抜群

仕事を終えて帰ってくると。ごっくん大辞典が無惨にも切り裂かれていた…!

ごっくん大辞典とは。ごっくん馬路村(飲み物)についてきた商品説明というか、そんな紙である。

元々このごっくん大辞典は全部繋がっており、蛇腹折りになっていた。それが1枚1枚切り離されていたのである…!

犯人は息子だろうか?何でこんなことをしたの…?正直切り離された所で全く問題は無いけれども、理由を知りたい。

そんなわけで聞いてみた。

「息子くん。これをやったのは君かね?」

「お父さんだよ」

あっさり犯人がわかった。犯人は夫だった。


夫の言い分はこうだった。

「息子に『抜群って何?』って聞かれてさ。まず『群れ』を説明しないといけないじゃん?そこにこの紙があったんだよ」


うん…?なるほど…?

群れを作りたくて切り離したというのはわかった。くっついてたら群れから1つが抜け出すことはできないからね?

でも、抜群を説明するのにそこから説明しないといけないのか…?他より優れてるとか、そういう説明じゃ駄目なの…?

よくわからないけれど、夫がやりたい説明には必要だったのだろう。そして抜群の意味が理解できたかどうかはわからないが、その日息子は、やたら群れを作りたがった。

冒頭の馬路村の紙はじめ。赤いブロックばかりを集めてティラノサウルスと戦わせてみたり。「何かの群れ 対 1つのもの」という構図の戦いが多かった。

群れの説明は、何かしら息子に響くものがあったのだろう。戦術の幅が広がったようだ。


ごっくん馬路村をもらったのは、1月以上前の話で。飲み物の方はとっくに飲んでしまっていた。形が面白いし何となく置いておいた紙なのだけれど、きっとこれからは我が家の群れとして活躍していくのだろう。人生、何が役にたつかわからないな。


どこかで「こうかはばつぐんだ!」って使いたかったけど使えなかった。ポケモンはやったことないけど、この言葉は何故か知っている。



ではまた明日。