ぼく と さっかー と ねっきょう。

この前、ふとしたきっかけで自分とサッカーとの関わりを考える事がありました。
それは、もともと気にしないようにしていたのか、それとも気にする間もないくらいに日常に埋もれていたからなのかもしれないけど、その実際に関しては自覚していない以上、誰にも分からないのでそれほど追及するつもりもないのですが、これも良いきっかけだろうと思うのでサッカーに対する自分の原風景について少し言葉にして整理しておこうと思います。

きっかけ

直接のきっかけはこの記事を読んだからでした。

そもそものきっかけとしてはとても些細な事だと思います。
この記事を読んだのも、たまたま自分がフットボリスタ・ラボで関わらせて頂いているグラぽさん(twitter:@grapodotnet)の繋がりで目にしたからかもしれないし、他の人のツイートが流れてきたのをたまたま見たからかもしれない。
ただ、どんな理由であれ、それはほんの偶然で、「じゃあまたね」と手を振りあって別れた後に駅のコンコースでバッタリ顔を合わせてしまった時の様な、よくある気もするし、そうそう無い様にも思える巡り合わせだったのかもしれない。

直近で思い当たるきっかけはフットボリスタ・ラボで企画されたとある座談会で自身の幼少期の思い出を久々に掘り起こした事ですが、その場に居合わせる事が出来たのも、そうした思わず苦笑いしてしまいそうになるほんのささやかな偶然だったのかもしれない。
座談会で思い出として掘り起こしたかつての「その頃」はまだJリーグも開幕する前で、小学生の頃に近所のお姉ちゃんに誘われて、少年特有(と勝手に思っているが)の「年上のお姉さん」という存在へのこそばゆい感情と一緒に坂を駆け上がって西が丘競技場へ見に行った帝京高校や暁星高校の試合の事でしたが、沈殿した澱は何かのきっかけで舞い上がって、目につきやすくなるものだろうという勝手な想像を根拠に思考は勝手に進んでしまうもので。

そして、その舞い上がった澱に光を当てるきっかけとなったのは先のツイートで紹介した記事なのですけど、名古屋グランパスというチームへの思いが余すことなく記されているのを目の当たりにして、触発されて自問してみたのです。

自分はサッカーの何が好きなんだろう

今では浦和レッズのファンである事を控えめな頻度ではあるものの公言していますが、観に行く意思はあっても万難を排してまでスタジアムへ観に行くわけでもなく、試合結果も常に追いかける訳でもなく、家庭内のタスクを消化した後にダゾーンで試合を追いかけるも一挙手一投足に一喜一憂する訳でもなく(荒いプレーを受けるとイラっとするけど)、熱心に浦和レッズを追いかけているとも言えず、これほどの熱量が自分にはあるのしら、と自問する一方、それでも自分はサッカーが好きだ、と何故か強く信じている部分も自覚している訳で、それは一体なんでなんだろう、と。

なんでだろう・・・なんでかなぁ・・・ともう少し思い出を掘り返してみると、一つの瞬間に思い当たりました。
それは'93年のJリーグ開幕です。

当時、まだ新聞の定期購読を契約していた我が家は読売新聞を取っていたのですが、Jリーグ開幕に合わせて新聞広告で抽選で開幕戦チケットが当たる!!というものを見て、即応募。
日清のジュラシックパークTシャツが当たるなど運の良さには実績ありでしたが、それでも当選する保証もなかった中で我が家の誰の物かは分からない豪運が発揮されて当選したチケットで見に行ったのです。
そこで目の当たりにしたのは、旧国立競技場を埋め尽くした超満員、初めて聞くスタジアムに鳴り響く大音量のアンセム、マイヤーが豪快なミドルシュートでゴールした瞬間の大興奮、そして逆転された時の落胆。
おおよそサッカーが呼び起こす健全な感情の詰め合わせになったようなその試合が原風景なのではないか、と。

そこで小学生の自分に刻まれたんだと思います。

サッカーが巻き起こす熱狂が好きなんだ、って。

そう考えると、自分が浦和レッズのファンを続けているのも納得できます。
浦和レッズの動員数は相も変わらずJリーグで一番。
しかも自分が浦和レッズのファンになった時期はステージ優勝を皮切りに盛り上がりを見せた時期でした。当然、当時の平均観客動員数は4万人を優に超え、赤く染まったゴール裏から鳴り響くチャントに圧倒され、一瞬で虜になった事を思い出します。
自分は一緒にチャントを歌って、跳ねて、応援するのは楽しいと思う一方、それを外から眺める、鳴り響く音に浸る方が好きなのですがその体感はきっとJリーグ開幕戦という熱狂のただなかにいた事も大きく影響しているのではないかと思います。

最後に

ここまで思い返してみて改めて思い出したのは、そういえばここ数年考えていた事でお金と機会さえあれば体験してみたい事の一つに超満員の埼スタのピッチの中央でスタジアム中に鳴り響くチャントを全身に浴びてみたいという事だったなぁ、という事でした。
お金と機会さえあれば実行したい事の一つですが、それは恐らく遠い夢のような話。
VR埼玉スタジアム2002 浦和レッズver.(ハイレゾ対応)とかあったら嬉々として購入すると思いますので、関係者の方々、是非ご検討を・・・(笑)

そして、ここまで書いてみて、スタジアムに行きたい熱がモリモリと湧いて来るのが不思議ですね。
ここ数年行くことが叶っていませんが、今年こそは是非とも行かねば・・・と改めて心に誓うのであります、という表明で本記事を締めさせていただきます。

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