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皆既日食、天秤座新月の儀式

10/15/2023
儀式後の考察をつれづれなく書いてみます。内容があまり定かにされていない魔術の儀式がどんな感じか感じ取っていただけれるかもしれません。興味のある方どうぞ。

「 皆既日食、天秤座の新月の儀式 」

今日は皆既日食と同じ日に起こる天秤座位置の新月の日でした。月も太陽も両方光を失う。つまり太陽と月が両方とも死んで蘇る日なのです。

儀式祭壇には、死を象徴したモノトーンの枯れた色の植物と、皆既日食時の太陽の光の色にちなんで濃い赤色の植物を活けました。赤い血の色は生命という意味合いもあります。そして死と蘇りの象徴であるキリストの十字架も飾りました。

黄金夜明け団魔術での天秤座の色はエメラルドグリーンなので、蝋燭とテーブルクロスの色は緑色にし、タロットは月と天秤座を表すカードを置きました。

儀式の準備ができたら、小五芒星の追難儀式と小六芒星の追難儀式を行い、その後、蝋燭とお香を灯し、召喚儀式をして月に関連する天使たちと、天秤座の天使たちを次々に召喚していきます。

新月は月が再生し始める象徴で、普段でしたらこのタイミングでスタートや再生させたい物事をイメージして月や季節の天使たちにサポートを願います。

しかし今日は日食と月食が重なり、太陽と月の死という象徴が際立つ特別な日なので、人間関係や心のわだかまりが、死にゆく内なる自己であるということをイメージすることにしました。そこから自己の再生へそして成長へと導かれて行くことを願っているからです。

天秤座の季節のカバラの天使

なんでこんな事をするのかとお思いになる方もいるでしょう。

儀式魔術は自己の願いを身体全ての器官で感じられるように、色々な方法で具象化する方法です。それによって自己の思いを無意識にまで染み渡らせて、意図する行動ができるように繋げて行くのです。

天体の位置から割り出される意味、天使などエネルギーや概念をキャラ化したもの、タロットカードのシンボル、自然界や身の回り物、過去の伝統、自分の想像まで、見えるもの見えないもの全てをシンボルとして目標へと繋げます。

西洋魔術の究極の目的は神への回帰、または悟りです。魔術の技術は学問的な情報として学ぶ事ができますが、それをどの様に使って実現に至らせるかは魔術師によってそれぞれで、固定的な方法はありません。魔術は悟りへ至るための個人が挑む実験的な科学であってクリエイティブな芸術なのです。

この創造性の高い魅惑的な世界にハマってしまった人は熱病にかかった様に、魔術にうなされ続け止められなくなってしまいます。だから私は魔術をするのです。






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