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TOYO Technical Magazine 04号

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―電波を捕える!― 電子機器や無線端末などの電波を評価する技術をご紹介します。
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記事一覧

MIMOアンテナ・端末評価ソリューション MIMO無線通信とアンテナ伝搬を考える

2012年3月時点の内容です

無線通信の電波伝搬環境
スマートフォンや無線LAN搭載タブレットPCの使用環境は、市街地やオフィスなど、基地局が見通せなかったり、多くの反射が存在するマルチパス伝搬環境です。

電波は、水面の波や音波のように、見たり聞いたりすることはできませんが、「波」の性質をもって、伝搬していきます。壁にぶつかると方向を変えて跳ね返り、元の波に合流し、場所や時間によって強めあった

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複雑化する電磁波ノイズに対応する最新測定手法 ―次世代EMI測定ソフトウエアEP7―

2012年3月時点の内容です

製品の持つ機能が正常に使える世界を作る-EMC
EMCとは、電子機器同士が電磁的な干渉を与えたり受けたりすることなく互いに共存できる性質を言います。今やコンピュータなどの情報処理装置を始め、AV機器、家電製品、自動車、航空機など多くの製造物がこのEMCの能力を備え、世に送り出されています。当たり前のことが普通に使える世界のことですから、世界でEMC の規制が始まって

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マイクロ・ナノサット地上局 アイデア豊富な小型衛星ビジネスを支えるアンテナ地上システム

2012年3月時点の内容です

様々なアンテナ地上システム
1957年当時ソ連のスプートニク計画により初めての人工衛星が打ち上げられ、活発な宇宙産業が幕を開け、衛星システムが構築されました。衛星システムを大別すると衛星本体を意味する「衛星系」と衛星と通信する地上設備の「地上局系」の二つに分けられ、現在でもその概要には変化がありません。その地上設備には、アップリンク(衛星を制御するため、地上から衛星

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数千キロメートルを無人で自律潜航する水中ロボットSeaglider™
長期間・長距離にわたるグローバルな無人海洋観測を実現!

数千キロメートルを無人で自律潜航する水中ロボットSeaglider™ 長期間・長距離にわたるグローバルな無人海洋観測を実現!

2012年3月時点の内容です

Seaglider™は、推進装置を持たないグライダー型の自律航行水中ロボットです。本体内部に各種環境センサを取り付け、海面と1,000m水深までを上下に航行し、連続的にデータを計測します。計測データは、浮上時に衛星回線を使用してSeaglider™の位置情報と共に基地局に送信されます。

Seaglider™には、温度、水深、塩分濃度、溶存酸素、蛍光光度、流速、濁度

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高周波計測器のISO/IEC17025認定校正

2012年3月時点の内容です

計測器は国家標準に対してトレーサビリティをとり、保証された性能を維持するために定期校正が必要です。最新の校正では、この校正で得られた測定
値そのものに加え、測定値の信頼性を定量的に表す「不確かさ(uncertainty)」というパラメータの重要性が増しています。この「不確かさ」の考え方と表記はGuide to the Expression of Uncertaint

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