冷え性や肩こりの方にオススメの食材 ~長ネギ~
皆さんこんにちは。株式会社豊田です。
本日はスーパーでよく見かける長ネギをお題にご紹介いたします。
長ネギは実は中医学的な観点と、栄養学的な観点では効果が異なります。
とても勉強になったので記事にさせていただきました!
1.長ネギの効果(中医学)
長ネギは中医学的には葱白(そうはく)という名前で、食べる部分は長ネギの白い部分を想定しています。
作用は身体を温め、発汗作用がある食材となります。
分類的には以前ご紹介しましたショウガと同じ食材となります。ショウガの詳しい内容については下記をご覧ください。
長ネギの作用は大きく2つあり、
①発汗作用
②身体を温める作用
が主な作用となります。
これら2つの作用があるため、もし下記の症状があるときには長ネギを含んだメニューがオススメとなります。
カゼの時(発熱や悪寒、頭痛にも!)
冷え性の方(手足の冷え、冷えからくる腹痛)
また長ネギは他の食材と合わせることで効果がupします!
例1
長ネギ+味噌=頭痛と悪寒への効果がup!
例2
長ネギ+ショウガ=冷えからくる腹痛や下痢の解消に効果up!
一つの食材だけよりも、他の食材と合わせることで相乗効果が期待できます。
しかし同時に薬膳には用いてはいけない禁忌の食材もあります。
長ネギ+はちみつ=下痢を起こしてしまう。
このような相乗効果や禁忌の組み合わせを知ることは薬膳料理の最適な効果を引き出すために必要な知識となるのでしっかり理解したい部分になります。
2.長ネギの効果(栄養学)
栄養学の観点からみると長ネギは肩こりや疲労回復に役立つアリシン(硫化アリル)が含まれています。このアリシンが長ネギの効果の大部分になります。
長ネギは秋~春にかけて旬を迎えます。これから旬のタイミングですね!
アリシンはニンニク等と同様においの元になっている成分であり、切ったり、熱を加える等調理をすることで発生する成分となります。
2-a. アリシンの疲労回復効果について
これはビタミンB1はエネルギーを作る回路の重要な栄養素ではあるが、アリシンと共に摂取することでビタミンB1の効果が高まることに由来します。
疲労回復をしたいときには豚肉と長ネギの炒め物等は是非おすすめとなります!
参考資料 第一三共様より
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/05_hirou/index2.html
参考資料 TEPPAN様より
http://www.teppan.co/blog/allicin/
2-b. 肩こりの改善について
アリシンには肩こりの改善効果もあります。
これはアリシンによる血管拡張作用があるためになります。
血管が拡張する
↓
血流の流れが良くなる
↓
肩こりの改善!
という流れができるため、長ネギは肩こりも改善してくれる食材となっています。
実は血流の流れを良くすることは体温を高くすることにもつながるため、中医学の温める作用にもつながる部分になります!
3. まとめ
中医学と栄養学では効果効能に違いがありました。
中医学:発汗作用と温める作用
栄養学:疲労回復と肩こりの改善
どちらも着目する部分は違いましたが、成分一つ一つを分解してみるとつながってくる部分もあり、改めて中医学の面白さを知った食材でした。
中医学と栄養学は全く別物ではなく、角度を変えて食材を理解しようとしているのだと思います。
専門用語等難しい部分も多々ありますが、これからもわかりやすくお伝えできるように精進してまいります!
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