中身がおかしい【性別違和のなおし方】

ウィキペの定義だと、僕は性別違和でも何でもない。
僕は、ただの「意識だけがずっと男の状態のホモ・サピエンスの♀」なんだよね。

だって、僕の場合は、身体に違和感なくではなく、「中身に違和感」だったから。


おかしいのは僕自身…

身体はおかしくない。
どう考えても正常だよ。
おかしいのは「自分自身」。

身体が女の子なのに「意識だけ男」とかおかしいだろ?変だろ?狂ってる。
狂ってる自分が大嫌い。
こんなの不良品…(怒)
みんなと違う…(怒)
そう思ってた。

僕は不良品だなんて絶対に嫌だ。
僕だけ変なんて絶対ヤダ!

…でもコレは誰にも助けてもらえない。
誰も僕を助けることは出来ない問題。
自分で何とかしなきゃ。
コレはきっと何とかできるはずなんだ。

そう思った僕は
僕には女の子の心がないことに気付いた後は

見よう見まねで何とかするしかない。
何とか人間の女の子になるしかない。

そう思って頑張ってたんだよね。
周りを真似するモデリングで乗り切ろうとした。


「身体に違和感」のソリューション

身体に違和感、身体にストレスって場合は、この世に「治療」というソリューションがある。
なるべく身体をイメージに、あるべき姿に、意識に近づける、って方法。

身体に違和感の場合、ソリューションがこの世にあるから「助けて」貰えるんだよね。
少なくとも、お医者さんとかが「助けようと」してくれる。(※お医者の相性次第な部分もあるかもだが)
だから反対する家族とかがいると怒り倍増だとは思うんだけど。せっかく助けようとしてくれてる人がいるのに、ソリューションがあるのに、助かる可能性があるのに!ってなるよな。

究極の救済

それを思うと、実際にソリューションを使うかどうかよりも、誰かが「助けようと」してくれる「何とかしようとしてくれる」っていう部分が大事な気もする。
だから、救済の可能性を含んだソリューションがこの世に存在してる分、反対する人がいるとなおさら「あいつは自分の不幸を望んでるのかな?」「このまま一生苦しんで〇ねってこと?」「お前のための人生じゃねーんだけど!」って思っちゃうよ。

てことは、本質的には一番の究極のソリューションは、もしかしたら、だよ?

治療という手段を使う使わないよりも、周りの人から「どうかこの人が助かって欲しい」「幸せを取り戻して欲しい」「苦しみから解放されて欲しい」と願ってもらう、つまり本当の意味で大切にしてもらう、本当の意味での人間関係構築ってことなのかもしれないね。

「中身に違和感」のソリューション

でもさ、「中身に違和感」の場合、本当にコレはもう自分で何とかするしかないんだよね。

選べる選択肢が、結構、極端で。

①一回〇んで生まれなおす
②見て見ぬふりをして自分に魔法をかける
③違和感を捨てる。自分自身をおかしいと思うことをやめる。

僕は、③のソリューションがなかなか実行できなくて、頭の中が①と②を行ったり来たりしてた。 

①一回〇んで生まれなおす

①は、究極の現実逃避。解決出来なさからのトライ自体の放棄で。世界からの脱走で、ゲームオーバーでしかなくて。

だから、①はきっと何も解決せず、救済も起こらない。一番ダメな方法なんだ。
最近そう思うようになった。
当たり前すぎることに、やっと気付いた。

②見て見ぬふりをして自分に魔法をかける

②は、一生魔法がギンギンに効いてる状態のままなら、ふわふわとした夢の中で、自我が薄いまま暮らせるんだけど。
「あ、やっぱ僕、男」って気持ちになって時々魔法が解けかけるたびに、暗示という魔法をかけなおす。そして大人しくして自己主張しなければ全てが上手くいくんだよ。
でも、表面的な幸せや薄い知覚しか体感できないままで。
脳みそを半分寝かせつつ生きるから、世界がぼんやりしている状態のままなんだよね。
生きてるかどうか自体が、ちょっと怪しい状態になっていくんだ。

③違和感を捨てる。自分自身をおかしいと思うことをやめる。

ようやく最近になってね、③が今のところ、ベストソリューションだと僕は、気付いたんだ。
①と②の案は、さっさとボツにして封印すべきだったの。完全にソリューション選びに失敗してた。


僕、何頑張っても脳みそ一生このままだし。意識はこの先も一生、男のままだから。
頑張ったし、やれることやってみて、十分追い込まれてみたよ。
だから、もう納得したんだ。自分のことをご愁傷様だと思うのはやめる。


自分自身をおかしいと思うからメンヘラになってく。おかしいと思うから人生爆損状態が続くし、おかしなことばかり続くんよ。


別に僕は不良品でも何でもない。
ちょっと珍しいだけ。
多くの人と体感が異なるってだけで。
興味深い世界の見え方をしてるってだけで。

本質は本質のままに

このページにたどり着いた君も、
もしかしたら、
僕とは違う形で、何かしら、
少しみんなと違う部分があるかもしれない。

でも、それはおかしくはないよ。
君は自分を嫌う必要はなくて。
きっと、それが本質で。

なおらないこと、変わらないこと。
それは、その人にとっての真性であって、
本質であって。

本質を変える必要も
苦しむ必要もないんだと思ったよ。



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