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夏の終わりを決めよう

夏っていうのはどうして私たちをこんなにセンチメンタルにするのか。
別に毎日仕事をして、飯を食って、寝るという日常なのに。

「夏の終わり」と聞くと、橙色の空と生い茂る緑とそこに悲しげに鳴くひぐらしなんかが思い浮かぶ。多分、私は何かの見過ぎ。
 
それでも寂しいね。
「終わる」ということが寂しいのかな。
 
この間整理した日記から、小学1年生の時にドラマが終わっちゃうことに対して悲しくて泣いちゃったことを書いていた。そう、おしまいって悲しいよな。卒業とか、ドラマの終わりとか、アイドルの解散とか。
 
夏のおしまいってなんですか?
もう暑くないことですか?
9月になってしまうことですか?
連休が終わってしまうことですか?
 
ああ、わからないけど、この際アタシたちで決めよう。

私はそうね、
空気が変わる。ぬるい風とほんのり花の香り。春に近い感じ。蝉の鳴き声よりも鈴虫がよく響くような気がして、私たちは入道雲より鰯雲なんかをみて秋だねえと呟いたりする。
 
なんか決められた「秋」に私は固執していますね。もう、秋なんて意識しなくてはなくなってしまうから、もし一瞬でも秋を感じたらその気持ちを封じ込めて置けますように。感受性よ、頼みました。
 
おわり

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