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和訳するな:受験英語が引き起こす「返り読み」問題

は~い、鉄板ネタ。今日は、日本の受験英語における「返り読み」の問題について話そうと思う。返り読みって、一見便利そうに見えるけど、実はこの方法こそが英語学習における大きな障害になっている。特に、IELTSやTOEFLなどの国際的な英語試験では、この返り読みの弊害がはっきりと表れているんだ。

返り読みって何?

まず、「返り読み」について説明しよう。返り読みとは、英語の文を日本語に訳してから理解しようとする方法のこと。例えば、"The cat is on the mat." という文があったとしよう。返り読みをする人はまず "The cat" を「猫」、"is on" を「〜の上にいる」、そして "the mat" を「マット」と訳して、「ああ、猫がマットの上にいるのか」と理解する。

でもこれ、時間がかかるだけじゃなくて、実際の英語理解にとっては逆効果なんだ。英語の文を英語の順番で理解せず、日本語に直して考えることで、文章の意味をつかむスピードが格段に遅くなる。つまり、英語をそのまま理解するという能力が育たない

受験英語の影響がIELTSやTOEFLにまで?

日本の英語教育では、長年「和訳」や「返り読み」が主流だった。その背景には、受験英語の存在がある。大学入試では「この文を和訳しなさい」という形式の問題がよく出題され、正確に和訳する能力が重視されてきた。これにより、多くの生徒が「英語はまず日本語に訳してから理解するもの」という考えに染まってしまったんだ。

しかし、問題はここから始まる。日本の受験英語で培われたこの返り読みのクセが、IELTSやTOEFLといった国際的な英語試験で大きなハンディキャップになってしまうという点だ。これらの試験では、英語を英語のまま理解することが求められているのに、日本の学生は無意識に日本語に訳して考える癖がついてしまっている。結果、時間切れになったり、文章全体の意味を正確に捉えることができなくなる。

なぜ返り読みがダメなのか?

英語は、主語、動詞、目的語というシンプルな構造を持っている。例えば、"John gave Mary a book." という文なら、主語の "John"、動詞の "gave"、目的語の "Mary a book" という順番でスムーズに流れる。

ところが、返り読みをすると、日本語の語順に合わせようとして頭の中で文の構造を一度壊してしまう。「ジョンが…メアリーに…本を…あげたのか?」と不自然に分解してしまうんだ。これが日本の受験英語のせいで、多くの生徒が英語の自然な流れをつかめなくなっている原因なんだよ。

IELTSやTOEFLで直面する現実

IELTSやTOEFLでは、リーディングやリスニングで大量の英文を英語のまま処理するスピードと正確さが求められる。例えば、リーディング問題では限られた時間内で長い英文を読み解く必要があるし、リスニングでは話された内容をそのまま理解して答えを導き出す力が必要だ。

そこで「返り読み」をしていたらどうなるか?もちろん、時間が足りなくなるし、内容も断片的にしか理解できなくなる。だからこそ、IELTSやTOEFL対策では、英語の語順のまま読むトレーニングが必要になってくる。でも、このトレーニングが必要なのは、まさに日本の受験英語の「和訳至上主義」が原因なんだ。

返り読みをやめるためのヒント

では、どうやってこの「返り読み」から脱却すればいいのか?一つの方法は、英語のまま理解する練習をすること。例えば、簡単な文章から始めて、頭の中で訳さずにそのまま理解する練習を積む。リスニングでも同じだ。英語の音声を聞いて、そのまま意味を取る練習を繰り返すと、返り読みのクセが次第に消えていくはずだ。

もう一つは、日常的に英語のニュースやポッドキャストを聞いて、英語のリズムに慣れることだ。英語の流れやリズムが体に染み付けば、わざわざ日本語に変換しなくても、自然に理解できるようになる。

まとめ:受験英語の悪習を克服しよう

日本の受験英語では長年、「和訳」や「返り読み」が当然のように教えられてきた。しかし、それがIELTSやTOEFLのような国際的な試験では大きなハンデになってしまっている。英語を英語の順番で理解する力が問われる中、日本の学生は返り読みの悪習によって、必要以上に苦戦している。

だからこそ、今こそ「和訳するな!」というメッセージを心に刻んで、英語のまま理解する力を養おう。英語は日本語に直さなくても、そのままで十分わかる。次に英語を読むときは、頭の中で訳すのをやめて、スムーズに英語を英語のままで楽しんでみよう!

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