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ソーセージのケチャップ和え

お弁当の定番、ソーセージのケチャップ和えの作り方をご紹介します。子供の頃、お弁当に入っているとなんとなくうれしい料理でした。

ソーセージのケチャップ和え
ソーセージ 6本
ケチャップ 大さじ2
みりん   大さじ1

うちの母などはソーセージのケチャップ和えをつくるときは切り込みを入れたソーセージを炒め、そこにケチャップを入れていました。しかし、ソーセージの特性を考えるとそのやり方はソーセージのポテンシャルを生かしていないことがわかります。切れ目から肉汁が流出してしまうからです。

ソーセージは結着力を高めた肉を腸などのケーシングに詰めて、湯煮や燻製にかけたもの。すでに加熱されているため、そのままでも食べることができます。とはいえソーセージをおいしく食べためには塩を加えた湯でボイルするなど加熱して、脂を溶かす必要があります。この時、重要なポイントは温度で、例えば100℃に沸騰させた湯で加熱するとケーシングが破れ、肉汁を失ってしまいます。80℃くらいの湯で茹でることが大事です。

さて、ケチャップ和えのソーセージは香ばしさが欲しいので、茹でるのではなく焼きますが、その場合にも温度が重要。温度が上がりすぎるとケーシングが破れ、やはり肉汁が流出してしまうからです。ソーセージのパッケージの裏にたいてい「油を敷かないフライパンで中火で温めてください」と書いてあるのはそのため。

ここは素直にメーカーの推奨に従いましょう。油を敷かないフライパンで中火で焼きます。ケーシングが破れないように表面に焦げ目がつけばOK。油を敷かないことで表面温度の上がりすぎを防ぐことができます。

少し冷まして肉汁を落ち着かせます。これはすべての肉料理に共通するコツ。

このままではソーセージにケチャップがのらないので、ここではじめて切り込みを入れていきます。焼いてから切れ目を入れれば肉汁が流れ出る心配がありません。

小鍋にケチャップ大さじ2、ミリン大さじ1を入れて沸騰させ、アルコールを飛ばします。

ケチャップを入れて和えましょう。もう火は止めて大丈夫です。

出来上がり。なんということはない料理ですが、工程を見直すことで、ソーセージの味を引き出しました。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!