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物事の優先順位を判断する管理職の心得。重職心得箇条 第10条

何を先にして、何を先延ばしにするのかを判断せよ。

ビジネス戦略において、何が大切であり、何がとるに足らないことなのか、その区別を見誤ってはいけない。

また何が緊急を要するものなのか、何が先延ばして良いのか、その判断を間違えてはいけない。

まだイケる、大丈夫だとのんびりしていると、チャンスを失うことになり、急いでも焦燥し、過ちを招くことになる。

そのため、管理職にとって必要なことは、やるべき事の順序をしっかり把握すること。それには、大局を捉え、3年、4年、5年、10年のビジョンとプロジェクトを組み立て、一つ一つの手順を明確にして実行していくことが大切である。

政事は大小軽重の弁を失ふべからず。緩急先後の序を誤るべからず。徐緩(じょかん)にても失し、火急にても過つ也。着眼を高くし、惣体を見廻し、両三年四五年乃至十年の内何々と、意中に成算を立て、手順を遂(お)いて施行すべし。(重職心得箇条第10条)

それにはどうすれば良いだろうか。

本日の言志録勉強会のプレゼンテーター 上村薫氏は、
鳥の眼、虫の眼、魚の眼にプラスして、こうもりの眼の大切さを指摘された。

鳥の視点 俯瞰的に全体を捉える
虫の視点 局所を集中的に注視する
魚の視点 流動的に流れる情報や時代の空気をキャッチする

こうもりの視点 物事を正反対から考察する

この4つの視点で物事を見ることで、物事の順序を決めることが大切だと彼彼女は提議。

しかし、この4つで物事を捉えられるレベルの人物
これほどの能力を所有するほどの人物なら、社長を支える重職(管理職)にはならず、今の時代だとその前に独立して起業してしまうだろう。

そのため、現実的な活用法は、合議制だ。
つまり、重職は一人でなく合議制が好ましい。

鳥の視点を有した人物
虫の視点を有した人物
魚の視点を有した人物

中小企業なら、重職OBや先代社長など、社長を支えるブレインを合議させ、彼らの意見をリーダー(社長)が参照して判断すると良いだろう。

最後のこうもりの視点(物事を逆に捉える発想や視点)こそ、リーダー(社長)の着眼点だ。

恐らくそこからリノベーションが生まれるだろうから。

山脇史端

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