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ひとり出版社をつくることにしました。

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ひとり出版社を立ち上げるまでの経緯をつづっていきます。
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#出版

ひとり出版社をつくる⑲「ネット書店の流通_番外編」

ひとり出版社をつくる⑲「ネット書店の流通_番外編」

2020年11月20日の本日、アマゾンをはじめとしたネット書店において、当社初の新刊書籍『いつか幸せではなく、今幸せでええやん!』(尾﨑里美著)のシステム上の発売日を迎えました。

ところが結論として、発売日早々にアマゾンの在庫が不足し、この記事を書いている19時45分現在、税込み価格1650円の商品価格が2000円を上回ってしまっています。

尾﨑さんの新刊を楽しみにされている皆様、大変申し訳ご

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ひとり出版社をつくる⑱「本格スタートその1」

ひとり出版社をつくる⑱「本格スタートその1」

2020年9月1日に取次会社のJRCさんと契約(実際にはJRCさんとの覚書を投函した日)させていただいて以降、本づくりを本格化して11月末、ようやく当社一冊目の新刊本『いつか幸せではなく、今幸せでええやん!』を発刊できる状態になりました。

さかのぼれば2016年くらいから出版社設立の情報収集をはじめ、いまこうして出版社としての活動がスタートできたということで、9月1日以降の動きを項目別というか、

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ひとり出版社をつくる⑰「JRC」

ひとり出版社をつくる⑰「JRC」

本日、取次会社のJRC(人文・社会科学書流通センター)と契約させていただきました。(正確には、JRCさんとの覚書を投函した)

これによって出版事業の最大の悩みどころだった流通のしくみを確定させたことになります。

このnoteにも書いてきたように、これまでトランスビューやサンクチュアリ出版にお話をうかがうなど、出版流通の取引代行について検討を重ねてきました。

取次会社の口座貸し専門の星雲社に初

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ひとり出版社をつくる⑯「ISBN」

ひとり出版社をつくる⑯「ISBN」

ちょっと更新がとどこおっていました。出版社の設立準備は地味に進めてきたので、前回の記事からの更新情報をとりあえずつづっておきましょう。

といっても、前回は「ひとり出版社をつくる⑮「部分と全体」」という、あまり出版とはかかわりのない話を書いているので、そのもうひとつ前の記事、「ひとり出版社をつくる⑭「社名」」からの続報(というほどのものでもないけど)になります。

まず予定どおり法人設立完了

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ひとり出版社をつくる⑮「部分と全体」

ひとり出版社をつくる⑮「部分と全体」

きょうは出版の話から少し離れます。

「部分」と「全体」の意識を大切にしてきました。

部分は全体であり、全体は部分である。

葉の葉脈は一部を切り取ってもその部分は葉全体と似ているし、木全体の姿も一枚の葉の葉脈と似ている。つまり部分は全体であり、全体は部分である。自然界の法則、相似形。フラクタル。

人間も自然界の一部。ということは、私は地球であり、地球は私である。私はあなたであり、あなたは私で

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ひとり出版社をつくる⑭「社名」

ひとり出版社をつくる⑭「社名」

さて、2020年4月21日に神戸地方法務局に登記資料を提出し、設立手続きは完了したはずのひとり出版社の社名をお伝えします。

スタブロブックス株式会社

です。

簡易的な公式サイト(スタブロブックス)も立ち上げました。改めて、ちゃんとしたサイトをつくり直す予定です。※今回法人(co.jp)ドメインを取得し直したこともあり、まだ検索サイトには正しく認識されていません。

この「スタブロブックス」と

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ひとり出版社をつくる⑬「田舎暮らし」

ひとり出版社をつくる⑬「田舎暮らし」

田舎の自宅をオフィスにして、家族とともに好きな仕事をして暮らす――。

こんなライフスタイルを思い描いたのはぼくが高校生のとき、いまから20年以上も前でした。

陸上競技一色の日々を過ごしていた当時のぼくは、あるテレビ番組を見て心が動きました。

それはアメリカで流行りはじめていた「SOHO(そーほー)」というライフスタイルを紹介する番組。SOHOとは「Small Office Home Off

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ひとり出版社をつくる⑫「法人設立完了」

ひとり出版社をつくる⑫「法人設立完了」

本日2020年4月21日、神戸地方法務局に登記資料を提出し、ひとり出版社の法人登記が完了しました。提出した資料に大きな問題がなければ、本日2020年4月21日が正式な設立日となります。出版社名は改めてお伝えします。

登記書類は郵送でも受け付けてもらえます。なので神戸地方法務局に直接足を運ぶかどうか迷いました。私の地元・加東市の感染者数はごくわずか。自宅敷地内には高齢の両親も住んでいます。非常事態

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ひとり出版社をつくる⑪「タイミング」

ひとり出版社をつくる⑪「タイミング」

ひとり出版社を立ち上げようと、何年も前から意識を高めてきました。

ことしに入って具体的な準備にとりかかり、そして満を持して法人を設立しようというときに、新型コロナウイルスの猛威と時期が完全にかぶってしまいました。

なぜこのタイミングなのか。何か意味があるのだろうか。意味があるのならそれは何なのか。運命なのか。

自問自答しても答えなんて出ませんが、自問自答するしかない日々が続きました。

それ

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ひとり出版社をつくる⑩「トランスビュー」

ひとり出版社をつくる⑩「トランスビュー」

2020年3月18日、新型コロナウイルスの影響で空きの目立つ新幹線に乗り込んで東京へ。

目的は、出版社のトランスビューさんに訪問するためです。

トランスビューは取次会社を介することなく、自社の本を書店に直接販売されている出版社です。従来からの「出版社→取次→書店」というルートではなく、トランスビューのように「出版社→書店」という流れで書籍を届ける方法を「直(ちょく)取引」といいます。

トラン

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ひとり出版社をつくる⑨「サンクチュアリ出版」

ひとり出版社をつくる⑨「サンクチュアリ出版」

新型コロナウイルスの影響が広がるなか、うちは娘が通う小学校が春休みまで臨時休校となり、3月2日から4月の始業式までどうやって仕事をしていくのか……という問題を抱えております。。

さておき。

先日、出版社設立の準備の一環でサンクチュアリ出版にお電話しました。

サンクチュアリ出版は出版流通機能を持っていない出版社に対して「営業代行」「販促代行」「流通代行」の3つをセットで提供しています。出版社は

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ひとり出版社をつくる⑧「資金」

ひとり出版社をつくる⑧「資金」

前回の記事(ひとり出版社をつくる⑦「再開」)を2019年11月12日にアップしてから年越しし、2020年を迎え、はやくも2月も後半にさしかかりました(笑)。

何をしていたのかというと、生きていました。それくらいいまの僕は生きるのに必死です。

ともあれ。

ひとり出版社をつくるための計画を虎視眈々と心の中で描き、いよいよ本当に動き出すことにしました。

前々回の記事(ひとり出版社をつくる⑥「星雲

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ひとり出版社をつくる⑦「再開」

ひとり出版社をつくる⑦「再開」

ものすごく久々にnoteにアクセスすると、開設3年目のバッジがプレゼントされました。もう3年……はやいなあ。

と同時に長期間、記事更新をほったらかしにしてしまいました。

理由は、動きがなかったからです(笑)。正確には、出版社を設立している場合ではなくなったというか。

前回の記事(ひとり出版社をつくる⑥「星雲社」)をアップしたのが2017年4月なので、およそ2年半ぶりの更新です。

いよいよ出

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ひとり出版社をつくる⑥「星雲社」

ひとり出版社をつくる⑥「星雲社」

「お世話になります。いま出版社の立ち上げを予定していて、口座貸しについてお話を伺いたいのですが……」

ぼくが星雲社に初めて電話をしたのは2016年11月29日。

電話に出た女性は開口一番、

「法人化はまだされていませんね。法人さまが契約の前提になるのですが」

と先制パンチ。

スマートフォンからかけたので、番号通知で法人ではないと分かりそう言われたのかも。

すかさず、

「法人化すること

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