大著『全共闘』もくじ

 【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】

 コツコツ書き進めているものがある。2018年9月に上梓した『全共闘以後』の〝続編〟と云ってもよい『全共闘』である。『全共闘以後』も相当の大著だったが、『全共闘』はそれをさらに上回る分量の〝巨大著〟となりそうだ。
 予定では、「第1部 全共闘以前」「第2部 全共闘」「第3部 全共闘以後」の3部構成となる。もちろん第3部の内容は前著『全共闘以後』とはほとんど重ならない。前著『全共闘以後』は全共闘以後の世代を担い手とする諸運動の通史だが、『全共闘』第3部の「全共闘以後」では全共闘運動それ自体の〝その後〟について詳述する。
 大著すぎて、いつ書き終わるのか見当もつかない。そもそも執筆のペースも遅く、それは他に先に書き上げなければならない原稿の依頼がちょくちょく入ったり、コロナ騒動でついハシャいで急遽上京し不謹慎きわまる狼藉をはたらいたり、とくに刊行のメドがあるわけでもない『全共闘』を書き進めるのは後回しになりがちだからで、2019年に入ってすぐに書き始めたのだが、2年かかってようやく第1章を書き上げたところである。原稿用紙換算で約275枚もあるとはいえ、おそらく全体の10分の1にも満たない。
 書き進めるモチベーションを上げるためにも、1章ぶんを書き上げるごとにnoteで切り売りしていくことにした。
 料金設定は、これまでどおり「400字詰め原稿用紙1枚分10円」である。もちろんやがて(たぶんきっと)単行本として刊行される際には、もっとずっと安くなるはずで、現時点で〝購読〟するのはかなり〝損〟ではあろう。
 とはいえ、その〝刊行〟が何年先になることやら、まるで分からないのだし、ここはひとつ「さっさと書けよ!」の叱咤激励を込めたカンパと割り切っていただきたい。

 もくじ

 第1部 全共闘以前

 第1章 「世界戦争」の時代
  1.はじめに
  2.第一次大戦の廃墟
      (ここまで「1」)
  3.二つの国際主義
     ロシア革命
     アメリカの台頭
      (ここまで「2」)
  4.アナキズムとファシズム
     アナルコ・サンディカリズム
      (ここまで「3」)
     フランスにおけるファシズムの誕生
      (ここまで「4」)
     イタリア・ファシズム
      (ここまで「5」)
     ナチズム
      (ここまで「6」)
     対独協力文化人たち
      (ここまで「7」)
     その他ヨーロッパのファシズム
     アメリカのファシズム
      (ここまで「8」)
  5.前衛芸術運動
     未来派
      (ここまで「9」)
     ダダ
      (ここまで「10」)
     シュルレアリスム
      (ここまで「11」)
     ロシア・アヴァンギャルド
     頽廃芸術展
     英米探偵小説
      (ここまで「12」)

第2章 草創期の左翼学生運動
  1.大正デモクラシー
     〝大正的言説〟の欺瞞
     大衆社会の到来
     〝壮士〟たちの明治社会主義
      (ここまで「13」)
     大正アナキズム
  2.東大新人会
     『大学評論』
      (ここまで「14」)
     水曜会
     京都労学会
      (ここまで「15」)
     吉野作造博士vs浪人会
      (ここまで「16」)
     前期新人会
      (ここまで「17」)
     二水会
     白蓮事件
     〝実践派〟と〝学究派〟
      (ここまで「18」)
  3.早大建設者同盟
     民人同盟会
     建設者同盟
      (ここまで「19」)
     欅ヶ原合宿
     小作争議支援
      (ここまで「20」)

 〈以下、つづく〉

 

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