身につけることができます。

レッスンの有意義な点は、リアルタイムでフィードバックが得られることです。間違った方向に進んでしまうことを阻止でき、正しく軌道修正できるため、安心してトライできるメリットがあります。

今回ご紹介したのはレッスンの一例として音域変化の基礎練習に関してご紹介しました。演奏に使える音域を広くすること、曲の最初がいきなり高い音でもキレイに鳴らせる技術、そうしたものを手に入れたい方はぜひツキイチレッスンにいらしてください!

ツキイチレッスンは単発参加型ですので、入会金や月謝などはありません。受けたい時に受けたいだけ受けられます。単発なのでみなさんが今一番解決したいこと、手に入れたいこと、理解したいこと、やりたいことを何でもリクエストしてください。

今後の開催日やお申し込みはこちらから

「レッスン」という名前ではありますが、僕の中では「上達のお手伝い」という認識で行っています。どうぞお気軽に、特に何か準備をする必要もありませんので、いちどいらしてください。お待ちしております!


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。