最低から最高へ。
エガちゃん(江頭2:50)の代アニのスピーチを今更ながら見た。
自分はめちゃイケ全盛期、エガちゃんがやらかしまくったのをリアルタイムで観、エガちゃんの奇行でゲラゲラ笑っていた世代だ(まずまずな、お笑いネイティブ世代かもしれない)。
なので、何か言えば虐めだとか、差別だとか、分別をつけるにしても、そこにある意図なんて無視されて、少しでもリスクがあるものやあることをしない世界がとても窮屈でつまらないし、
色々と規制されてエガちゃんみたいな芸人がテレビで起用されなくなったことをとても残念に思っている。
多分テレビが本当につまらなくなったのは、そこらへんなんだろう。
「めちゃイケ」も、「笑う犬」も、「ボキャ天」も。
昔は、「バカ殿」も面白かった。
マーシー(田代まさし)がやらかす前までは。
多分まだギリギリ面白かったのは、「ピカルの定理」ぐらいまでの記憶がある。
「笑う犬」枠から続いていた、「はねトび」を含むフジテレビのコント番組。
こう考えてみると、フジがつまらなくなったからテレビはつまらなくなったのか。
お笑い番組と言えば、どれもフジだったし、必ずと言って良いほど、伝説的なキャラが誕生していて、
朧げながら、「ダウンタウンのごっつええ感じ」だったら、「アホアホマン」とか「オジンガーZ」、
「とんねるずのみなさんのおかげシリーズ」では、「仮面ノリダー」、日テレだから少し毛色は違うけど、「ウッチャンナンチャンのウリナリ」ならやっぱり、「ポケビ/ブラビ」とか。
ポケビ/ブラビみたいにお笑い番組から歌を出すってやつは結構流行っていたなぁ。
ごっつええ感じでも「エキセントリック少年ボウイ」って曲が出て。
CD買ったもの。
あの当時って、事の始まりはふざけてるんだけど、曲とかアレンジとか有名アーティストに依頼して本格的で、適当にふざけてるんじゃなくて、一流のふざけ方してるんだよね。
ふざけた曲なんだけど、良い曲だし、CDを買ってしまうくらいハマってしまうようなものだったわけで。
中途半端なものはあまりなくて、何でも振り切ってる感じあったなぁ。
今、こう言うものはテレビでは受け入れられない。
視聴者の大半は分別のつく人たちだろうけれど、解釈を捻じ曲げて過剰反応してしまう人たちが珍重されているから。
この時代は少数派に優しい時代だ。
少数派を必要以上に敬っている時代でもある。
それが転じて、エガちゃんの評価も180度変わった気がする。
出川なんかも、昔は散々な言われようだったけれど、そんなのは遠い昔だ。
私はどちらの時代にも良いところがあるし、
良くなかったところもあると思う。
ただ、本当はひとりひとりが分別をわきまえて、良し悪しを考え、判断できる力を養う事が重要なのではないかな。
何でも悪いところばかりを見るのではなくて。