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【手品・マジック解説】シルクのW出現

クリストファー・フェッチ氏が考案した「ポッパー」というシルクの出現方法があります。特別な道具を使わずにシルクを瞬間的に出現させる原始的なアイディアです。ポッパーではシルクを隠し持って置く位置が独創的で、この原理を用いたアイディアはいくつか存在します。ジェフ・マクブライド氏のショー・ドクターに解説されている「トーストマスター」という作品もその一つかと思います。
※「トーストマスター」の解説の中ではシルクの出現方法そのものは「semi-impromptu silk production」という作品が元だ、と記載されています。

原案のポッパーにしても、そこから派生する多くの作品にしても、演じる際の制限が厳しく、なかなか使い方が難しい、というのが印象です。
そこで、「semi-impromptu silk production」のアイディアをもう少し使いやすく出来ないだろうか、とあれこれいじっている内に出来たのが今回の手法です。以前に別の作品で考えていたシルクの保持方法がそのまま転用できる事がわかり、結果的に2枚のシルクを出せるようになりました。準備を考えるとオープナーとして使うのが適した作品かと思いますが、既存の方法よりかは手軽に使えるかと思います。

なお、ジェフ・マクブライド氏のトーストマスターでは、演じる際の制限を逆手にとった演出法を追加する事で素晴らしい作品になっています。こちらにご興味がある方はスクリプト・マヌーヴァ社から翻訳が出ているショー・ドクターをご覧ください。

【演技】
シルクが瞬間的に手に出現します。続けて、もう一枚のシルクも瞬間的に出現します。

(解説は有料になります)

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