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熨斗、土用について。

皆様、ご機嫌よう。

東京では7月のお盆ですからお中元のやりとりも一段楽し、普段お世話になっている方に御礼を申し上げた方も多いのではないでしょうか。

さて、今回は熨斗(のし)と土用についてお話いたします。

まず熨斗ですがこれは、この祝儀袋についているもののことです。

祝儀袋にはほとんど付いているこの黒い6角形の包み。

まず、これは何かと申しますとアワビを包んだものです。

中の黄色い、包まれているものが熨した鮑(アワビ)熨斗鮑になります。

そこから略され熨斗と呼ばれております。

熨斗鮑は、鮑を桂剥きの様に削いていったものを火熨斗という昔のアイロンと竹の棒を使い畳の上で伸ばしていきます。

実際はほとんど伸びません。

これが火熨斗で、炭を入れて使います。

その伸ばした、鮑を乾燥させたものを折方で包んで祝儀袋につけてあります。

現代では略されて印刷になっておりますが、昔は贈答の際には必ず自宅で作り品物に添えました。

そして、祝儀袋自体も意外にも歴史は古くなく登場したのは明治になってからです。

現在の形の祝儀袋や熨斗については武家と、公家のとある御宅同士が相談して時代に沿うものにしました。

そもそも、明治以前にも貨幣は流通しておりましたが、お金は穢れが移りやすいもの、身分の高い方ほど触れないものとし直接的な金銭の贈答は行われてきませんでした。

しかし、社会の発展に伴いお品での贈答よりも金銭の贈答の方が都合が良いことも多くなり、祝儀袋などが考案されました。

そこで気になるのが何故鮑?かということです。

これは、昔の贈答で必ず添えられたのがお酒であり、そのお酒の肴という意味がございます。

お酒は神聖なものとしよく神様に捧げられますが鮑も神様の好物とされており、ハレの贈答にはお酒と共に肴も贈答され、熨斗に付いている鮑には神様と一緒にお酒と肴を召し上がってください、という意味が込められております。

なので本来は熨斗包みのみ、別にお贈りいたします。

現代でも結納には長熨斗を贈答するのがその名残として現れています。

何故鮑なのかは次回のお稽古にて詳しく説明いたします。

続いては、土用について。

土用と言えばうなぎですよね。

これはうなぎ屋のPRのために平賀源内が考えた行事とされていますね。

では、その土用とは何かというと1年に4回あり、季節の前の18日感のことです。

つまり、土用、春、土用、夏、土用、秋、土用、冬ということで循環しています。

実はうなぎを食べる機会が4回あるということです。(笑)

これは、陰陽五行説からきた考え方で、すべてのものは木火土金水の気を持ち、土用には土の気が強くなるので、この時期に土を動かすことは禁忌とされ、昔は柱立て、井戸掘りなどは避けられてきました。

今年は、土用の丑の日は7月27日です。

また、旧暦のことなので秋が進んだ頃ですが、この日に本や衣類の虫干しをして冬に備える行事が昔は行われており、現代でも行っている寺社仏閣がたまにあります。

簡単ですが、以上熨斗と土用についてでした。






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都内にて和の作法、着付け、言葉遣い歳時記、神道文化の教室を主宰しております。 実家が社家ということもあり日本古来の文化や価値観を発信したいと思います。 会員制着物サロン 煌 代表取締役社長 神職  礼儀作法講師 豊穂会 主宰 https://www.toyohokai.com/