【夏休みで差をつけろ! 第13回・学生向け「教養強化合宿」】参加者募集

 2014年の夏を第1回として、以来毎年8月と3月にやっている合宿の第13弾である。
 過去12回と同様、参加費無料・食住最低限保障、福岡までの往復交通費のみの負担で、夏休みが明けるやいきなり超優等生、という夢のような合宿だ。
 開催主旨は下記のとおりで現役学生限定(高校生や大学院生なども可)、また内容は過去12回とほぼ同じなので、すでに過去参加した諸君はご遠慮いただきたい。
 なお過去には例外的に大学教員の参加も受け入れてきた。若者に“良い悪影響”を与えるための合宿だが、大学教員を通じて間接的に目的を果たすことも可能かと考えてのことである。昨今の人文系Fラン学者の諸君がFランを直したいから参加させてほしいということであれば考えてやってもよい。

 8月7日(金)~16日(日)
 9泊10日の全日程参加が原則である。
 7日の夕方(18時)に福岡入りしていただき、交流会。翌8日から毎日“9時5時”で、私が付きっきりで講師役を務める“詰め込み教育”的な座学三昧、16日朝解散、となる。打ち上げ的な交流会を15日夜におこなう。

 そんなわけで、参加希望者はwarewaredan@mail.goo.ne.jpまで、氏名・学校名など記入してメールを
 あと過去の例でとくに高校生などが参加する場合は、親に「こういう合宿に参加したいんだけど」などと正直に相談すると「ダメ!」となって参加を阻止されたりするので、「ちょっと1人で旅行してみたい」とかテキトーにごまかすなり、仮に鈍行とかで往復するとしてもどうせ2週間かそこらで戻るんだし、いっそのこと「○月○日までには戻ります」とか書き置きして“プチ家出”するとか、各自工夫のこと。
 参考までに、かつて私が書いた「ヒッチハイク・マニュアル」コチラ。過去には「親が交通費を出してくれなかった」と、家出して、これを参考に実際ヒッチハイクでやってきた高校生もいる。

 座学では、過去12回のほとんどの場合、左翼思想の入門書1冊、左翼運動史の入門書1冊、そしてポストモダン思想の入門書1冊の計3冊をひたすら読み進めた。
 左翼思想を理解しておかなければ左翼運動史は理解できず、左翼運動史を理解しておかなければポストモダン思想のモチベーションが理解できず、ポストモダン思想を理解しておかなければとくに人文系の学生としてはお話にならない。この脈絡を、大ざっぱにでも把握している学生が、現在そんなに多いとは思えない。むしろほぼ皆無に近いはずである(なにせ昨今の大学には、この基本もよく分かっていないFラン教員すら多数存在するほどだ)。したがって、当然たったの9泊10日では“基礎中の基礎”しか伝授しえないとはいえ、それだけでも現在の学生の平均的水準からは圧倒的に抜きん出ることが可能なのだ(教授さえ超えられるかもしれない)。
 もちろん私は“左翼学生”を育成しようというのではない。そもそも私はファシストであり、左翼を敵視している。当然ながら左翼思想・左翼運動史そしてポストモダン思想に関する私のレクチャーは批判的な視点からのものとなる。左翼になってもらうのではなく(なってもらってもかまわないが)、左翼を知ってもらうための合宿である。世の中がどれほど“右傾化”しようとも、インテリ層においては今も昔も左翼が主流である。左翼にならずとも、左翼を知ってはおかなければ、とくに学生はどうにもならない。
 私の究極的な(といっても中期的な)目標は、常々公言しているとおり「(左右混淆の)学生運動の再建」である。合宿参加者の中からその担い手が出てきてくれればもちろん嬉しいが、私もいきなりそんなことまで期待してはいない。たった9泊10日で伝えられることは基本的には表層的な知識のみである。これを踏み台として単に“優秀な学生”になってもらうだけで現段階では充分だ。優秀な学生があちこちに散在しているという「学生運動の再建」の前提条件をととのえていくことが、現在の私の短期的な目標である。

 なお過去の参加者のうち何人かが、“体験記”を公開しており、以下はその例である。
 ・一参加者による20000字メモ(2014年夏・第1回合宿)
 ・外山恒一さん主催『学生向け「教養強化合宿」』のレポートと個人的感想(2015年春・第2回合宿)
 ・外山恒一謁見記(2015年春・第2回合宿)
 ・たむろ荘のきっかけ。外山恒一合宿からのシェアハウス同盟篇(2015年夏・第3回合宿)

 事前にとくに予習などは不要だが、第9回合宿(2018年8月)までは80年代から現在に至る運動史についても口頭でそれなりに詳しく説明していたのが、その後、『全共闘以後』を書いてしまったので、それを読めば充分ということで第10回合宿(2019年3月)以降はそこらへんはざっと流しているため、事前に何か読むとすれば『全共闘以後』を勧める。3000円近い本だし買えとは云わん。図書館ででも入手するよろし。
 さらに他に何か読んでおくとすれば、このリストの中段の「文化教養」欄に並んでいるものがよかろう。本当は文化運動史も合宿でちゃんと扱いたいのだが、これまた現時点ではオザナリにしているからである。

 ※注意 当合宿は嫌煙権持込み禁止である。

 多くの学生諸君の合宿参加決意を期待する。

 【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】
 労働者諸君やブルジョアジー諸君はどしどし購入して合宿を後方支援しよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?