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2-7.ロングトーンの正体

ロングトーン、していますか?

私が知っている限り、ロングトーンを取り入れていない吹奏楽部に出会ったことがありません。また、ロングトーン練習が必要である、と考えている方、そして実践されている(できるだけ実践すべきだと考えている)方も大変に多いように思います。

ピアノや打楽器の音は出た瞬間から減衰、消滅します。そのため、音を持続させるためにトレモロやトリルなどの技法を用いることになりますが、管楽器は自分の意思と体内の空気圧を高め続けられる限り音を持続させられる。これが大きな特徴のひとつと言えます。
したがって、作曲家は管楽器に対し持続する音を求めることが多いため、その要望に答えられる技術を持っておく必要があります。
音の持続と言ってもそれは何も同じ音の高さ、同じ音量とは限らず、クレッシェンドやディミヌエンド、スラーの演奏も含まれ、音をまっすぐ伸ばすことはすべての演奏における基本ですから、結局はどのような演奏をする場合でも音を持続できる技術を基本としていることは間違いないので、ロングトーンというものが存在していると考えるのがわかりやすいのかな、と思います。


ロングトーンって何だろう?

では、ロングトーンをしましょう!と言われてあなたは何をしますか?
「Bb durを8拍ずつ伸ばして…」こんな回答がたくさん聞こえてきます。
似ているものはあれど、ロングトーンは「これがロングトーンだ!」という明確な方法や定義が存在しません。

なぜか。

ロングトーンとは具体的な練習方法を指す言葉ではなく、単なる「箱」と考えるからです。

「箱」なので、その中に何を入れるのかを自ら考え、決定する必要があります。その入れたものによって目的が変わるので、当然方法も変わります。


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