諦めきれないから
【前置き】
久しぶりの投稿になります。なぜ最近は投稿することができなかったのか…なぜ久しぶりに再開したのか。そんなお話です。
私が私を励まして応援するために、noteという場をお借りします。
私には、溢れるほどの夢があった。
本を出したい、歌を歌いたい、世間に発信したい…。
大きい夢で、非現実的で、単なる欲望にも近い。でも、本気で叶えたいと思っていた。
今年の4月。
肩書きは学生から社会人に変わり、環境が変わり、関わる人が変わる。みるみるうちに、自分自身も変わっていった。肩書きだけだったものが、無意識に心も社会人に染まっていったのだろうか。私はコーヒーの中に一滴垂らされた透明な水のように、周りに溶け込むことを余儀なくされた。
気が付いたら夢を叶えるために行動することはほとんどなくなっていた。本を出したくて始めたこのnoteも、休みの日に歌の練習をしにカラオケに行くことも、気になる分野の勉強をすることも。
学生の時にはやりたくてしょうがなくて、時間を無理に作っては、楽しんで打ち込んでいたものだったのに。なぜか今は体が動かない。
(SNSで見た限りの憶測だが)周りには、仕事以外にもやりたいことを続けて、趣味も満喫している人がたくさんいるのに、自分は…。焦ってやろうと思っても、次第に「今までみたいにやらなきゃ」と義務みたく感じるようになり、それでも出来ない自分が情けなくなった。
もう、諦めてしまおうかと思った。
「やらなきゃ」と思うことを辞めて、考えないようにした。
でも、1か月経っても、半年経っても、忘れることが出来なかった。
諦めきれなかった。
よくよく考えてみれば、私が学生時代に抱いた夢は、大学の環境に縛られてやりたいことがやりたいように出来ず、その反動で生まれたようなものだった。
私はもっとこんなことがしたいんだ!自由になりたいんだ!と。
中途半端に社会人に染まって、仕事で疲れているからと自分に嘘ついて、諦めきれるまで本気でやっていなかったのに、諦めきれるわけがなかった。
テレビで紹介されるような、若くして成功し活躍している人と比べて、焦っていただけだ。
好きなことを、好きなようにやることを忘れていた。
それだけだ。
それに気付くまでに時間がかかってしまったけれど、この時間が気付かせてくれたものだった。
いつか諦めてもいいから、諦めるまでは続けてみよう。
自分のペースで、頑張れ。