戦法のコツ第1回

将棋ウォーズで勝てる、大会で勝てる戦法のコツ

はじめに

「あぁ、またこの戦法に負けた。キライ!」
「見たことない戦法で、わけわからず負かされた。。。」

対局を重ねるほど、誰しも一度はこの気持ちを味わいます。

特に奇襲戦法をかけられる側は、対策がないと、そういう負け方をするものです。

私も将棋ウォーズで時折食らいます。
横歩取り4五角戦法とか、

横歩4五角戦法

嬉野流をやられると、とっさに対策がわからないものです。

それで負けるとやっぱりちょっとムカつきますが、将棋ウォーズはあくまでゲームなので、「いい経験を出来て良かった」と思うようにしてます。

でもちょっぴり腹はたちます(笑)
皆さんと気持ちは一緒です。

奇襲戦法

プロの指す将棋とアマチュアの指す将棋は違うとは昔から言われていることです。
最近はこの傾向に拍車がかかっているように思います。


7七飛戦法

これは「無理やり早石田」と呼ばれる一種奇襲のような戦法です。

一時期話題になり、女流の公式戦で出現しました。
しかしそれ以降、出現したことがありません。

奇襲戦法は、やっぱり奇襲なので、対策を立てられがちです。
特にプロは全ての棋譜がデータとして残っているので、2匹目のどじょうはいないとしたもの。

しかも、将棋AIにかければ奇襲戦法の可否もあっという間に分かってしまう時代です。


この「無理やり早石田」も奇襲戦法としてプロの将棋からは消えてしまいました。
しかしアマチュアの対局では今でも見かけますし、私もたまに将棋ウォーズで指されます。

こうした奇襲戦法に対する受け方を「戦法のコツ」で取り上げます。

Twitterでは筋違い角への対策もリクエストがありました。
もし他にあれば、Twitterで教えてください。


対振り飛車

居飛車党であれば、対振り飛車の対策は必須です。
世に出回る本は振り飛車に肩入れした本が多いので、ここでは居飛車に肩入れしたものを多く紹介します。

これは私が居飛車党だから、というのも一つの理由です。
とはいえ元々は振り飛車党だったので、振り飛車の面白い指し方も書こうと思います。

振り飛車といえば、最近の流行は三間飛車でしょう。
それも色々なバリエーションがあります。


先手三間飛車

いわゆる石田流タイプで、飛車のいる筋から動く将棋です。
プロで大流行しています。


画像4

銀対抗の相穴熊はアマチュアに人気があります。
プロでも時折指されています。

どちらも奇襲戦法とは違うので、居飛車がハッキリ有利になる手はありません。
居飛車側がどう指せば自分のペースで指せるか、アマチュアの方の気持ちも汲みながらオススメの指し方を紹介します。

他にも、根強いファンの多い四間飛車
そしてゴキゲン中飛車
さらには角道を止めない角交換型の振り飛車
この辺りも居飛車党としては頭を悩ませるところだと思います。

一つずつ、私がオススメする作戦を書いていこうと思います。

おわりに

まとめると、

・居飛車での対振り飛車
・振り飛車の有力戦法
・奇襲戦法対策

この辺りを中心に書く予定です。
もちろん相居飛車も機会があれば取り上げます。

どれも、プロの最新形ではなく、アマチュアの方の棋力や気持ちを考えた指し方を心がけます。
身構えず、気楽に読んでください。

棋力的には、上級〜有段者向けになると思います。
皆さんが将棋ウォーズや大会で勝つための一助になれば幸いです。

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