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風が吹けば桶屋が儲かる、量子コンピューターができれば仮想通貨が暴落する

今日、こんな記事を見ました。



ぱっと見て思ったのが「何で?」という感想です。世の中何がつながっているかわからないなぁ、というのが今日のお題です。

「風が吹けば桶屋が儲かる」とは

「風が吹けば桶屋が儲かる」というのは一見関係なさそうな事象でも間接的に関係している、ということわざです。

「風が吹けば桶屋が儲かる」のは、以下のような仕組みです。
風が吹く
→砂が舞う
→砂が目に入って失明する
→失明した人は三味線を弾いて仕事をするようになる
→三味線が多く必要になる
→三味線を作るために猫が多く狩られる
→猫がいなくなることでネズミが大量発生する
→ネズミが桶をかじる
→桶の需要が高まり桶屋が儲かる

猫好きの人はすみません。昔の風習なので現代では関係ありません。念のため。

このように、色々なつながりの果てに一見関係ない事象が影響することが往々にしてあるということです。

Googleの量子コンピューター開発のニュース

IBMがそれは違うと反論しているので行き先がどうなるかわかりませんが、これはかなり衝撃的な発表でした。

量子コンピューターは50年以上前から理論としては存在してましたが、実証ができていない状態でした。

詳しくは他の記事に譲りますが、並列で処理することで現在の情報処理を大幅に上回る処理速度が可能になるとのこと。1万年かかる計算が3分で出来るって、ラーメンじゃないんだから・・・。

なぜか下がったビットコイン

ここでようやく本題ですが、最初に量子コンピューターのニュースを聞いてすげーなー、って思ってたらビットコイン暴落のニュース。

まあ、ちょいちょい暴落の話はあったのでまたか、ぐらいに思ってたら原因は量子コンピューターとのこと。それで、冒頭のような感想を持つに至ったのです。

何でも、仮想通貨に施している暗号化技術が通常のスパコンレベルでは到底解読できないものだったのが、量子コンピューターだと解読できるのではないか、ということで暴落に至ったとのこと。

これを先の桶屋風に考えると、
量子コンピューターができる
→暗号化したものが解読されてしまう
→みんなの持っている仮想通貨がとられてしまう可能性がある
→そうおもったらみんな手放してしまう
→みんな手放すと暴落してしまう
→先に売ってしまえ
→暴落(今ここ)

ということでしょうか。

何が影響するかわからないものですね。

量子コンピューターでセキュリティは変革期に入るのでは?

しかし、これで考えさせられるのは将来量子コンピューターが完成したらハッシュ関数による暗号化は意味をなさなくなってしまうのでしょうか。

調べたら量子コンピューター耐性をもつ「ランポート署名(Lamport Signature)」というのがあるそうです。

専門ではないので何とも言えませんが、もしそうならセキュリティの大幅な変革期がやってくるのかもしれません。

今回のものは一過性の話で終わるのかもしれませんが、注意が必要かもしれませんね。

余談ですが、このことわざを確認で検索していたら、ラーメンズの動画にヒットしました。

これのせいで投稿が10分遅れたのは秘密です。

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