Zoomでの『オープンダイアローグ」に参加しました。
前回のブログでは、オープンダイアローグの概要について確認しました。
実践をしてみたいと考えていた私は、SNSなどをチェックするようになりました。
オープンダイアローグはどこでできるのか?
果たしてどこでオープンダイアローグができるのでしょうか?
こくち〜ずのイベントを見ると、オンライン・オフラインで開催されています。
また、Facebookでも公開グループがあったので、参加してみる事にしました。
ただ、なかなかタイミングが合わなかったのと、全く知らない人と果たして有体のことを対話できるのか迷いがありました。
そんなこんなで日々 を過ごしていると、群馬県中小企業家同友会の株式会社 プロタゴワークスの取締役 野尻浩美さんからZoomでの『オープンダイアローグ』の招待がありました。
以前より、対話を通しての組織開発についての相談をしていたので、覚えてくれていたのでしょう。
プロタゴワークスさんも「初めての開催です。」とのことで、お互い初見でした。
一方で、Zoom(オンライン)でどのようにオープン・ダイアローグを開催するのか想像もつきませんでした。
やってみると、その可能性が広がっていきました。
■ 目的は対話
開催にあたって主催者から、ルールについての連絡がありました。
14ほどのルールは何を示唆しているのかといえば、安心安全の場を確立するということと、オープンダイアローグの目的は対話だということです。
「語り手の悩みを解決しよう」と考えるのは、対話ではありません。
この点は、カウンセリングなどの治療との大きな違いです。
オープンダイアローグ(開かれた対話)の目的は対話なのです。
人は悩みを聞くと、解決しようとか、改善しようとか考えてしまいます。
大人が集まって何をするのかといえば雑談でもカウンセリングでもありません。対話なのです。
■ 実践
主催者のプロタゴワークスさんから、MessengerでオープンダイアローグのURLが送られてきました。
日時は金曜日の20:00〜です。
話をしてくれる人(以下、語り手)の話を聴き、その場に集まった5名程度の人たちは、(以下、聞き手)それに対して思いついたことを質問し、より深めるということで展開されていきました。
語り手の方は、自身の悩みについて淡々と打ち明けてくれました。
聞き手の方々は共感し、「もっと聴きたい」と思うことを質問していきました。
語り手の方は等身大の内容をありありと答えてくれました。
初めて知り合った人と人が、自分の悩みについて話す機会なんてあるのでしょうか。
少なくても私は、そのような機会を経験したことがありません。
■ リフレクティング
オープンダイアローグの一番の肝である、リフレクティングはZoomなどのオンラインではどのように行われるのでしょうか?
リフレクティング
患者や家族の訴えを聞き、当 事者の目の前で専門家同士が意見交換をし、それに対して患者や家族が感想を述べる。
私はその部分が一番気になっていました。
実際にやってみて、そのやり方がとても画期的だと驚かされました。
Zoomにはミュート機能(音声を出さない)と画面オフ機能があります。
聞き手の人たちは、この機能を活用すれば語り手の表情などを気にすることなく、リフレクティングが可能です。
聞き手の方々は、語り手の話について自身の体験も踏まえ、意見を交換させていきました。
■ 感想(今この瞬間に他者を思いやる)
オープンダイアローグを体験してみての率直な感想は、
「不思議な体験だった」という言葉しか見あたりません。
ただの対話なのですが、日常生活では得ることのできない体験でした。
そしてその内容を鮮明に覚えています。
対話はしっかりと脳に刻まれているのです。
人は人に関心を持ち、自身の体験から他者を思いやる。
なんだかとても心を揺さぶられるました。
次回は、語り手をさせて頂いたのでその内容について綴ります。
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