賢者の亡骸

賢者は床に
力なく倒れ込んだ
少年にはどうすることも
出来なかった
そのまま床に
賢者の亡骸を置くと
脱力感に
打ちひしがれた
でも
ぼくがやるしか
道はないんだ
マグマドグマは
ぼくが止めないと
その時
ラボの扉が開いた
そこにはザンパムが
立ち尽くしていた
あなたがやったの
少年は静かに首を振った
そして彼は
賢者が死んでしまった
ということは
ザンパムは
もう二度と
人間の姿には
戻れないということを
こころのなかで悟った
今手持ちのガムは
何枚なのか
それは分からないが
それがすべてだということに
気がついてしまった

◆ 戦利品 ─【悲しい真実】
† 死亡 ─【賢者ドミニスリヤ】

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