《初摘み海苔のうまみフレーク・青混ぜプレミアム》の話
以前もnoteで紹介しているめっちゃおいしい海苔を扱っている海苔屋こと、ぬま田海苔店さん。
店主の沼田さんとはじめてコラボした商品《初摘み海苔のうまみフレーク・青混ぜプレミアム》が発売されました。
"青混ぜ"の青は青のりのこと。青のりと言っても種類が色々とあるのですが、こちらの海苔に混ざっているのは”スジアオノリ”で、鮮烈な香りが特徴です。アオノリは種類によっては苦味があったりするのですが、スジアオノリはそれがなく、むしろほんのりとした甘さを感じます。
フレークの中身の詳細はぬま田さんのnoteを参照していただくとして、今回のうまみフレークの秘密は『煎茶』です。
茶葉にはジメチルスルフィドという香り成分があり、それが海苔と共通しているので相性は抜群。青混ぜはもともと香りが強いのですが、茶葉をほんの少し混ぜることでさらに強調することができます。これが今回のポイント。
動物製の食材を使っていないので、植物性だけで料理をまとめることもできます。例えばナスのカルパッチョを作ってみましょう。
なす 2本
トマト 1個
イタリアンパセリ 適量
うすくち醤油 大さじ1
米酢 大さじ1
オリーブオイル 大さじ2
柚子胡椒 少々
動物性の食品を使わないビーガン系の料理ではナスは活躍する食材。
直火で焼き茄子にするか、鉄のフライパンがあれば油をしかずにナスを入れ、蓋をして火にかけ、中火のまま加熱します。途中でSiセンサーというガスコンロのセンサーが働き、火力が落ちるはずです。Siセンサーはフライパンの底の温度が250℃を超すと働くので、構わず加熱を続けてください。
3分経ったら裏返します。
再び蓋をして3〜4分。
最後は転がしながら全面を焼くようにします。触ってみて、全体がしんなりとやわらかい状態になれば焼き上がり。焼き茄子をフライパンで作っている状態です。
なすはまるごと加熱するとゆっくりと温度が上昇するので、うま味成分であるグアニル酸が多く生成されます。そのため切ってから炒めるよりもずっと深い味になるのです。鉄のフライパンやステンレスフライパンであれば問題ないのですが、フッ素樹脂の場合はフライパンが痛むのでこの調理法には使えません。家にフッ素樹脂加工のフライパンしかない、という場合は直火や魚焼きグリルか最高温度のオーブン、あるいはトースターで焼いても同様にできます。
そのあいだにドレッシングを作りましょう。薄口醤油大さじ1と米酢大さじ1、オリーブオイル大さじ2と柚子胡椒少々を混ぜ合わせます。
皮を剥いていきます。
魚のカルパッチョに見立てているので、縦にスライス。
お皿に並べて、トマトのスライスを載せ、柚子胡椒ドレッシングを垂らし、イタリアンパセリを散らしました。トマトは酸味とうま味の補強なので角切りにしてもOKです。
仕上げに味の決め手のうまみフレークを添えて、完成です。なすは水分が多いので海苔が湿気ってしまう、、、と思うかもしれませんが、水分を吸うことで味と香りが広がりやすくなります。
さらにコクを出したい場合はごまソースを添えましょう、練りゴマ小さじ1とオリーブオイル小さじ1、塩ひとつまみを混ぜ合わせます。
お皿に敷いて……
なすを盛り付けます。こちらは縦きりではなく、厚めの輪切りにしてみました。
トマトを添え、ドレッシングをかけて、うまみフレークを添えたら出来上がりです。ゴマなしのカルパッチョが白身だとしたら、こちらはカツオやマグロなどの赤身系の皿のイメージです。ビーガン系の料理の場合、強いうま味がないので、どうしても非ビーガンの人が食べると物足りない印象を受けがちですが、うま味フレークの味と香りを加えることで、重層的な味になります。
どちらかというと単体で味わうよりも料理の味を引き立てる使い方に向いていると思います。例えばポテトチップスを買ってきて、そこに混ぜる。あるいはさっぽろ一番塩ラーメンを作って、うまみフレークを加える、という使い方がおすすめです。
何卒、よろしくお願いいたします!
撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!