ワニーニのぼうけん

今回の図書館本の中で個人的に一番好きな本は、『ワニー二のぼうけん』(tupera tupera)である。

ワニーニの住む村では、12歳になると船に乗って1年間冒険をしなくてはならない。12歳になったワニーニは父からトリチピテ号を受け継ぎ、冒険に出発したのだった。

そんな話である。旅先でのいろんな出会いが6つ収録されている(+最初に旅に出る話もあるので全7話)。1つのお話自体は7ページくらいでそんなに長く無い。でも、tupera tuperaさんの他の絵本と比べると、1ページの文章量が多いな、という感じである。

元々私はtupera tuperaさんの本が好きで。最初に読んだのが『いろいろバス』だったのだけれど、ここにこういう模様がくるんだ!こうなるんだ!という絵本の「絵」部分にとても惹かれたのである。『ワニーニのぼうけん』は、私のその「好きな感じ」が沢山詰め込まれていて、「こういう絵本見たかったー!!」と読みながらひとりテンションが上がっていた。

とはいえ、絵だけでなく。お話もとても素敵だと思っている。まさに「冒険」という感じで、いろんな「未知のもの」に出会えるし、発想力豊かで面白い。息子も新しい話が始まる度に驚いて楽しそうに見ていた。

「絵が好き」というのはあるのだけれど、この本は家に欲しい。買おうかなぁ。こういう冒険物語が嫌いな子ってあんまりいないのでは。単に私が好きなだけかもしれないけれども。子どもの頃に読んだら絶対ハマっていたと思う。

ちなみに今回は「tupera tuperaまつり」なのか、他にも2冊借りてきてくれていた。

1冊は『まわるよる』という本で、ちょっと怖い物語である。怖いんだけど息子は好きらしく、今のところ一番「よんで」と持ってきている気がする。話の意味自体はわかっているようだけど、怖さが伝わっていないのだろうか…。私個人的には怖い話は落ち着かないので、あんまり読みたくないのであるが。

もう1冊は、『しましまじま』というお話。とにかく全編しましましている。文章もしましまじまじましている。「私の好きな感じ」とはまたちょっと違うのだけれど、これ作るの大変だっただろうな…と感じる圧倒的しましま力である。とにかくすごい(語彙力)。


『ワニーニのぼうけん』は、この1冊の中で旅が終わっていなくて。いつか続編が出るのかなー。どうなのかなー。出るといいなーと思っている。素敵な絵本を作ってくれる人がいて、それに出会えたというのは本当に嬉しい。借りてきてくれた夫もありがとう。



ではまた明日。