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英語ときりたんぽは全く違う。勿論、ビジネスもだ。

さあ、考えてみよう。英語ときりたんぽ、これほど関係のないものが他にあるだろうか?一方は世界中で使われるグローバル言語、もう一方は炭火で焼かれた棒付きご飯だ。ビジネスなんかも加えてみれば、さらにカオスになる。会議中に「マーケットシェア」だの「リスク管理」だの真面目な話をしているところへ、きりたんぽを差し出されたらどうだろうか。全員ポカーンだろう。きりたんぽを持って「Let's negotiate!」なんて言おうものなら、商談どころか、笑われるのがオチだ。

まず英語。カッコよく、スマートで、ビジネスシーンでは必須だ。リスニングだ、スピーキングだと、みんな一生懸命頑張る。きりたんぽはどうか?静かに鍋の中でコトコト煮えている。発音もアクセントも関係ない。きりたんぽにあるのは、ただのご飯。それを棒に巻きつけて焼いて鍋にポン。ビジネスなんて無縁。そもそも、きりたんぽは商談に必要な書類も持ってこないし、戦略的会話もできない。

そしてビジネス。スピード感が大事だ。日々変化する市場に即対応しなければならない。新しいアイデア、数字の分析、シビアな交渉…。一方で、きりたんぽの世界はどうだ。のんびり火にかけて、コトコト煮て、じっくりと味を染み込ませる。ビジネスのスピードに追いつけるどころか、きりたんぽはむしろ「待つこと」を楽しむ存在だ。火が通るのを急かしても、絶対に早くならない。そんなもの、ビジネスの現場に持ち込んだら、「この鍋、効率悪すぎる!」と叱られそうだ。

ここまで読んだあなた、きっとこう思っている。「英語もきりたんぽも、ビジネスも全然関係ないじゃないか」と。確かに、そう見える。英語は流暢さが求められ、ビジネスは成果が重要で、きりたんぽは単に美味しい。それだけだ。

しかし、ちょっと待ってほしい。考えてみると、英語を学ぶ過程って、実はきりたんぽに似てないだろうか?最初はバラバラの単語や文法を無理やり頭に詰め込んでいるけど、時間をかけて少しずつ形になってくる。きりたんぽも、ご飯を炊いて、棒に巻きつけて、じっくり焼いて、最後には一つの美味しい料理に仕上がる。どちらも、焦らずコツコツと形にすることが大事なのだ。

ビジネスも同じだ。最初のアイデアはご飯粒みたいにバラバラかもしれないが、チームで知恵を出し合い、プロジェクトをじっくり育てていく。急いでも結果が出るわけではない。しっかりと「味を染み込ませる」時間が必要なのだ。何事もプロセスを丁寧に積み重ねていくことが成功への鍵。

だから、実は英語もきりたんぽもビジネスも、同じなんだ。え?まだ納得できない?じゃあ、次の会議にきりたんぽを持っていってみてほしい。皆がきりたんぽを見つめるその沈黙の中、少しずつ理解が広がっていくのを感じるだろう。「ああ、時間と手間をかけることが大切なんだな」と。

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