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しろくまドイツ留学記 【5, 6ヶ月目】【期末試験シーズンの到来, ドイツの文房具】

久々の更新となってしまいました。

皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私はとうとう期末試験のシーズンに入ってしまいました。第1セメスターで取っている授業の数は6つで、いずれの授業でも筆記もしくは口述での試験が待ち構えています。

今回のnoteでは2021年1~2月で経験したドイツの試験事情から、私の試験結果をメインに書いていこうと思います。ついでにドイツでの文房具事情もお話します。

今回受ける期末試験

・Population and quantitative genetics (集団と量的遺伝学) 
・Quantitative methods in the Biosciences (バイオサイエンスでの統計学)
・Physiology and biochemistry of crops (植物生理学と生化学)
・Methods of scientific working (科学研究のための方法)
・Seed testing (種子検査)
・Entomology (昆虫学)

上3つが筆記試験で、下3つが口述試験でした。筆記試験自体は日本にいた頃もよく受けていましたが、口述試験は人生始めてでした。英語での試験なので不安はさらに倍増です。

また、ロックダウンの影響でPBとSeed testing以外は自宅での受験になりました。おそらくカンニングが横行していることでしょうが、そこは上手いことやってこその大学生活… かもしれませんね。


ドイツの試験事情

基本的には日本と変わりませんが、試験日の扱いが少し特殊です。試験日はどの授業でも2つ設定されており、学生はどちらかを自由に選べます。

なので、不安のある授業は後半、得意な授業は前半に割り振るなどの工夫ができます。この割り振りという工夫も、試験対策の肝かもしれませんね。

授業の過去問は事前に公開されることが多いです。先輩が配ることもありますが、先生に言えば配布してもらえます。ただ、出題内容は基本的に重複しないので、出題形式に慣れておくぐらいしか用途はありません。

さらに、ボリュームが多い授業では出題される問題の一覧が配られる場合があります。事前に問題を解いておき、当日回答するといった形です。しかし、問題文が異なっていたり他の問題と合体されている場合もあるので、問題の回答を覚えるのではなく内容をしっかり理解しておくことが重要です。

ちなみに、日本ではS, A, B, C, Dとアルファベットで成績が表されますが、ドイツでは1.0から5.0の数字で表す珍しいスタイルを取っています。

1.0–1.5 very good (とても良い)
1.6–2.5 good (良い/平均よりもかなり高得点)
2.6–3.5 satisfactory (申し分なし/おおよそ平均)
3.6–4.0 sufficient: (十分/要件は満たしている)
5.0 failed (不合格)

EU単位互換制度 (ECTS) に合わせた表示方法もあります。

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ちなみにイタリアの場合、さらに0から30で評価されるとクラスメイトのDavideから聞きました。30は流石に細かすぎますね。


私の試験対策方法

正直なところ日本にいた頃とやり方は全く変わっていません。授業で出たスライドやレジュメを自分のノートにまとめ、何周も書いて記憶と理解をしていくという方法です。

時間は掛かってしまいますが、記憶への定着率が高いです。ただし、最初にまとめたノートの内容以外を無視することになるので、ノートを作る時は重要な情報を見逃さないように注意しています。

他にも効率的なやり方はいくらでもあると思うのですが、大学受験の頃から5年以上この方法なので身体に合っているのかもしれませんね。

また、集団で勉強するのが死ぬほど苦手なので、基本的には一人で勉強していました。わからないところは先生やDavideとWhatsApp上でディスカッションするなど、留学っぽさゼロです。むしろチャットは聞き間違えなどが起こらないので、内容を正確に伝えられるのが良いんですよね。


ドイツの文房具事情

皆さんはノートをどうやって取っていますか?私は断然ルーズリーフ派です。また高校生の頃に色々試した結果、シャーペンはPILOTのレックスグリップ、シャー芯はAinのBしか使えない体になってしまいました。

そんな事を言いながらもシャー芯のストックを持ってき忘れてしまったので、ドイツでいろんなメーカーを試してみました。ドイツの文房具といえばFaber-Castellが有名ですが、いまいち書き心地が悪かったです。個人的にはkaufland (スーパー) のオリジナルブランドのTalentusが一番良かったです。2ケースで1€とリーズナブルなのも嬉しいですね。

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Talentusのシャー芯

ちなみに、ドイツは文房具がとにかく高いです。最低でも日本の2~3倍はします (というより日本が安すぎるのかもしれません)。例えばA4のルーズリーフ 50枚で2.29€ (約290円) もします。しかも生地がペラペラなのでとても書きにくいです。

他にも日本では100円で買えるガムテープも、平気で600円ぐらいします。もしお気に入りの文具のブランドなどがあれば、キャリーケースの限界までストックを詰めておくと良いかもしれませんね。

ちなみに文房具屋さんはドイツ語でSchreibwarenladen (Google Mapと言います。


試験結果

現時点 (2021/03/12) で4つの授業の成績が返ってきました。

・授業名: ECTS (ドイツ式) (日本式)
・Quantitative Methods in the Biosciences: A- (1.3) (S)
・Seed testing: C+ (2.7) (B)
・Methods of scientific working: B+ (1.7) (A)
・Physiology and biochemistry of crops: B (2.0) (A)
・Population and quantitative genetics B+ (1.7) (B)

QMBでA-は結構嬉しいです。いわゆる統計ソフトのプログラミングの授業で苦手だったのですが、最後にはむしろ好きになって沢山勉強していました。本当はAが欲しかったんですが、良しとしましょう。

Seed testingのC+は悲しいですね。当日はうまく回答できたと思ったのですが、細かい部分でミスがあって減点がかさみました。とはいえ日本ではB扱いなので、悪くない成績だと思います。

MSWはほぼ宿題だけで評価される授業でした。冬休みの宿題でイマイチ点数が取れなかったせいでAを逃しました。宿題自体とても頑張っただけに残念です。

PBはノートの持ち込みすらダメな厳しい試験でした。しかも当日は大問が丸々1つ解けなかったので、Bを取れたのは意外でした。もしかしたら他の問題はほぼ正解なのかもしれません。とはいえ学部で植物生理の研究室にいたので、先生の顔を立てるためにもA-が欲しかったです。

PQは中々難解な問題が多かったです。苦手な分野でも有りましたが、教科書やスライドを読み込んでそれらしい解答を作ることが出来ました。結果B+を取ることが出来て良かったです。

総評: なんとかなってよかった

実は学部の頃は成績がボロボロで、ドイツの授業に付いていけるか凄く不安でした。今となってはなんとかなって本当によかったです。頑張れば頑張った分、ちゃんと結果が返ってくるもんですね。

全体かつ日本式で見ればいずれもB以上ですし、Sが1つあるので結構嬉しいかもしれません。就活で有利になるレベルとは言えませんが、とりあえず1つも単位を落とすことにならなくてよかったです。

4月からまた第2セメスターが始まりますが、今のうちに英気を養って勉強に備えていこうと思います。

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