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[リファクタリング・トラベル]のライナーノーツみたいなやつ

はじめに

 実はというか極稀に言っているのですが、t+pazoliteのアルバムは作品ごと(*th,*.5th)、特に4th以降はテーマやらストーリーがある程度決まっております。

 それを明言していなかったのは理由がありまして、世界観や前提を広げに広げた作品はリスナーの参入障壁が高くなってしまいがちです。もちろんショートストーリーがあるタイプの作品も嫌いじゃないですし、僕も読んだりします。ただ、「ストーリーを全部追ってこそファン!」といったノリが生まれてほしくないのと、楽曲の作風的に相性があまりよろしくないので採用しておりませんでした。

 なので分かる人だけ分かってね的なスタンスだったのですが、歌詞で明示している以外の部分は無理ゲーということにも気づいたので、少しだけ明言することにしました。2020年のとぱぞらいとは人に優しくなるぞ。

 ただ、「曲だけ聴いてくれれば万々歳」というスタンスは基本的には変わらないので、ここの内容を読んでない人に対してマウントを取るのはやめてくれよな。

全体的なテーマ

 ……と書いたのですが、「Refactoring Travel (feat.ななひら)」の歌詞で粗方説明しきってますね。人に優しくなったことが裏目に出てしまった。詳しいテーマについては5.5thのときに書こうと思いますが、1番が世界観説明、2番以降が主人公視点+αといった感じになっております。

 あと基本的に全部のアルバムでそうですが、曲のタイトルもおおよそテーマやストーリーに準じておりますので、ある程度そこから読み取れたりもします。

楽曲コメント

1. Intro
2. Dive High

 個人的にも1曲扱いなのでまとめて。このアルバムの主に前半がそうなのですが、ジャンルよりも雰囲気として「SF感」をテーマにしております。なのでこの曲もいつもよりトランスっぽい要素がマシマシ…のはずだったんですが、後半は割かしいつもどおりですね。

 オリコンさんのインタビュー記事でも言ったのですが、タイトルは「『高いところに飛び込む』っていうありえない状況」を表しております。インタビュー記事はこちら。

 今見ると自分がドヤ顔で「だいぶハイって意味も含まれてるんですよ!」みたいに言ってるように見えますが、インタビュアーさんに「やっぱり『だいぶハイ』とかかってるんですか?」と言われてなるほど~~~~~~~~!!!と思いながら採用したのは内緒です。卑怯な大人に育ちました。

3. Refactoring Travel (feat. ななひら)
 「星野源(さん)をハードコア漬けにしよう!」みたいなところからスタートしたのですが、sumikaやfhánaも聴きつつやってたら星野源さんは旅に出てしまいました。あとは無事を祈るのみですね。

 それ以外の要素としては割かしTHE・とぱぞ、といった感じをしております。ボーカルがななひーの割には結構低めなのですが、Party in the HOLLOWoodのときもこのくらいでしたし、これくらいの音域(というかななひらボイス)が好きなのかもしれません。歌詞は先述の通りって感じなのですが、デジタルだと確認できないですし改めて貼っておきます。

もう飽きたな "宇宙旅行"
同じ景色 目新しさもない
"タイムトラベル" それもあったね
短い時間やり直すだけの

外には多分もう驚くような
体験は得られない そう思ってる?
だから 新感覚 身体は 家の中で 
そのままプラグインのトラベリング

最高潮、未曾有旅行 いろんな気分
気になる内容あなた次第
憧れの土地やあの人 思い通り再現します
もちろん映画のような大冒険も
主役に大抜擢だよ お試しあれ

そんな噂 謳い文句
ジャミングにハックその他もろもろ
私の元に届いてて
実のところ気になってきてます

一般的庶民な私(わたくし)めは 
遊ぶのとバイトでキャパがヤババでして
とはいえ流行りにすこぶるもう
弱くてとりあえずやってみたいが!!?

最高潮、未曾有旅行 いろんな気分
私だって満喫したい
でもどうせお金かかるんでしょ?
ブルジョワジーな趣味だね

ダメ元で調べた 何かいい感じの技
なんだあるじゃんか怪しいLCC
お財布に優しい時代、最高!

この度のご利用感謝で誠にありがとうございます!
ご挨拶でシステムさんからお伝えします注意事項
無理な思考は急な事故とかのもとになるので休止しろ
あとそれから精神疲労の稼働は経験則から
は~~~い大丈夫!
話が長いしわからない!でもやってかないと始まらない!
トラブルだって大冒険ってなるはずだからだいぶOK!??
I know ケースバイケースで身を呈す場合フェイルでも自己責任でーす!
そういうこと So you hold on! もう言うことなし!じゃ、行ってきま~す

最高潮 未曾有旅行 いろんな気分
滅多にないよこんな機会
不安がないなんて嘘だけど
なんとかなるんじゃない?

最高潮 未曾有旅行 いろんな気分
私だって満喫したい
やる気だけなら準備は万端
ブルジョワジーじゃないけど
もちろん映画のような大冒険も
主役ヒロイン総取りでしょ お試しましょう

もう飽きたな "宇宙旅行"
だから出かけよう"リファクタリング"

4. TOKONOMA Spacewalk (Uncut Edition)
 もともと「ボスっぽくなくてかわいいやつ!」という依頼だったので、あまり早くもハードでもない曲調になってます。声ネタはたんまり。Uncut版では原曲のトランスっぽい部分を少し多めにしたアレンジ(編曲)となっております。

5. Fusion Cruise
 タイトルの通りフュージョン風+160くらいのハードダンスっぽい何かって感じです。Jフュージョンっぽいメロディはちょいちょい書いてたんですが(SurfZappingとか)、がっつりフュージョンっぽい感じにしたのは多分はじめてですね。これがフュージョンかと言われると不安しかないので、ここまでの文では全て濁しております。

6. Duality Drive
 ガバになったりUKになったりするのでDualityです。なにげに今回というかHOLLOWood辺りからDJで使うときのことを考えつつ作っているので、UKからガバへのつなぎとして今後頻出する予感がします。と言いつつ引き続きHYPER4IDやillanai-assortedを使うかもしれません。なぜなら好きなので。

7. Waku ga Dokidoki
 さりげなく1枚に1曲は必ず入れてるBPM200シリーズです。ちょっと前から一部の曲でディスコとかSynthpopとかそういう'80sな要素を入れてるのですが、その要素を全開にした感じですね。

 むしろHaywyreっぽいことをしたかったといえば手っ取り早い気もします。Haywyreクッソかっこいいのでみんな聴いてね。

8. 星屑ストラック (Uncut Edition)
 もともとは「難しそうな曲調で暗い要素と明るい要素どっちも入れて!」というエトウくんの無茶振りもといオーダーで始まっておりました。本名プレイ代のラーメンおごってもらってないので今度よろしくね(私信)

 アルバムのターニングポイントとなる曲でもあるので、Uncut版は明るさと暗さを併せ持ったノリはそのままに、結構ドラマチックな展開にしてみました。配信等でこの曲だけ聴くのも嬉しいんですが、前後のつながりとかも結構意識してるので全部聴いてくれるとうれしいかも。

 ちなみにこの曲に限らず割とカービィっぽいって言われることがあるのですが、多分音色とかメロのフレーズがそれっぽくなることが多いのかもしれません。今聴くと最初ちょっと狂花水月っぽいですし(僕もあの曲好きです)

9. ブズーブズービチービチーブベベベベベピーゴゴゴゴゴゴ

名は体を表しました。

 Twitterで言ってた平沢進氏ごっこはこの曲なんですが、白虎野あたりの平沢進氏ごっこをしつついい感じに自分らしくしております。

10. What a Hyped Beautiful World
 1枚のアルバムにつき、新曲のだいたい7割が「新しいことをしよう」で、3割が「いつもどおりのとぱぞをちゃんとしよう」って感じになるのですが、この曲はわかりやすくいつもどおりのとぱぞって感じですね。

 作風が変わるのって「新しくできることが増えた」ことによっても起こると思うんですが、できることが増えるたびにどの要素を(意図的に)残して自分らしくするか、というのは永遠の課題だなあと常々感じております。この曲も昔ながらのt+pazoliteっぽいか、と言われると割と違うと思いますし……。

11. Good Night, Bad Luck.
 マリミことMarry me, Nightmareの正統続編です。Marry meのときに言い忘れていたのですが、制作時のテーマが「EGGさん(当時のボス担当)っぽい要素を入れつつ、最終的には自分が食い散らかす」でした。なので曲が進むにつれてリズムがストレートになっていくんですね。

 で、この曲は改めて「t+pazolite全開でグルコスのボス曲を書くならどうするか」がテーマとなっています。もちろんマリミの要素も入れてるのでへんてこなリズムもクソほどありますが、曲だけ聴くと結構素直な曲調だなと思います。譜面は知らん。

 Uncut版もゲームサイズの疾走感を継続するよう作ったので、あっという間に駆け抜けていく印象ですね。ただ余韻は比較的長めに持たせているので、なんとなくの不安感と続きが気になる感はあると思います。詳しくは音源で!

あとは読まなくてもいいよ 

ここから先は余談で「過去アルバムの大まかなテーマ」です。
 ものは試しで有料にしてますが後日こっそり公開すると思いますので、「お金が余って札を明かり代わりに使う人」以外は無理をしなくて大丈夫です。ちなみに最初「お金が余ってCygamesに募金するしかやることがない人」と書いてましたが、周りを見てもCygamesに募金をする人はお金が足りなくても募金するのでやめました。むずかしいね。

 とはいえ書いてて恥ずかしくなってきたのも事実なので、公開しても特に告知とかはしない予定です……。

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