外山文献英訳作業員募集

 そろそろ世界に羽ばたきたいと思う(笑)。
 そこで、福岡市の外山邸にしばらく滞在し、主要な“外山文献”(動画なども含む)の英訳に携わってくれる者を募集する。
 滞在期間中の食住は保障するが、無給である。しかしそれではオリンピックなどで無給で人民をこき使おうとするFラン日本政府と同類扱いの謗りを免れないので、とはいえ無いものは無いからカネは出さない代わりに、例によって“革命運動史講座”を連日開催する。
 期間は6月下旬から7月いっぱい。もちろん全期間参加する必要はない。1日、2日でも歓迎するが、まあできれば1週間以上は付き合っていただきたい。
 参加条件は当然ながら「英語ができること」である。それも「少しはできます」ではなく「ちゃんとできる」ことである。文法的なことがちゃんと分かってないといけない。要するに“学校英語”で高得点できるタイプの人に限る
 ふだんやってる「教養強化合宿」とは違って“現役学生に限る”などの縛りはない。年齢性別不問、英訳が“ちゃんと”できる人ならそれでいい。
 期間中のスケジュールは、午前中3時間・午後3時間(計6時間)の英訳作業、夜2時間の“革命運動史講座”とする。

 そんなメンドくさいことやらずにメールでやりとりすればいいではないかという人もあろうが、いろいろ考えた結果、それではダメだとの結論に達した。
 私は英語がほぼできないが、まったくできないわけでもない。日本文と英文を照らし合わせてみて、「これは誤訳では?」とか「ニュアンス違ってない?」などとスルドク指摘するぐらいのことはできる。過去に半ばプロの翻訳家に英訳してもらった時にも、そういうことがあったほどだ。1つには、そういう作業を1段落ずつ地道にやっていきたいのである。
 もう1つには、私の文章はニュアンスが微妙なものが多い。どう訳すか、迷うと思う。そういう場合にも、いちいち相談しながら作業を進めたいのである。
 さらに云えば、日本人にしか通用しない云い回しなどについては、文章そのものを変えたり、あるいは補足説明を入れたりする必要も出てくるだろう。もっと細かいことを云えば、「アメリカ大統領選立候補演説」(08年)を反米アメリカ人の友人に訳してもらった時、「アメリカ51番目の州・日本」という部分を「アメリカ51番目の州の1つ・日本」とするよう注文をつけたことがある。「我が国はまるでアメリカ51番目の州のようだ」とか自嘲的に云ってるのは、べつに日本人だけではあるまいと思ったからである。こういう細かい気配り?も、逐条的な翻訳作業でなければ難しい。
 そんなこんなで、手っ取り早くメールで済ませるなどではなく、顔を突き合わせての“合宿形式”にすべきだと判断した次第である。

 我こそはという志願者は、滞在期間などを明記の上、warewaredan@mail.goo.ne.jpまでメールを。

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