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家-1感想「深夜って最高」

予告通り、今日は昨日AbemaTVで行われた家-1の感想を書きます。かまいたちについてはまた後日ちゃんと書きますし、ちゃんと完結させます。鉄は熱いうちに打てということです。


さて、今年の賞レースやらないんじゃないかという雰囲気になっていた時に突如開催を発表した家-1。賞金は家賃一年分、副賞としてAbemaTVの冠特番。司会は今田耕司さん。ゆるゆるかと思いきやAbemaTVの特番がもらえることと今田さんが司会ということだけで少し本格的な感じになる。約1100組の応募者からTwitter先行されたのは20組。賞レース王者、メディア露出の多い芸人、関西からの芸人、まだ有名でない芸人、海外から参戦する芸人、様々な芸人さんたちが選ばれとてもバラエティー豊かな面々となった。オープニングで20組の様子が一斉に流れたのだが、なかなか豪華で今の状況が落ち着いたらシンプルにこのメンツで番組やらないかななんて思ったくらいだ。

さてA~Eブロックに分かれてスタートしたこの大会だが、無観客の状況、普段コンビなのにピンで参加している人が殆どなため手探りでネタをしている、今田さんのネタ後のコメント、そしてメンバー的にあらびき団感が凄かった。年末のあら‐1見ているのかな?と錯覚するくらい。ネタ本編もバラエティーに富んでいて、映像ネタらしく勝負する人、一瞬ネタ、シンプルにネタをする人、リモートを活用する人など色んなものを見ることが出来た。その豊かさも含めてあらびきらしかった。

そしてネタ中ネタ後のハプニングの多いこと多いこと。フリーズする人、繋がらない人、声が聞こえない人こもる人。1番面白かったのがネタ中にぺこぱ松陰寺さんのiPhoneが鳴ってしまって慌てて止めたところ。なぜ着信音を止めておかなかったのか(笑)でもそれらも含めてリモート賞レースの醍醐味なのかなと。通常の賞レースでは絶対見られないわけだし、程よい緩さのあったコンテストだからそれも楽しめたのかなと。有吉の壁での尾形さんや、今回のミキ亜生さんなど、リモート中にフリーズってシンプルに面白いですよね(笑)

そして驚きを飛び越えもはや恐怖を感じたのがブロックごとのそれぞれの勝者だ。Eブロック勝者のせいやさんは良いとして(もう妥当中の妥当w)まずDブロックの勝者マヂカルラブリー野田さん。今年のR-1を獲り注目を浴びている芸人の一人とはいえ同じブロックにりんごちゃんなどがいたわけでありマヂカル好きだけれど厳しいかなと思っていたので驚いた。他のブロックもそうだ。Aブロック勝者は天竺鼠川原さん(同ブロックにはプラマイ岩橋さん、隣人橋本さん、ミルクボーイ駒場さん)、Cブロック勝者は守谷日和さん(同ブロックにはゆりやんさん、すゑひろ南條さん、ぺこぱ)。そして一番驚いたのがBブロック勝者が吉松ゴリラさん、同ブロックにはグランジ佐藤さん椿鬼奴さん夫妻、コロチキナダルさん、ミキ亜生さんがいた中で断トツで知名度が低い芸人さんが勝ち進んだ。正直、視聴者投票ということで、20組の中には今を時めく人気な芸人さんがそこそこいたわけで、この時点で諦めていた芸人さんは多かったであろう。このメンツの中で優勝できる、まして最後決勝の決勝まで行けるなんて無理だと。正直私もそう思っていた。このメンバーで視聴者投票ならこことここが有利でしょ、だから誰々とかはまあブロック勝ち上がれば運良いけれどそれは組み合わせによるしここと当たったら確実に無理だよなあなんてあんまり良くない予想もしてしまっていた。だが蓋を開けてみたらこうだった。一体何だいどこの層がこの番組を見ているのだろうと(笑)いや、私の面白さの指標とか好みでしかなかったが、全員妥当だなというか、私が面白いなと思った人たちがみんな勝ち進んでいたので納得しかなかった。特に守谷さんに関しては、Cの最初でネタは面白かったが同じブロックの人達が人気ある方ばかりで、私は凄く笑ったけれど当たったブロックが運悪かったなあと思っていたが、結果は守谷さん勝ち抜け。R-1で面白いなと思ったためとても嬉しかった。

というわけで最終に進んだメンツをネタ前に改めて確認したのだが、20組いた中の5組を視聴者が選んで、他がゲテモノぞろいすぎて(褒めてる)霜降りせいやさんが浮くなんてことある?(笑)あら-1やってる中で一人めちゃくちゃ爽やかな芸人さんがいる感じ。そもそもマヂカルと天竺川原さんはあらびき団常連なわけでますますあらびき臭が漂うメンツになってしまった。

最終決戦はブロックを勝ち上がったメンツなだけありくだらないながらも面白さや魅力がみんな伝わってきてとてもレベルが高かったように思える。(もちろん予選もみんな面白かったけれど)

そして優勝を決めたのが大トリで出てきた天竺鼠の川原さん。もう川原さんが最後の時点でインパクトしかないわけであって(笑)面白かったですただただ。平場でもまともな返しを全くしなくて・・・司会の今田さんがそれにツッコんで・・・瀬下さんも隣にいた状態で、できればこれをM-1で観たかったなあなんて少し思ったり。川原さんのインタビュー記事を前に読んだことがあるのですが、その時「好きなことやって勝つことが出来たらラッキー」と(ニュアンスでしかないですが)書いてあった。最終のネタはあらびき団でたくさん見てきた川原さんそのもののように感じ、本当に無茶苦茶。それがまた好きだなあ。自分が面白いということを詰め込んで優勝って、本当にかっこいいなと思いました。マヂカルファンとしては野田さんが最後脱いでくださったのも嬉しかったです(笑)

こんな状況になって、芸人さんたちは本当に大変だと思います。私は学校に行けなくなり、実家暮らしとはいえやはり寂しいです。でも今回この大会を観て、色んな手段で笑いを届けている芸人さんたちを目の当たりにして改めてたくさんの元気をもらいました。しかも家で配信している方が殆どだったということと開催時間が深夜というわけでなぜか親近感を感じ、自分は一人じゃないんだという気持ちもわき、孤独感も和らぎました。リモート賞レースという試行錯誤の企画でしたが本当に2時間半ずっと楽しかったです。またお笑いの新たな可能性を見つけることが出来ました。改めまして出場した芸人さん、出演者の皆さん、スタッフさん本当にお疲れさまでした、そしてありがとうございました。



追記

Twitterで家-1のタグを検索して見ていたところ、ヨモギの絵文字を使う人や南條殿ご健闘を!などというツイートをたくさん見かけ、大宮で観てきたすゑひろがりずはいつのまにかめちゃくちゃ人気芸人になっていたのだなとしみじみと思ったりしていました。M-1効果凄まじき・・・。

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