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毒親育ちが考える、アダルトチルドレンに必要な支援。

私の親は、毒親だった。そして、22歳の9月に家を出た。
家を出ることが出来たのは、私の力だ。家を出るための方法は、自殺の方法を調べるよりも難しかった。

私が欲しかった支援

あくまで願望であり、可能不可能を考えずに並べてみる。

・支援金
何をするにしても金がいる。20万円くらいほしい。もちろん無利子。
・シェルター
未成年のシェルター、成年済のシェルター。とにかく雨風をしのげて安心できる場所。親に連絡がいかない場所。
・理解者
毒親育ちの子供の苦悩を理解してくれる人。生き辛い理由が本人ではなく家族にあると認めてくれる人。

実際に私が利用したもの

まず、こちらのnoteの記事。ゆきこさんが、実際に親から逃げ出したときの記録を綴っている。特に市役所関連の手続きが一番参考になりました。

サマリーポケット。ただでさえお金がないのに、1から身の回りのものを買い揃えるのは難しい。流石に部屋のものがごっそり減ったらバレるので、最低限の衣類と、オタクグッズ、靴。できるだけ詰め込んだ。

リゾートバイト。働き場所と、住む場所が見つかる。たいていの派遣先はご飯も出る。制服を貸してくれるところも多い。ホテルの接客か調理、清掃が多い。三ヶ月ほど頑張ればお金も貯まる。

他に準備したこと

毒親育ちにとって、親のことを一番理解できるのは自分だ。親の行動パターンなんて、嫌でも頭に入っているだろう。だから、隙を狙う。家出の準備をしていることがばれないように、親の目が自分から離れる隙を狙う。

連絡がつかないように、親名義の携帯を諦めて、格安スマホの契約をした。そして電話番号を新しくした。自分宛ての郵便物が新しい居住地に届くように、郵便局の転送サービスを利用した。すぐに出来るので、オススメ。親に足がつかない努力をした。

あとは、自殺の意思がなく、自分の意志で家を出たことを示す自筆の置き手紙。これは警察に捜索願を出されても捜査され連れ戻されないために必須らしい。

全部、全部、ネットで情報をかき集めた。家出を計画してから、準備が完成するまでおよそ二ヶ月かかった。よく頑張ったと思う。もちろん、親しい友人にすら家出を考えていることは話さなかった。

公的機関には頼れなかった。当時鬱を患ったあとで、外に出るのが本当に億劫だったからかもしれない。実際には働いていたのだが、外に出れば知り合いに見つかり、不審な行動をしていることがご近所から親に伝わると思っていた。なにより、調べて公的機関に頼れそうな情報が本当に見つからなかった。

ちょっと後悔していること

オタクグッズを躊躇して全部持ってこなかったこと
家出にはお金がかかるので、グッズを集める資金繰りは本当に難しい。あの本達、また手に入れるのは難しいんだよなあ……

私が考える必要な支援

◆家出をした人が、無償で、あるいは安価で入ることが出来る場所。
◇元手にして、自立することができるまとまったお金。
◆必要になってくる公的機関での手続きの方法。
→特に税金、年金、戸籍…マニュアルのようなものがあればいいのに。
◇条件を妥協しなくてもいい仕事先。

私は、毒親のもとで育ち、ずっと夢がなかった。やりたいことがなかった。接客業で転々と働いてきたが、その履歴書は転職に不利らしい。心を消耗する働き方は、結構疲れた。人の犠牲になることでしか役に立てることがなかった。

今、毒親育ちが親から離れるために必要な支援を考えてみて、もしこれらをまとめて提供できる場所があったら、きっと利用できる人がいるのだろうと思えた。だから、私は、そんな場所を作りたい。それが今の夢。

まずは資金集めだ。まずは宿泊施設を構えたい。安心できる大好きな空間で、誰かの助けになりたい。

今、毒親から逃れたいのに、術がない人。どんな励ましの言葉も、貴方を支えることは出来ないだろう。どうやったって、逃げ場が無い。そうして苦しんできたのだから。

しかしネットには情報が落ちている。それらをかき集めて、もし踏み出すことが出来たら。応援してくれる人は、いっぱいいる。励みにならなかった言葉が、背中を押してくれる。

だからどうか、死ぬことは最後までとっておいてほしい。
きっと私が、助けに行くから。

ツイッターのDMを開放しているので、いつでもお悩みを聞きます!
専門家ではないので、そこだけ悪しからず…。



ここまで読んでくださってありがとうございます。毒親育ちの自分に嘆くばかりだった人生から、少しずつ前を向けるようになりました。このnoteは、誰かが前を向くきっかけになればいいな、と思っています。もしよければ、また覗きに来てください!