Chegg (CHGG)FY20 Q2決算レポート。 EdTech関連注目銘柄として、パンデミックを追い風にオンライン教育プラットフォームが急成長。
オンライン教育ビジネスのChegg (CHGG)がFY20 Q2の決算を発表しました。オンライン教育プラットフォームという、コロナ関連銘柄として想定以上の決算を発表しています。
Chegg (CHGG)とは
会社名: Chegg Inc.
ティッカー: CHGG
Marketcap: $10,624,901,100.00
業種: Education & Training Services
Webサイト: http://www.chegg.com
会社概要:
学習プラットフォームのプロバイダで、学生向けの商品、サービス、入学マーケティング及びブランド広告を提供。
印刷教科書・デジタル教科書ライブラリに蔵書があり、それらをレンタル・販売するほか、高校生を対象に大学の奨学金、選択すべき大学コース、その他関連情報を紹介する無料サービスを提供。
Cheggは大学生の間ではAmazonよりも知名度が高く、米国では非常にポピュラーなオンライン教育プラットフォームです。
2005年に教科書レンタル会社としてスタートし、2010年代初頭にはChegg Servicesと呼ばれるサブスクリプションベースのモデルに移行しました。
Chegg Servicesは、学生の学習や宿題を支援するための様々なツールを提供しています。ツールにはMath Solver、Chegg Study、Chegg Writingなどがあり、各ツールは基本的なヘルプを無料で受けることができるフリーミアムのようなモデルを提供していますが、追加のヘルプが必要な場合は、9.95ドル/月から14.95ドル/月の間で費用がかかります。
2019年後半から、Cheggはこれら3つのサービスをまとめて新入生用に「Chegg Study Pack」と呼ばれるパックを月額19.95ドルの料金で提供を開始しました。
Cheggサービスの総加入者数は、2017年末の220万人から2019年には390万人へと、過去3年ほどでかなり急速に増加しています。四半期ベースでは、新規学生と帰国学生の両方を含む加入者の成長率は、学生の加入者が31%から35%へと58%へと成長したCOVIDが第1四半期後半に起こったときまで、四半期ごとに約30%成長しています。
FY20 Q2 決算概要
・売上高は1億5,300万ドル(事前のコンセンサス予想は1億3,661万ドル)で前年同期比63%増
・EPSは0.37ドル(事前のコンセンサス予想は0.32ドル)
・サブスクリプションの購読者370 万人、前年同期比 67%増
・Chegg Studyコンテンツビューは3億7500万
コロナの影響が追い風になり、成長が加速していることが決算の内容からも見て取れます。
EPS/売上の予想と実績
これまでのEPSと売上の事前予想と実績も見てみましょう。
ここ数年、EPS、売上ともにコンセンサス予想を上回る決算を発表しています。
ガイダンス
FY20 Q3の売上を、1億4000万ドル〜1億4500万ドルと報告しています。
事前のコンセンサス予想は1億2,120万ドルでしたので、数字を上乗せしています。
2020年通期の売上を、6億500万ドル〜6億1500万ドルと報告しています。
事前のコンセンサス予想は5億5,270万ドルでしたので、通期の数字も上乗せしています。
今後の見通し
コロナの影響を追い風に素晴らしい決算を発表しました。ガイダンスについても、コロナの影響はまだ続くと見て、数字を上乗せしてきています。好決算を受けて、株価も上昇しています。
CNBCのジム・クレイマー氏もコロナ関連銘柄として、Cheggを上げています。
経営陣によると、CheggのTAMは約5,400万人で、現在の普及率である約390万人を考えると、シェアを取るという点ではまだまだ先が長いです。また、Chegg は留学生獲得戦略の構築に着手したところであり、将来的には大きな配当が期待できます。
収益の観点から見ると、Chegg Services は過去数年間、四半期ごとに 30%の購読者数の成長率に匹敵する成長率で成長してきました。しかし、ここ数四半期でサービスの収益が加速し始め、コロナの影響がさらに大きな追い風となっています。
Cheggへの投資判断を検討する場合、コロナの影響がいつまで続くのか?を考慮しておく必要があります。
昨今の状況を見るかぎり、米国ではコロナが未だに問題となっており、多くの学校がハイブリッドなアプローチ(対面とオンラインの両方)を取っていることを考えると、多くの学生がキャンパスにいないため、Cheggの収益は今後も期待できると思います。
また、Cheggのガイダンスは保守的な傾向があるため、個人的にはQ3の売上は60%以上に成長するかもしれないと考えています。
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