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”コンサル/外資金融が無理でもベンチャー財務経理”というキャリア戦略

note初投稿になります。
株式会社クルイト(Clueit inc.)という教育ベンチャーでCFO コーポレート責任者をしております、村瀬と申します。

人は様々な効用関数/リスク志向を持っているので、一概に皆さま全員に有効な内容ではないかもしれませんが、他の職種も経験し、現在はいちベンチャーのコーポレートとして働かせていただいている私から、
”ベンチャーコーポレート部門”、特に”財務経理”のキャリアを積むことのメリットを解説したいと思います。

言いたいことはこの3つ。

①「ローリスク・ミドルリターンでよくね?」
②「偉くなりたければ、財務経理じゃね?」
③「ベンチャーコーポレートはかっこよくね?」

※「そんなお前は何者じゃ?」となりますよね?
文末に自分のキャリアを載せてございますので、
興味ある方はご覧ください。

では本題に入ります。
A. なぜ財務経理か? B. なぜベンチャーか?
上記2つの問に対して、4点ずつ理由を説明させていただきます。

【A. なぜ、財務経理か?】

(1)「まず、なれる。配属してもらえる」

会社は財務や経理がいないと回りません。
ですが周りに財務・経理ってたくさんいますか?いませんよね?
営業とか開発とかのほうが多いですよね?
早い話「結構重要な仕事だし、絶対必要なのに、全然いない」んです!

だから、”なれるんです” ”配属してもらえるんです”(キャリア戦略を語る上で、いきなり蓋然性がないのは微妙ですよね)

やっぱ人事とか企画って人気じゃないですか?結構な確率でなれないんですよ。そりゃいつかはなれるかもしれませんが、30半ばとかでなったら、もうそのあと職種変えるの大変ですよね・・・
それに比べて、財務経理って地味な印象あるので、倍率低いんですよね。希望だせば、ほぼほぼなれると思います(まぁ一応入社前に握りましょう)。


(2)「市場価値が一定約束されている」

上記の通り、「必要なのに、全然いない」ので、今の会社が嫌になっても、どこかには拾ってもらえます。

その後コンサルに転職したり、法律を勉強したり、隣接領域のスキルと融合させることで、市場価値は飛躍的に向上して1,000万円以上案件はごろごろ出てくるようになります。


(3)「極めた結果、経営上重要なポジションが待っている」

ちょっと甘い書き方をしたかもしれません。無論確実に待っているわけではありませんが、確率が高いです。どの会社も必ず、取締役(少なくとも執行役員)に財務経理管掌がいます。いわゆるCFOです。
「どの職種でも極めれば偉くなれる、経営陣になれるのでは?」
ーまぁあり得ますが、確率論的に言えばそうとも言えません。

カスタマーサポートを極めて経営陣になれるか?
まぁほぼなれませんね・・・
編集を極めて経営陣になれるか?
そのままだと難しそうですよね・・・

なぜか?
”経営上、重要な意思決定をする際に必須の機能・観点ではないからです”

企業は、重要な意思決定をする際、それなりの規模の会社であれば取締役会等の会議で、複数の人で協議して決めます。

では、”複数の人”って誰でしょうか?何人でしょうか?

まず社長はいますよね絶対。あと誰が必要ですかね・・・?
「じゃあ社員全員で話し合いましょうか!」ってならないですよね?
できれば3~7人以内くらいで話し合いたいですよね?

そうなったとき、十中八九!
財務経理系の管掌役員は、3~7人に入ります!!
なぜなら企業は、企業価値を向上させることがミッションであり、何をすれば企業価値を向上させることが出来るかを、一番具体的に理解して判断/リスクをコントロールできる人は、財務経理系の管掌役員(≒CFO)だからです!(なぜ経営上、CFOが重要かはまだ別の投稿で説明します)

「いやいや、営業管掌役員とか人事管掌役員も重要でしょ」
ー その通りです。
が、各職種に従事している人数とそれになる倍率を考えてみてください。

営業:人口が圧倒的に多い➡社内競争が激しく倍率が高い
人事:配属されるまでの倍率が高い
         /他職種の人があとから人事役員に抜擢されるパターンがまぁまぁ多い
開発:(そもそも経営陣になりたい人はエンジニアにならないw)
企画:配属されるまでの倍率も高いし / そのあとの競争も激しい

上記と比べると、圧倒的にブルーオーシャンなのは、財務経理なんです。


(4)「なんていったって、かっこいい!」

これは完全に自分の主観ですw
でも、世の中にはもう少し、こう思ってもらえる人が多ければよいな、という想いも込めて書きました。

不思議なんですよね。
「新卒で財務経理」だと「あ~花形には配属されなかったんだ」てなるし、「経理部長です」でも「ハゲてて灰色スーツ着てるつまらないおじさん」というイメージになると思う。

そんなことないんですよ。
「CFOです」ってなったらかっこいいでしょ?そう、我々はCFOの卵なんですよ、かっこいいんです!だから、みんなもっと憧れてください!

そう、4点目のメリットとしては「モテる」です。



では次に


【なぜ、ベンチャーか?】

(1)「諸々デビューできるタイミングが早い」

あくまで財務経理という前提で話します(他の職種でもです)が、ベンチャーでないと、任せてもらえる領域が鬼のように狭くなります!
私は大手企業で財務経理をやったことがないのですが、某財閥系メーカーの財務経理になった、優秀な友人の業務を聞いてそこそこ唖然しました。
やっているのは、「取引先からの代金回収の管理」だけ。
ー「!!!」
いくら財務経理でも、それでは私のイメージしているのとはちょっと違う。

ベンチャー企業の財務経理だと、月次決算、監査対応、調達、CF管理、というか全部やらされます・・・

無論、体力的には多少負荷に感じることもありますが、大手企業の5,000倍くらい早く経験/成長できると思います。

若くして責任ある業務をこなしていれば、他社の財務の重要ポジションや、M&Aファーム/外資金融/コンサルへの転身も現実的なものとして見えてきます。(ちなみに事業会社の事情を知っているコンサル、会計が出来るコンサルは重宝されます、コンサルの多くは会計のことは全然わかっていませんので。)


(2)「上場準備企業なら、会社に一度きりの”上場”を経験できるかも!」

大手企業で上場しているケースだと、既に、証券会社や証券取引所が求めるレベルでの業務フローや内部統制が整っていて、それに乗るだけです。(まぁそれを一度体験するのも非常によいです)

ベンチャーで上場を目指しているフェーズに入ると、きちっとしたフローとかルールとかフォーマットは何もなく、それをこれから作るところに入りますので、はっきり言って普通に財務経理・コーポレートをやった人とは全然違うレベルに行けます!

運よく上場準備の初期段階に入れれば、監査法人や証券会社を選定することも仕事になります。
また、監査法人によるショートレビュー・期首残高調査(監査をスタートするにあたっての課題調査や会計の是正指示)の対応を担当することもできます。
ショートレビューや期首残高調査は、会計やガバナンスのあるべきを学ぶ非常に良い機会ですし、すでに走っている会社(上場企業等)では絶対に体験できない会計の修正をすることが出来ます。
これは非常に非常に貴重な体験です。

既に立っているテントに泊まるだけの人と、テントを設営して止まる人 では全然スキル違うのと同じですよね。

そして、さらに言えば、
上場準備会社は山ほどあれど、上場準備を経験している人はさらにぐっと少なくなります(まぁめったに出会えません)。市場価値も向上する、ということです。


(3)「早い段階で入れば、ストックインセンティブがもらえるかも」

上場を目指すベンチャーの醍醐味は、やはりストックインセンティブ。
ストックインセンティブとは、ストックオプション等の、株的なものです。未上場時の低い価格で付与され、上場以降、値が付いた際に売却をすれば、その差分を利益となって、自分の収入になるのです!
これは、もらう側からすれば、ノーリスク!
まぁ上場する確率も決して高くないので、期待値的に言えばミドルリターンというところでしょうか?でももらえる分にはよいですよね。
大手企業でもらえる可能性は0.000000001%くらいだと思いますので、ここを狙いたいならベンチャーに!

財務経理職だと、この設計や契約書作成まわりに携われる可能性も高いので二重の意味で美味しいと、私は思っています。


(4)「やっぱり、かっこいい!」

会社はキャッシュがなくなったらゲームオーバーです。大手企業でキャッシュアウトなんてまぁお目にかかれませんが、ベンチャーでは隣の会社が、昨日まで元気してたのに・・・が全然起こり得る世界です。

つまり、財務経理ってベンチャーにとって、
生きるか死ぬかを支えているゲートガーディアンなのです!かっこよくないですか?

そう、4点目のメリットとしては「モテる」です。
~~~~~~~~~~

以上、相当長々記載しましたが、
外資コンサルファームに入れなかった、
外資系金融機関に入れなかった、
気にする必要ありません。
別のルートから迂回して、見返しましょう!
しかも楽しく!

弊社もコーポレート部門を募集しておりますので、ご興味ある方は是非一度五反田へ遊びに来てください!
https://www.wantedly.com/projects/228489

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最後に自分のキャリアについて綴りたいと思いますが、
読んでいただかなくても問題はないです。

<新卒就職>
私は高校生のとき、NHKドラマ「ハゲタカ」を見たときから、漠然と”数字で経営を語る” ”数字で会社を動かしていく”ことに憧れ、なんとなくそっち系のキャリアにしていこうと思っていました。なので(なのか?)、大学では経済学を選考しました。(が、無論、90%近い時間を部室でギターかき鳴らして過ごしてました。)

就活の際は、「とにかく東京Stay・・・」という後ろ向きな理由から外資系企業とベンチャー企業だけを受けていましたが、私は英語がぱっぱらだったので、英語面接でKOされ、結果、不動産系のベンチャー企業に入ることになりました。
希望職種について聞かれた際、不動産会社なので一般的には営業・用地仕入(≒開発)・建築などが人気職種なのですが、私は誰も行きたがらない「財務経理」を志望しました。

入社後は、ベンチャー企業でありながらも上場していたので、月次経理から始まり2年目には決算短信・有価証券報告書等の作成に加え、金融機関と交渉して数十億円を調達してくる仕事まで任されていました。2年半経ったところで、すべてやり切ったわけでもありませんが、安い給与と長時間労働にうんざりし、とりあえず退職してみました。

<2社目>
財務経理は多少経験したものの、「これだけで経営が語れる」という感じはまったくしていなかったので、なんとなく「コンサルじゃね?」と、コンサルティングファームとM&Aアドバイザリーファームに応募、いくつか内定を頂き、M&A/ファイナンス系のプロジェクトも多く、いわゆる大手企業の戦略/コストカット系も多く扱っているファームに入社。

最初は、大企業再生案件もマネージしていた、スーパー公認会計士の配下でフィナンシャルアドバイザリー(FA)や、財務デューデリジェンス等のM&A案件にアサインされていました。
優秀な人がたくさんいるコンサルティングファームでしたが、会計やファイナンスに明るい人は業界内でも意外と少ない・・・
1社目で財務経理だった私は、比較的正確に業務がこなせたこともあり、M&Aチームでは一旦それなりの評価をもらえるようになりました。

その後は、某外資ファームMc出身のヴァイスプレジデント(VP)の下で、大手メーカーの戦略やコストカットプロジェクトにアサインされました。
これについては、よくわかりませんが、評価されてあっさり昇進し、気が付けば入社7か月ほどでプロジェクトマネージャーになっていました。

<3社目>
突然の3社目ですが、ある方からお誘いを受け、国内のコンサルティングファームのM&A Strategy Teamなるものの立ち上げに参画することに。
まぁ、実際はそんなにM&Aは扱っていなくて、ほとんどは一般的なテーマのコンサルティングだったのですが、ここでマネージャーとして従事する中で、手前味噌ですが、段々「コンサルってこういう感じかな?」というのが
少し分かってきた気がしました。(気がしているだけですがw)
分かった気がすると飽きはすぐ訪れ、「転職しよう」となりました。

<4社目>
「次は自分でコントロールしたい、思ったことをやって実験してみたい」という想いになり、ベンチャー企業の経営ポジションを探しました。
もともと財務経理畑でありますし、マーケとかは肌に合わないので今の会社のコーポレート部門の責任者 というところに落ち着きました。
現在は、上場準備、PL/CF管理、グループ組織再編、資本政策、事業検討と、これまでのキャリアがほぼフル活用されるような仕事をしていて、つまり自分的には、”超効率的キャリア”で今日まで歩んできたという実感です。(まぁそんなに良いキャリアかどうかは別として)

(余談ですが、ドラマ「ハゲタカ」は最高にかっこよくで面白いです。是非、綾野剛版ではなく、大森南朋 NHK版をご覧ください!)


さて、長々と自身のキャリアを説明してしまいましたが、
はっきり言って大したキャリアではないと、自分でも思います。

ただ、
”大したキャリア”ではないが、”そんなに悪くない”「キャリア戦略」
ではあると思うんですよね。
私はこのキャリア戦略は”ローリスク・ミドルリターン”だと思ってます。

起業は、一般的には”ハイリスク・ハイリターン”と言われますよね。(まぁホリエモンみたいにそう思わない人もいるでしょうがw)
私は、ずっと同じことやるのは嫌だし、適度にチャレンジしたいけど、今の生活とか大切にしたいですし、リスクはきちっと管理したい派なので、このキャリアを通ってきたのだと思います。

以上
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今後は、財務経理の仕事内容、財務経理と相性のよい隣接領域・スキル等についてもう少し詳細に書いていこうと思いますが、初回はここまでに。

有難うございました!

End

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教育ベンチャー 株式会社クルイト (Clueit inc.) CFO コーポレート部長。 クルイトは2018年11月設立、イトグチとCluexの完全親会社です。 これまでは、上場ベンチャー財務経理➡M&Aアドバイザリー➡コンサル。 仕事以外は、作詞作曲・ゴルフ・子犬育てに邁進中。
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