#うた

岸の上で じっと見ていた
何も言わず ただ 静かに

眼差しの先には 光があったかな
寄せるさざなみの 静けさの中に

真っ直ぐに立つ その姿は
何かに例えてみたくても うまくいかなくて

音もなく彼方を射てた その眼差しは
指で弾けば ぴんと響くようだった

声は染み込んだんだ 砂が覚えてる
踏みしめたなら 優しく包むだろう


見つめるその先 どこでもない なんでもない
そしたらもう手のひらに ぜんぶ乗っている

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