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三線の薬指問題

三線ではなぜか薬指を使いません。
これはなかなか不自然な指使いだと思います。なぜそうなのか?これにしっくりくる説明をまだ聞いたことがありません。
押さえる音の位置を見れば、中指を使うより勘所に近いし薬指を使う方が自然なのでは?と正直思います。
「薬指だとしっかり押さえられないから」と言われたことがありますが、ちょっと納得できないなあ。
知名定男さんがテレビの三線講座で言っていたのが一番納得いきました。
「沖縄の古典の工工四(楽譜)では薬指を使う表記がないから」
つまり、薬指を使わない理由はよくわからないけど伝統的にそうだから、ということなのでしょう。
また「ある指は使わないと」と言う人もいます。
当たり前の正しい意見ですね。
かといって沖縄の伝統を無視してしまっていいものだろうか。
ひょっとして宗教的な理由でもあるのか?
薬指は不浄の指だとか。いやーそれはないか、、、、
とにかく何か歴史的な経緯があってそうなっているのかも。
マッシーはかなりフリースタイルの三線弾きです。ボヘミアンラプソディやスーパーマリオブラザーズとか。やりたい放題ですが。
先人たちが培ってきたものを壊そうとは全く思いません。
伝統は大事にして、そこに自分のオリジナルを足すだけです。
ということで自分はこうすることにしました。
伝統的な曲、民謡とか古典とかエイサーとか。いわゆる「なんとか節」というような曲を演奏するときは薬指は使わない。その代わり、西洋的な発想で作られた曲。戦後に作られたような曲。ピアノやギターの発想で作られた曲。ドレミファの平均律で作られたコード進行のあるような曲。そういうものは薬指を使う。「涙そうそう」や「島唄」はもちろんだけど「芭蕉布」なんかもとっても西洋音楽的だよね。

沖縄音階はピアノの音階と少し違います。ドレミでいう所の「ミ」と「シ」の音が低いんです。工工四でいう「中」「六」の勘所です。
ピアノの音階は平均律というものですが、沖縄音階は純正律っていうものに近いです。「ミ」と「シ」が低くないないと沖縄の東南アジア的な感じが出ないんですよね。バリ島の音楽もよく似ています。強い太陽に照らされた黒い影のように、ディープな響きというか、、なので薬指じゃなくて中指で低めの音なのかなとも思います。
ピアノのような平均律でやるとPOPな感じがありますね。陰りのない、フラットで知的な感じです。なので西洋的な曲は薬指で弾くのいいででは?
とまあ、色々悩んでこんな結論になりました。
三線をやる方は最初は薬指は使わないでいいと思います。

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1968年、宮古島生まれ首里育ち。東京在住ミュージシャン。イチャリバーズで年間ライブ150本。二胡、絵画、平和、フレブル、お問い合わせ、出演依頼、三線教室、個人レッスン、 はこちらへe-Mail toyobox@yahoo.co.jp
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