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★キャンピングカー生活まであと126日★「未来ワークふくしま移住セミナー①」

明日なんの日?

こんにちは。
本日は、先週の9/2(土)に東京・池袋で開催された「未来ワークふくしま移住セミナー」に参加してきたので、その内容と様子を振り返り記事として残すすとともに、今回私がセミナーを受けて感じたことをまとめたいと思います。

今回のセミナーの詳細についてはこちらを参照ください。
オンラインでもオフラインでも気軽に参加ができますよ。
※写真は許可を得て撮影しています。

参加の経緯

私は以前からキャンピングカーでの移動生活の最終目的として「自分が応援したいと思える市町村を見つけ、移住し、地域振興の活動に関わる」ことを掲げています。

でも、今住んでいる東京でも何か情報を得ることはできるんじゃないか。
実際に動くのは来年でも、今からでも何か地域との接点を掴みたい。

そう思うようになり、ネットで調べていたところ、この「未来ワークふくしま移住セミナー」に出会ったのです。
オンライン開催もあったのですが、せっかく東京で開催されているんだから、直接地方で暮らしている人たちの話を聞いてみたい!と思い、現地参加を決めました。

「未来ワークふくしま移住セミナー」とは

福島県の中でも「ふくしま12市町村」にフォーカスを当てた、地域紹介と交流の場です。しっかりと移住を考えている人や地域の暮らしに興味のある人、地域で起業したい人など、様々な背景や年代の人たちに広く興味を持ってもらえるような内容となっていました。

ふくしま12市町村とは
田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村のことを指します。

察しの良い方はお気づきかもしれませんが、これらの市町村は全て福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示等の対象となった地域なのです。

そのため、住民のほとんどが戻ってきておらず、地域を再生するためにも県内県外問わず、少しずつ新たな移住者も入ってきて、復興とともに挑戦を開始しているエリアなのです。

世界的にも珍しい「一度、人口が0になった町」。
その風土はネガティブなことだけではなく、新たに挑戦をスタートさせることと非常に相性が良いという一面も持っています。
移住者の多くは新たなライフスタイルやワークスタイルを叶えたいという思いを持って来られる方が多いといいます。

テーマは「地域×食」

今回で第8回目の開催を迎えるという未来ワークふくしま移住セミナー。
毎回違うテーマで開催されているそうで、今回の主題は「農業・食産業で地域の豊かさをつくる人たち」。

まず初めに、会場に着くと「3種のおにぎり」をもらいました。
これを作ったのは「笑むすび」と称して「OMUSUBIで地球をむすぶ!」をテーマに、おむすびで人と笑いをむすんでいる山田みきさん。
3種のおにぎりの味は「えびまみれ」「アジアンエゴマ」「さつまいもアーモンドチーズ<玄米>」とバラエティ豊か。
これ全て、後に紹介される食産業に関わる3名が作るふくしま生産品を使ったもの。特にさつまいものおにぎりは軽食にもぴったりな味付けで大変美味しかったです。

日本の食材はうめぇや!

笑むすびInstagram
笑むすび公式HP

〜ゲストトーク〜

①三廻部麻衣さん

現在福島市に住み始めて8年目。
出身も育ちも埼玉で、大学院を出てからはユニクロで7年勤め、3.11の震災を経験。すぐに復興庁に勤めることとなり、2年を経てふくしま連携復興センターでさらに2年勤める。そして現在はTREGION株式会社で南相馬でサポーター募集PRイベントを行うなど、東北のファンづくり活動をしている。

長らく「誰もが天寿を全うできる社会を実現したい」という想いを胸に活動。3.11をきっかけに被災地のグリーフ(悲嘆)を知って、自分が東北と関わっていきたいと感じた。

その頃は東北にいたわけではないけれど、すぐに関係人口(直接その地域に住んでいなくても、ファンとして地域に関わる存在)になることに。

2015年、離れていても自分にできることはあると思い、誰にでも開かれた気軽でカジュアルな「食」に着目。誰でも参加できる場作りを意識してきたといいます。

被災も避難生活も経験していないような「第三者」が圧倒的に多い世の中で、当事者と第三者を丁寧につなげたいと話す三廻部さん。

「土(地域に根ざした人)と風(他の地域からやってくる人)」でいう土への感謝。人の命と生活の中で様々な意味を持つ「食」。食の根本を支える「農」、農を支える「人」。
海でもない畑でもない、自分はせめて陸で頑張る、と話します。

「移住」ではなく「意住」
福島に住んでみて分かったことも多い。
ただ移り住むのではなく、意志を持って意欲的に住むことが望ましい。

最後にふくしまの食についてさらに紹介してくれました。
・大熊町のいちご香るSOUR(サワー)

数量限定。

三廻部麻衣さんInstagram
TREGION株式会社HP

②大高充さん

大高農業の代表で、31歳。
出身は福島県白河市で、現在は同県浪江町に暮らしている。
浪江町に来たきっかけは職探し。既に浪江町に移住していた親友に相談したところ「とりあえず遊びに来てみたら?」と誘ってもらったそうで、農業未経験のところから新規就農にこぎつけたといいます。

浪江町は震災前21,500人ほどの人口がなんと現在は2000人ほどになってしまったそう。その一因には今だに帰宅困難区域が多く残ることだという。

大高さんはこの日初めてプレゼンをするとのことで緊張気味でしたが、とてもわかりやすい資料で移住について、浪江町について、農業について知ることができました。

昔から自家栽培もされるほどのエゴマを農家として栽培している大高さんの一日のスケジュールがこちら。

今年すでに3回以上熱中症になったんだとか。

さらに移住する前と後の変化について教えてくれました。

要約するとこんな感じ。
・浪江町はたまたま友達がいたから行くことに
・トルコギキョウの栽培をしていた花農家の人に弟子入り、就職&移住
・当時の状況から、花農家ではなく業務委託としてエゴマ栽培を開始、勉強
・独立するも中々うまく栽培量が増えず伸び悩むが、土地改良して翌年4倍以上に

農閑期の間は友達とラーメン屋で働いているといいます。
浪江町に移住した決め手は?という問いに対し、5つ教えてくれました。
・長い付き合いの親友がいた。親友を通じて町内の友達が増えた。
・優しい人柄の住民が多く、雰囲気が暖かった。
・鮮度抜群の海産物
・過ごしやすい気候(低湿・涼夏で冬も雪は積もりにくい)
・遊休農地が多く莫大な農地を借りられた&農業支援制度も豊富。

今後は農業スキルをさらに向上させ、浪江町の特産品と同時に、地域で活躍する若手農家を増やしていきたいといいます。

そして最後に、移住を考えている人や農業に興味を持っている人に向けての言葉をもらいました。
「農業未経験でも農家にはなれる。人との繋がりが最重要で、プロ農家に会うことがオススメ」
「移住後は生きがいを見つけよう。何をやるかより、誰とやるか。農業でなくとも、住みやすいまちに自分たちが変えていく」

積極的に熱意を持って取り組まれていたことが分かる大高さんらしい言葉でした。

未来ワークふくしま大高さんインタビュー記事
YouTube大高さんインタビュー動画

③、④のゲストのお話については後半記事で。

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身体をつくる、心が育つ、まちが元気になる

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