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風音。の第七十四首

第七十四首
先駆けのすさぶ御魂が鎮まりて
おとなき風の夜のを聴く
─── 音無桜花

2023.11.13. 深夜詠


昼間の烈しい木枯しが嘘のように静かな夜です。
聴こえもしない風音に耳を傾けると、その無音が風音のよう。

まるで花や木葉が散る時の音なき音のように、清けき音が夜を覆っています。

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