ベランダにて、

天国でまた逢おうなんて
こんな身体じゃ言えないよ
蜘蛛の糸這い上がるぐらいなら
幸せな夢を見ていたい

毛玉だらけの絨毯に転がり
床のベージュに溶けていく
週末朝焼けから夜更けまで
零れる光を眺めている

雷突風けたたましい鳥の声
足元に駆け寄りうずくまる
抱き締めようと腕を伸ばせばアラーム
こんな朝がもう何回目

死ぬのは怖い、まだ
宇宙の果ても知らないまま
どこから来てどこへ向かうのか
分からないけど

天国でまた逢おうなんて
こんな身体じゃ言えないよ
蜘蛛の糸這い上がるぐらいなら
幸せな夢を見ていたい

これまでの出会いも新たな道も閉ざされた
ベランダ通称:明るい地獄
飛び降りなくても明日へ繋がる
自然光より盛れるエナジーを

生きるのも怖い
宇宙の果ても知らないまま
どこから来てどこへ向かうのか
分からないまま

地獄まで着いていくなんて
そこまで留まっていられない
あなたを恨み尽くすよりも
まだ会いたいひとがいるみたい

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