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9期を迎えて、次の10年間のトレイルヘッズが向かう先を考える


noteを書き始めます。


2014年の8月に渋谷のMIDORI.SOでTRAILHEADSを立ち上げてから8年が経過し9期目に突入しました。9期目を迎えた今期よりTARILHEADSの取り組みや、この先の向かう場所について、僕自身の考えをnoteに書き残していきたいと思います。2016年に初ログインしてから何と6年ぶりに開きます(笑)

2020年に発生したコロナショックによりオフィスはもちろん空間事業全体も未だかつてない大打撃を受けました。特にオフィスに関しては比較的動きがあったものの『オフィス不要論』などが様々なメディアで話題になり、僕たちのパートナー企業の一部もオフィスを解約する動きがあったことも事実です。

そんな苦しく先が見通せない中も、働き方に関するレポートや森ワーク、働く場のテーマを考えるコンサルティング、そしてHINOKO TOKYOに増設したSAUNAなど新しい挑戦をすることで守りに徹するだけでなく自分達らしさを繋いできました。そして僕たちを応援してくれたり仕事を依頼して頂いたパートナーさんやTRAILHEADSメンバーの頑張りもあり、8期目には過去最高クラスの売上をあげることができました。本当に生き残れて良かった...。

『これからの働く場』レポートChapter5

15年続けたPMから離れます

前々から考えていたことではありますが、僕自身は先期をもってオフィスや商業空間のPMから離れることになりました。25歳でこの業界に入り、約13年働く場に向き合ってきました。

個人的な話になるのですが、昔から何かを専門的に語れる領域に足を踏み入れる為には10年間程やり続けるという自負がありました。僕が大事にしている遊びも同様で、スノーボード15年やフライフィッシング10数年(熱中した時期累計で)などもそう。もう少し早くても良かったのですが、コロナでの2年間が思いきって抜ける決断をするのに時間を要してしまいました。

では次に何をやるのか?そのことについて4つの視点からお話していきたいと思います。

これからの取り組み① オフィス空間や働く場を俯瞰してみる


PMはを抜けますることになったのですが、引き続き働く場については関わっていきまPMは抜けますが、引き続き働く場については関わっていきます。具体的には、新たにサービスとして立ち上げようとしている働くテーマのコンサルティングや働く場について俯瞰できる立ち位置で、貢献していきたいと考えています。

僕たちが作っているレポートでも明言していますが、コロナ禍以降に働く場は、より答えがないフェーズに入りました。もちろんコロナ前も答えなんてなく、その会社らしい空間設計が求められていましたが物件選びや求められる機能などはある種のセオリーが存在しました。ただこの1年はそれらのセオリーをゼロベースに考えることが多くなり、オフィス空間の目的を設計する段階からお手伝いすることが多くなりました。これらはこの1年〜2年で実施した事例をご参考に。

そして日本はまだまだですが、先日視察旅行に行ったフィンランドの街中やヨーロッパの人が多数訪れる空港では、コロナの規制を感じる場面はほぼゼロ。おそらく企業も従業員をオフィスに戻す動きが加速するとは思いますが、長い目で見たら働く場をリモートや多拠点で成り立たせるのが当たり前という時期が到来するのだと思います。

僕たちが運営しているHINOKO TOKYOでも自然の中で働くことを提唱していますが、今後も都市に限らず、たくさんの働く場を増やしていきたいと思います。そのためにも、僕は都市のオフィス空間だけでなく、多様な働き方や働く場を考えてみることにします。

これからの取り組み② フィールドデザインについて

2019年の夏TRAILHEADSが5周年を迎えた際にVISION/ VALUEをまとめ直して新たなメッセージをつくりました。その中に『フィールドデザインの会社』という言葉があります。

2016年にOFFICE CARABANをスタートしてから、自分たち目線で気持ちの良い場所や人々と繋がるという目的でHINOKO TOKYOやMAKITAKI(2022年6月終了)を作ってきました。ユーザー視点のサービスを作るというよりも、あくまでも自分たちが欲しい空間を作るという姿勢で取り組んできました。その中でもHINOKO TOKYOは、ありがたいことにたくさんの方々に利用していただき、現在では会員数400名、ウェイティングが4000名ほど。もちろんSAUNAの爆発力もありますが、これからも他にはないオリジナリティのあるフィールドを作っていくために、僕自身がこのフィールドデザインについて力を注いでいきます。

そして僕たちがやる意味とは?僕たちの強みとは?を考えると、『働く場をつくれる』『空間デザインができる』『実際にアウトドアフィールドでたくさん遊んでいる』この3つをバランスよくできるメンバーで構成されている点があります。特に3つ目の、自分たちがフィールドに出て楽しんでいるという点はとても貴重なことと感じています。

ここまでのHINOKO TOKYOはプロトタイプみたいなモノなので、これからの発展にぜひご期待ください。

9期キックオフMTGを丸沼高原にある森の宿Amberと菅沼のプライベートビーチで開催

これからの取り組み③ たくさんのプロジェクトを作ること=TRAILを歩くこと

TRAILHEADSという社名を決める時にイメージしたことがあります。2012年にアメリカのロングトレイルの一部を子供を背負いながら歩いたのですが、登山口(トレイルヘッド)に立った時の何とも言えない緊張とワクワクが混ざった高揚感がありました。これを仕事やプロジェクトがスタートする瞬間に置き換えて、常に未知のプロセスに取り組んでいくことをやり続けたいと思い名付けました。

空間事業はもちろん、一つ一つのプロジェクトがトレイルですが、別の意味ではHINOKOやMAKITAKIなど既存の事業領域から少しジャンプしたプロジェクトを作り出すこともまた、様々なトレイルを歩んでいくことになります。既存領域と深く関わる新しいプロジェクトはもちろん、少しジャンプしたプロジェクトも『働く、暮らす、遊ぶをシームレスにする』の世界観に当てはめながら挑戦していきたいと思います。

2012年9月 カリフォルニア州のJohn Muir Trail の湖畔にて

これからの取り組み④ 自然環境へのアクション


僕が起業というか、自分自身が何のために働きたいか?を方向づけるきっかけとなったのは、2008年に出会ったアウトドアメーカーのPatagoniaの創業者イヴォン・シュイナードが出版した『社員をサーフィンに行かせよう』でした。これらに関しては過去様々なインタビューで語っているので割愛しますが。

この本に出会ってまず、『なんて素敵な働き方があるんだ!』と働く目線で感動しました。そして次第に、僕自身が人生の中で大切な時間として位置付けるアウトドアアクティビティを楽しませてくれる自然について、何か恩返しすることはできないか?と考えるようになりました。

そして数年後にTRAILHEADSを起業することとなり、その後HINOKO TOKYOという自然の中でサービスを提供する会社にもなりました。これから僕たちがどのようにアクションしていくかは、また別の機会にnoteで書きたいと思いますが、僕たちが自然を享受している檜原村でも大きな問題を抱えることになりました。

さらに僕たちが関わっている業界もスクラップ&ビルドの世界です。自分たちが営む事業が生み出す問題と、僕たちが恩恵を受けているフィールドを守るという双方の視点で取り組んでいく必要があります。

最後に


そして僕はPMから離れますが、TRAILHEADSのメンバーは本当に優秀で個性あふれるメンバーが集まってます。そしてビジネス視点だけではなくインテリアや建築を愛し、山も海もガンガン突き進んでいくタフな精神力と体力を持ち合わせています。

9/16〜から約1週間程度、TRAILHEADSの全メンバーで自然との共生やインテリア&建築、サウナカルチャーを学びにフィンランドを訪れました。残りの1週間は各自デンマークやバルト三国、アイスランドなど各々たくさんのインスピレーションを得てきました。それらも後日フィールドリサーチという形でnoteで公開していければと思います。

Finland 国立公園のハイキング途中のCABIN

まるで10年の節目のようなボリュームになりましたが、今年1年は今後10年を見据えた準備期間として、僕自身たくさんのフィールドに出かけていきたいと思います。
これまで以上に土日関係なく時間を作っていきますので、もし久しぶりにお話できる人がいればぜひお声がけください。また共感していただける方々、ぜひ何か一緒にコラボしましょう!

アイスランドのランドマンナロイガルのTRAILHEADにて


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