神職

令和最大の神事『大嘗祭』について

皆様御機嫌よう。

早くも霜月、11月になりました。

さて、今年は新天皇即位に伴い関連行事がいくつかございました。

その中でも天皇のみが行える究極の神事というものがこの11月14、15日にかけて行われます。

今回はその神事『大嘗祭』について簡単にご説明いたします。

・『大嘗祭』とは

『大嘗祭』(だいじょうさい)とは天皇一代に一度きり行う神事で、天皇のみ行う事ができます。

毎年、11月に行われる秋の稔りを八百万の神に捧げ感謝する『新嘗祭』が新天皇即位の年に代わって行われるのがこの神事です。

画像2

その詳細はもちろん公開される事はなく、神事の様子は天皇自らと伺候するする采女のみが見る事ができ、秘事とされ皇室や一部の公家にのみ次第が伝わってきました。

『大嘗祭』は訓読みでは『おおなめのまつり』とされ、『大』は古来天皇に関する事柄に用いられる漢字。

『嘗』は、なめるで食す意味であり、天皇が自ら食す祭りの意味となります。

・全て新しい清いものが使われる

この大嘗祭が行われるにあたり、使用されるもの全てが新調されます。

それは、神道では清潔、清浄が第一であり神様をお迎えする準備です。

大嘗祭は最近ニュースになっているように、皇居に建築中の神事が執り行われる『大嘗宮』、その中の悠紀殿、主基殿もいちから建築され、神事が終わると元に戻します。

大嘗宮

・中ではどのようなことが行われるのか

大嘗祭の主な内容は神饌供進のみです。

これに尽きます。

悠紀殿で神饌を差し上げ、主基殿でも全く同じ神事を繰り返します。

詳しくどのように行われるか説明すると、全国から献上された山海の神饌を古代の箸、竹で作られたピンセットのような箸で柏の葉で作られたお皿に各神饌3つずつ盛りつけます。

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ユーチューブにその動画がアップされておりました。

それを、天皇が伊勢神宮の方角を向きテーブル上のものに並べていき、最後に大嘗祭用の祝詞をあげ、神饌を天皇自らも召し上がることでこの儀式は終了となります。

・『大嘗祭』の意味とは

では、この神事はどんな意味があるのでしょうか?

この神事の意味に関しては昔から多くの学者や研究者が研究し諸説あり、現在でも確定した概念はありません。

しかし最近の研究などでは、室町時代の学者

500年に一人の天才と称えられる一条兼良の説を、神道研究の第一人者である國學院大学の教授であった岡田荘司先生は支持されています。

どのようなものかというと、一条兼良の記した代始和抄という書物(これは大嘗祭の解説書です)に天皇一代に一度、皇祖である天照大神を天皇自ら神降ろしされ饗宴する儀式である。

との趣旨の説明があり、実際に大嘗祭に関わった一条兼良が記したものであるのでかなりの説得力があります。

また、今までこの神事の際に読まれる祝詞はどんな書物にもなく、研究者や皇室に近い神職も誰も知る事がなかったのですが、今年宮内庁の公開により研究が進み、祝詞の文面からこの儀式の主神は天照大神でることがより明確になり、岡田先生の説がより神道関係者でも支持されるものとなっております。

以上簡単ではありますが大嘗祭の説明でした。

各神社ではこの大嘗祭に伴い関連神事が行われますので是非お住いの地域の氏神様にお参りしてみてはいかがでしょうか。

※各講座受講の方には、大嘗祭について私が昨年一年間岡田先生の授業で学んだ事や、皇學館大学、神道講習会の先生方から学んだ事をいつもの時間よりオーバーしてしまうのですが2時間30にまとめましたので月初のお稽古で詳しく解説いたします。



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都内にて和の作法、着付け、言葉遣い歳時記、神道文化の教室を主宰しております。 実家が社家ということもあり日本古来の文化や価値観を発信したいと思います。 会員制着物サロン 煌 代表取締役社長 神職  礼儀作法講師 豊穂会 主宰 https://www.toyohokai.com/
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