見出し画像

兵庫県尼崎市の昭和から続くディープな「武庫川中市場」、恐らく「武庫川市場」「武庫川東市場」を歩く

武庫川中市場

画像1

 阪神電鉄武庫川駅、川の上にある駅として一部では有名……なのか分かりませんが、その川の上の駅から南東に少し歩いたところに「武庫川中市場」はございます。阪神間の地図を読んでいたときに武庫川駅の東にアーケードの表示があることに気が付いて何やこれ……と気になっていたのです。
 てくてく歩いていますと……お気付きですか。

画像2

 市場の入口が! 半分塞がれている感じですけど入って良いんですかねこれ。まぁ「いらっしゃいませ」と書かれていますし入りましょう。

画像3

 通路は狭いめ。奥はそうでもないようですが、店が通路の片側にしかないという珍しい造りになっています。

画像4

 店名看板はこんな感じ。「パン・菓子 ヤマオカ」。尼崎の他の市場でも見た覚えがあるな……。

画像5

 蛍光灯はきちんとメンテナンスされ明るいのですがシャッター通り……。全盛期は人がすれ違えないほどだったのでしょうけども。

画像6

 反対側の端に着きました。魚屋さんが営業中。
「定休日・水曜日」とのことでこの日は水曜日だったのですが、お店が減って来たしもう好きな日に休みなされという感じになってるんでしょうかね。

年季の入ったアーケードを愛でる

画像7

 通路を抜けたところもアーケードになっていまして、ここも武庫川中市場のうちなのでしょうかね。
 公益財団法人尼崎地域産業活性化機構の新庄勉氏による「尼崎市の小売市場における空き店舗問題」という論文を調べますと2016年度の営業店舗数は2とのこと。最初の花屋さんと最後の魚屋さんかなぁ。「武庫川中市場」の他に「武庫川市場」もかつては存在したようですので、このアーケードがその名残なのかも知れません。

画像8

 酒屋さんと果物屋さんが営業中。

画像9

「友野酒店」昭和感! シンプルですがよく見たら手間が掛かっていそうですよね。一文字ずつ手作りなんですかねぇ。

画像10

 地元らしいお婆さんが買い物に来られていたくらいで他にお客さんの姿はなし。

画像11

 年季の入ったアーケード! 青空が見えるのは台風の被害でしょうかね。修理するにもお金が必要なわけで、お店が多いときなら良かったのでしょうけど……。

武庫川東市場?

画像12

 最初に入った通りを抜けた先にもう1つの通りがありました。先の論文によりますと「武庫川東市場」も存在したようですので場所的にはここなのでしょうね。

画像13

 店名看板が先程とは違いますね。「てんぷら.フライ 天平」。

画像14

 こちら側で唯一営業されていた「文具・事務機 タダ」。子供向けの商品も並べられています。

画像15

 通りを抜けたところ。アーケードというか屋根というか……。

画像16

「ナイトスポット モン・ソレイユ」。扉には「会員制」の文字。もし何十年も営業されているお店であるなら、市場の全盛期もご存知なのでしょうね。

画像17

 年季の入ったアーケードがとてもフォトジェニックな武庫川市場でした。


読み終わられて「面白かった」「役に立った」「他の記事も読みたい」などなど思われましたらサポートを是非よろしくお願いします。